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その仕事が他より高給である理由は何か?

他の仕事と一見同じような仕事でも、
他よりも高給の会社やポジションがありますが
それはなぜでしょうか?

他の同業よりも高給な会社

例えば、下記の各職種と( )内に記載する様な
同業界の他の多くの職種とでは収入差が大きく、
1.5倍~2倍、中には4~5倍以上という違いが
生じているものもあります。

リクルートの営業(⇔その他多くの広告営業)
セールスフォースの営業(⇔従来のSIerの営業)
キーエンスの営業(⇔多くの製造業の営業)
総合商社の営業(⇔多くの貿易会社の営業)
投資銀行(外資証券の投資銀行部門)のバンカー
(⇔証券や商業銀行の法人営業)

共通する仕事の性質

上記の各社は各業界のトップ企業で好業績なので
年収が高い…という個人にとっての外部要因は
今回は括弧に入れておきます。

仕事の中身や性質に着目すると、
それぞれ共通する事柄が見えてきます。

結論から言うと、それぞれの職種は
他の同業種の仕事を遥かに超える水準で、
クライアント企業の問題解決を行っている
ということです。

具体的には何をやっているのか

・リクルートの例:
リクルートの営業は、例えば広告ビジネスの場合、
顧客企業の売上向上の為のマーケティング施策を立案し、
顧客に提案を行います。
自分達はその中で顧客に利用頂く広告費等で
結果的に売上を上げるのですが、
あくまで顧客の売上を向上させることが目的で、
自社のサービスはその手段です。
単に広告枠のセールスを行っているのではありません。

・セールスフォースの例:
また、セールスフォースの営業は、
ソフトウェアを売るだけの営業ではなく、
顧客が抱えるビジネス上の課題を見極め、
それを解決する為の施策を提案します。

業績が伸び悩んでいてどうにかしたい
と考えている顧客がいるとした場合、
顧客事業を分析します。
そして、例えば、自社サービスから
競合へ乗り換えられる率が業界平均よりも高い
という問題を発見したとします。

更に、その原因を分析していって
営業担当者が数多くの顧客を抱えており、
各顧客を最適なタイミングで最適なフォローが
出来ていないという課題を掴んで、
その解決に向けた業務フローの改善や
それに必要な最適化されたシステム導入を含めた
施策を提案します。

更に自社システムの導入後も、
顧客と対話をして新たな課題を見出せば、
システムのカスタマイズなどをする為に
開発部門を動かしクライアントの課題解決を支援し続けます。

・投資銀行の例:
投資銀行のバンカーが大手企業から受注する
大型の資金調達やM&Aの案件は、
その会社からは数年に1回かも知れません。

しかし、普段からコンタクトをとって、
経営や財務戦略の相談に無償でのっています。
一流の経営コンサルタント顔負けの支援を
無償で行っているのです。

そして、その中で自社の専門サービスを提供
することで解決出来る機会があれば、
それに対して最適な施策と最高のクォリティで
顧客のディールを支援します。

顧客の課題解決が出来る人材を目指す

以上、営業職を例にとって、
それぞれの高給な職種に共通するのは
顧客の課題解決を行っていると書きました。

当然、そこで活躍している人々は、
課題発見、解決の能力とスキルを持つ人々です。
これらの人材に対する採用ニーズは非常に強く、
転職市場でも高給でオファーされます。

仮に今、自分の仕事の収入が高くない場合、
やるべきことは何か。
仮題を発見し、解決していく為のスキルを
磨くことです。
その為にやれることは何でしょうか?
考えてみる価値はあると思います。

追伸:
人それぞれ取り組むべきことは異なりますが、
参考までに課題解決のプロが読んでいる
書籍リストを署名以下に載せておきます。

(2022年11月7日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士

推薦図書:
経営コンサルタントが読む本から思考力を得よう。


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