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<36>自分が目指す生き方ができているか?

転職など新しいステージに進んだら、日記を書くことはお勧めです。というのも、本マガジンのテーマである古い自分をリセットして、今の自分が何をやりたいのか、改めて自己理解を深め、新しいビジョンを描いて、新たな挑戦を開始する場合、自分が望む方向に進めているのかセルフ・チェックすることが大切だからです。


自分の行動を振り返る

自分探しによって自己理解をして見出した自分の理想像や描いたビジョンと、自分の行動を比較して自分が望む方向に進めているのか?考察することが大切です。

また、新たな挑戦を開始する手前のステージ、つまり従来のキャリアや古い自分をリセットしたけれど次に何をやるのか見つかっていない場合、<26>でも述べた様に新たな始まりは小さく始まることが多い為、例えば、日記を書くことによって1日あるいは1週間を振り返ることで小さな兆しに気づくということもあります。

まず行動する

新たな挑戦を始める段階では、フットワーク軽く、まずやってみることが大切です。行動すべき時に“将来の為に勉強”しようと足踏みしていてはいけません。集中してインプットすべき時にはインプットの為に勉強するのは大切ですが、行動すべき時にまでデスクに座ってインプットの作業をしていてはチャンスを引き寄せることは出来ません。まず行動することです。

ただし、“やりっぱなし”ではいけません(笑)。やってみてどうだったか振り返りましょう。

この時期は新しいことをやっているつもりだけれど、「本当に新しい取り組みなのか」「ひょっとして、古い自分の発想で従来の行動を繰り返しているだけではないだろうか」と不安も生じると思います。あるいは、目指すゴールとは異なる方向であることに気づかず突っ走っているかも知れません。

自分で自分にブレーキをかけてしまうこともある

また、新しい取り組みをやると抵抗が生じます。それも、外部の抵抗ではなく、自分の心の中からです。自分で自分にブレーキをかけてしまうことは多々あります。

我々の頭は変化に抵抗するように設定されていますので、それ自体は自然な反応です。ただし、望む方向に進みたい場合は、自然に生じる反応そして感情に流されず、理性で考えてコントロールすることが必要です。そうしないで流されてしまっては望む方向に進むことは永久に出来ません。ですから、望む方向へ進む為には自分の行動を自ら振り返る必要があるのです。

自分のビジョンや行動指針と自分の行動が一致しているか

繰り返しになりますが、これらの振り返りに役立つ方法の1つが日記をつけることです。その日の終わりに1日を振り返ることにはとても価値がありますよね。

もちろん日記という形式をとらなくても、ノートなどに自分のビジョンや行動指針に対して、その日の自分が何を行ったのか、どう行動したのか、書き出して、振り返っても良いでしょう。

更に、1週間に一度、日曜日などに自分の1週間の歩みを振り返って自分の行動とその結果を確認し、次の1週間をどう過ごすのか、考えると更に在りたい自分の姿に向けて近づくことができます。

こうして振り返りを定期的に行うと、新しい自分の歩みは行ったり戻ったりを繰り返していることが分ると思います。一直線に前に進めずにもどかしいかも知れませんが、自分の行動の振り返りを習慣化すれば流されることはなく、ゴールに到達することが出来ます。

(2024年9月2日)
山本恵亮
1級キャリアコンサルティング技能士

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