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八丈島で釣り船の船長からプロの仕事ぶりを学ぶ

夏休みを頂いて息子と八丈島に行ってきました。
メインイベントは釣りだったのですが、
想像以上の良い思い出になりました。
そして、釣り船の船長さんからプロの仕事ぶりを学んだ気がします。


八丈島の大自然

八丈島は羽田空港から30分程の飛行で到着する
太平洋の真ん中ですが、交通の便が良くて、
すぐに行けてしまう南国の楽園です。

八丈島の海

一口で言うと大自然の魅力が満載の島です。
まずシュノーケリングをしたのですが、
海の中はサンゴ礁でカラフルな魚とともに、
ウミガメもいます。
海の底で昼寝をしている大きなウミガメや
泳いでいる子供のウミガメと、
それに群がるカラフルな小魚など、
美しい海中の世界でした。

釣り船を手配して海釣りへ

中学生の息子が釣りをしたいと言うので、
事前に釣り船を予約していました。
アサギク総合釣りセンターさんで
船の手配から釣り道具のレンタルまで、
全てお世話になりました。
手ぶらで海の船釣りとても便利です。

朝にアサギクさんへ行くと、
車に釣り道具一式が積まれていて、
その車を借りて自分で港まで運転。

港に到着すると、無口なおじいさん船長が
船で待機していました。

小さな釣り船で出港

無口なおじいさん船長は、
いかにも海の男という感じで、
無駄な話はしません。

(私)「車ここに留めて良いですか?」
(船長)しかめっ面で少し先を指さす。
(私)「宜しくお願いします!」
(船長)「荷物・・・、ここ(指さす)」

緊張感は漂いながらも、
嫌な感じはしません。
私は「あ、まじめにやらないとな」と
感じて気分を切り替えます。

指示に従って釣り道具を車から降ろし、
船長と一緒に船に積み込みます。
で、ライフジャケット(ライフベルト)を
手渡されて装着するとすぐに出向です。

船の横をイルカが泳ぐ

出向してしばらくするとイルカがやってきて
船に並走して泳いでいます。
初めて野生のイルカを見て親子で大喜びです。

で、船長が会話をはじめました。

(船長)「山本さん、何狙いますか?」
(私)「素人でも釣りやすい美味しい魚で!」
(船長)「じゃあ、オナガダイだな」
(私)「美味しいのですか?」
(船長)初めて笑顔で「高級魚ですよ」

ということで、狙いはオナガダイになりました。
昨夜に居酒屋で刺身を食べて、
非情においしかったのを思い出してウキウキです。

台風の影響で海が大きくうねって・・・

でも、ピクニック気分はここまででした。
天気は良くて釣り日和なのですが、
沖縄に来ている台風の影響で、
海が大きくうねっています。

なので、船がとても揺れます。
ほどなくして、親子ともども船酔いです(笑)

船長の釣り指導

釣り場に到着すると、
船長が釣竿に仕掛けを取り付けてくれました。
指示に従って、釣竿を船べりにセット。
息子に釣り方を丁寧に教え始めます。

私も横でそれを聞いて学ぶのですが、
船酔いで集中出来ません。。。
しかも、釣竿は電動で操作方法がイマイチ
理解できたような出来ないような。

ともあれ、釣りを始めます。

水深300m位で釣竿の装置がピピっとなったら、
クラッチを入れて落下する糸を止めて、
10m程ゆっくりと引き上げる。
その後、巻き上げレバーを押して、
一定のスピードで糸を巻き上げです。

分かってはいるけれどうまくやれず、
船長から声が飛びます。

(船長)「糸を止める!早く!」
(私)もたもた
(船長)「止めるんだよ!海底に着いちゃうぞ」
(私)「あーこれか、あれか、こうだ!」
・・・やっと糸の落下が止まる・・・
(船長)「糸の引き上げ10m過ぎてるだろそれ!」
   「自分でパネルをしっかり見ろ!」
(私)「あ、これか、、、」

てな具合で、船長の厳しい指導を受けながら
私がもたもたしている横で、
息子が淡々と電動釣竿を操作して、
真っ赤で30センチ以上はある魚を釣り上げていきます。

で、私も何とか3匹だけ釣ったのですが、
船酔いで限界に(笑)
息子がとても70センチ以上はありそうな
大きなオナガダイを釣り上げたので
それでヨシとして帰港。

釣り上げたオナガダイ

船を降りたら船長が温厚なおじいちゃんに

帰港して、荷物を陸に上げるまでは
キリっとした雰囲気で的確に指示する
船長さんでしたが、全てが終わって、
船から上がってくると様変わりw

厳しいぶっきらぼうな船長から、
温厚でやさしいおじいちゃんに。

(船長)「船酔いは残念だったね」
(息子)「ありがとうございます。良いのが釣れました」
(私)「ありがとうござました!」
(船長)「またいらっしゃいね」

と友好的な温かい会話を交わして、
船長はニコニコと車でご自宅へ。
私達も釣りセンターへ運転して戻りました。

仕事の顔と日常の顔

船長にとっては、当然、
船で釣りに我々を連れていくのは仕事。
命を預かり、安全に、且つ、魚を釣らせる。
その間は、(不快で無い程度に)厳しく、
ピリリとした緊張感がありました。

で、船の片付けも終わって上陸したら、
温厚なおじいちゃんに。
これはもう仕事がオフになって
日常の顔なのでしょう。

同じ日でも、仕事をしている時間と、
オフの時間の切り分けが、
船長さんははっきりしていました。

私達も同じことが言えるはずです。
特にリモート勤務を併用した働き方が
メインになってきましたので、
同じ日でも仕事をする時と、
オフの時が入り混じっています。

あの船長のように、
仕事の時にはキリリと
(仕事柄、叫ぶ必要はありませんがw)
オフの時にはニコニコと
気分と集中力を切り替えて働かないとな、
と港から帰る車を運転しながら思いました。
おかげ様で、良い夏休みでした。

(2023年8月7日)
山本恵亮

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