2016.02.20 わたしがいるのだから、ここは無人島ではないのだ
目の前の出来事だけが
全てじゃないよねと言いながら
思い出というぬるま湯につかる毎日
にピリオドを打たねばと
思いつつ回想は続く
砂浜を馬鹿みたいに走った記憶や
誕生日でもないのにプレゼントを
何度も贈った記憶
貢ぎ体質と揶揄されようとイエスマン
もといイエスウーマンとディスられようとも
別に気になどしていなかった
全細胞があの人に愛されたくて奮起してた
みんな頑張ったと思う
手足を始め五臓六腑や脳髄も
みんなよくやったと思う
大好きだったんだね
ハッとした時には全部スッカラカンで
いつの間にか孤島に置き去りにされていた私は
思い出だけを食料に
今を生きています
目の前に広がる三十路独身太平洋を眺めながら
今日も今日とて今日という日にしがみついて
雨水を濾過しつつ息をしています
誰か
誰か船で迎えに来てくれ
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