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怪物

先日、映画を見ました。
「怪物」


予告の映像では内容はピンと来ず
カンヌで取った賞の内容も何故その賞?と思いつつ
監督も、脚本も、音楽も
私の大好きな人たちだったので
映画館に勇んで行きました。

まだ公開されたばかりですから
多くは言いません。言えません。
ですけど、私はこの作品に会えてよかったです。
映像、キャスト、脚本、ことばたち
そして、音楽

すべてが折り重なって一つの作品として
成立しています。

この曲。
この映画にとってとても大切な曲だと思うんですけど、割と前から?坂本龍一さんの曲として有名ですが、今回この映画を通して
このためだったんじゃないかと思わせられるほどでした。

昔、音楽学生時代
「コードって左手と右手どう弾いたらいいんですか?」
と、先生に聞いたことがあります。
その先生が言うことはいつも抽象的で19歳の私にはとても難しかったことを記憶しています。
その日も私の頭の中は???でいっぱいになるのですが
私の問いに先生はこう答えました。
「コードは人生だからね。答えはありません。内声は人によって違う。どう積むかはその人が生きてきた証だから」

15年経って、私はこの言葉の重さを感じたのでした。
人の心を揺さぶる音楽。振動や響き
メロディの流れ
音楽を産むというのはこういうことだったのかもしれない。
この映画の最後
私はそう思わずにはいられなかったのです。
音楽の説得力をもって、この映画は完成したんだなと。

もう、生演奏では聞くことのできない
坂本龍一さんの音楽。
音楽を通して会い教えてもらった気持ちです。
もう一回ぐらい観たいなぁ。

良すぎたあまりに
文庫本、セリフ本、パンフレットと
しっかり推しております。

みなさんも、ぜひ。ご覧ください。

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