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若い衆は酔わせて使え?

物の本によると、ヤクザも大きな組織の親分になると人を使う時
「若い衆は酔わせて使え」と言う言葉があるそうだ。

言葉通り子分を惚れさせ、常に格好良くいる事、またその様な気に
なる言葉を使い、人を使うそうだ。

この言葉のとおり経営者も「自分の従業員、部下は酒に酔わせたよ
うな感覚になる様、いい意味で騙して男らしく見せて使う」という
手法は決して間違いではなく、悪い事では無いと思う。

しかし私にはどうしても出来なかった。だから27歳。起業2年目
に、少数精鋭の会社で行こうと決めた。

とにかく私はシャイなのである。

「俺についてこい」とか「お前がいれば誰もいらないよ」などと言
う言葉は、言いたくても恥ずかしくて使えない。酔えば言えるが私
は酒を飲まない

唯一上手いと思う事は、ボクシングの試合のインターバル、実質
40秒で、選手を蘇生させる言葉を瞬時に思い付く事位だろうか。

という事で私は人を使うのが苦手で、いつも1人で事を行い雑用の
みの社員しか要らなかった。

最近第2の人生を考え、概ね答えが出たのだが、やはり私は従業員
に何かをさせるより、自分が先に走る事を辞めれないと気付いた。

一対一で従業員と話すのは得意だと思う。しかし変に器用な上に一
度に何個もの仕事を引き受け、何故かそこそこ出来てしまう。

いろんな部門を持つが、各部門を集結させると、みんな畑違いの者
を集める事となるので、私は気を遣ってしまう。

こういう時、従業員全部の前で「酔わせる言葉も行為」も出来ない
為、多くの組織を引っ張れない悲劇となる。

人を整理すると共に、仕事も縮小する。

私のやりたい事は弱いものを助け、北九州を変える事だが、変な者
まで付いてきて、一時収拾がつかなくなった。

何でもできると思ってたのは、おめでたい事にテメエだけだった。

寄ってくるのは、力と名前を利用しようとする者が多いのは分かっ
ていたが、こうして私は、自分の首を絞めてしまっていた。

これはイカン、と思い長考に入っている所だが、道を外す外道を許
す事はしない。元の自分をある程度取り返す。

そして若い子。特に身内の若者に甘い所がある。

これをやめ、矢張り一罰百戒、信賞必罰を用い、いい意味での恐怖
は持たんとならん、と気付いた。

甘い顔をしてると変に舐められ、自分が苦しむという経験をするの
で、これから失敗をしながらも、まだ全然分かっていない儒教を自
分のものにする迄、勉強し昔の自分のいい所。

つまり、嘘つきが私を怖がる自分らしさも取り戻そうと思う。

もう基本的に、今この人と決めた数人以外、相談もせず暫くやりた
い様に生きる。そうするとまた、いい思考が生まれると思う。

自分の腕と勘。

私の取り柄はこれなので、ベストな道を模索し、失敗したら反省し
残りの人生は思うがままに生きよう。

勿論、利他的な気持ち、つまり持って生まれた徳性はそのままで、
これから人の余計な指図は受けず、付き合いの長い人とだけやって
いこうと思う。

もう、これから私が此方から他人に手を貸す事は無いと思う。

只々、死ぬほど苦しみ、口が曲がる程悩んだ者だけに手を貸す。
つまり孔子の言う様な思考で、自分が信じる道を歩む。

私は人助なんかする程、偉くも無い。

だから今まで二宮金次郎の様に背負った、重くて無駄なものは捨
て、思う様気ままに生きていこうと固く決めた。

私もあなたも、所詮人間とはそこまで偉く無い、と言う事か。


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