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なぜ出演したの?

(Twitterはこちら → @yanagi_092)
※このnoteは、毎週土曜の夕方に投稿しています

いきなりすみません。何のことか分からない人は、youtubeで「東京海上 年収チャンネル」等で検索ください。

結論から先に申し上げますと、「特に何も考えていないが、逆に危ない方の道を選んだ。リターンは無い」ということになります。

ますます混乱するようなことを言って、申し訳ございません。

しかし、私は左脳人間なので、物事を論理的・合理的に進めることは得意です。一方で、逆に論理的であるが故の弱点もあると思っており、今回は論理の真逆に振り切りました。

論理的思考の弱点

歴史上の出来事を考えてみると、その瞬間瞬間は「非合理、直感、特に理由無し」で、後世の人が後付けで合理的な説明をしていことも多いのではないでしょうか。特に「初めの一歩」は直感で突き進むことが大事で、走りながら軌道修正をするのが論理の役割ではないかと思っています。

このように、全ての事象に対して「合理的な説明のつくこと」に縛られてしまうと、人生にイノベーションは起きないと思います。もちろん、イノベーションなんて不要な人も多いでしょうし、そもそも日本型終身雇用と「人生のイノベーション」は水と油ですので、そういった意味でも私は伝統的日本企業と思想が合っていなかったのかもしれません。

しかし、私は割と器用な方で、「変な奴」であるにもかかわらず、器用であるが故に、日本型終身雇用の会社で長く勤めることができたのかもしれません。

発信をするようになった経緯

以前からTwitterのアカウントを持っていましたが、USCPA(米国公認会計士)の情報収集用に検索をするくらいで、一言も発したことはありませんでした。以前のFAQでも書きましたが、知り合いから「発信をすると、気付きもあって面白いよ」と言われ、とりあえず始めてみることにした経緯にあります。

しかし、どうすれば良いかわからない。まだ転職してからの社歴も浅かったので、とりあえず損保関係の人々のアカウントをフォローして様子を伺ってみました。

すると、そこは損保に対する愚痴や不満の嵐でした。「会社大好きキラキラ系」が大正義とされる東京海上において、このような愚痴や不満はご法度です。表向きはどんなにキラキラ系を装っても、本音の部分がTwitterに漏れ出ているように感じました。

しかし、リアルの世界でどんなに愚痴や不満を言っても、会社大好きキラキラ系に「ウワベの正論」でねじ伏せられてしまう。そうすると「愚痴を言っている自分が悪い、我慢が足りない」となり、自己嫌悪に陥る悪循環になってしまいます。

私は、東京海上へ在籍時、同社および損害保険業界に疑問を持ち始めてから、徹底的に自分の疑問を調べ上げました。その結果、各種疑問は確信に変わり、私は東京海上を去る決断をすることができました。

このような背景から、損保関連の方々の愚痴や不満を論理的に言語化し、会社大好きキラキラ系の「ウワベの正論」に負けない正論を発するのことが、私の役目じゃないのかと考えるようになります。

もともと、終身雇用という閉ざされた世界が生み出す「会社LOVE感」が、虚構に思えて仕方がなかった。ようやく自由に発することができる立場になったので、今まで言いたかったこと、我慢し続けたことが溢れ出ているのかもしれません。

愚痴や不満を突き詰めることの意義

私は、愚痴や不満は右脳が発するSOSだと考えています。しかし、直感であるがゆえに、この愚痴や不満の正体が分からず、「我慢が足りない」等で片づけられがちです。もちろん、完全にストレスフリーな会社は存在しませんが、右脳が発するSOSをしっかりと構造化することが重要だと考えています。なぜなら、愚痴・不満を「これは大したことないな」「これは大問題だ」と重要度で仕分けをすることが、心の安定にも繋がるからです。

また、愚痴・不満を突き詰めることができれば、転職をするorそれでも残る、いずれにせよ納得感は向上するのではないでしょうか。

これまでnoteに書いていることは、私が過去に調べ上げたことを会社人生に乗せて書いており、新たに調査したことは少ないです。書くことの手間は掛かりますが、この調査内容を私の頭だけに留めるは勿体ない、広げることで誰かの役に立つのではないかという思いで、このような発信を続けています。

なぜ損害保険業界は愚痴や不満で溢れ返る世界になったのか?

繰り返しになりますが、これは1970年代から始まった自動車保険バブルの後遺症だと思っています。2021年の現在において、損保会社は爆益を叩き出す高給会社ではなくなりました。そうなると、後はコストカットの嵐。仕事量の増加、給与の削減、、、労働者にとっては更なる苦境が待ち受けます。

それでも、潰しが効かなくなった従業員は、そこに留まるしか道がありません。心を殺して、「それでも、良い給与をもらってるから・・・」と枯れるように吐き出す人を多数見てきました。

近年では、人事考課も非常に厳しいものになってきており、管理職への昇格も容易ではありません。私は仕事のできないダメな奴だったのでレールから外れてしまいましたが(←この部分はそのうちnoteで書きます)、私以上に優秀な人でもレールから外れてしまい、死んだ目で「それでも年収1,300万円もらえるんだったら、まぁコスパ最強だから・・・」と話している姿が今でも忘れられません。

それは本心なのか?最初から、コスパ最強な人生を望んでいた訳じゃないだろう。本当は、もっと熱く、もっと希望に満ちた人生を望んでいるのじゃないのか。君は死に際に「コスパ最強でいい人生だった」と言えるのか?

情報の非対称性と人事採用

東京海上の人事採用においては、強烈に商社を意識しています。やはり商社とバッティングをすると、商社に流れてしまうようです。そりゃ、仕事内容で比べたら多くの人は商社に行くこともあって、人事は実態と乖離したPRをしており、学生を騙し討ちしているように感じています。

本当の実情を説明するなら、自動車ディーラー営業の「洗車お手伝い&朝礼参加」の日常や、私の暴力団事務所での示談交渉を、もっと生々しくHPに書いたら良いと思うのですが、自動車保険会社としての実態を説明すると、商社に人事採用で勝てないという負い目から、今日の歪んだ人事PRになっているのではないでしょうか。

そして、入社から15-20年が経過し、潰しが効かない状態でレールを外れてしまうと、死んだように「コスパ最強だから・・・」と自分を納得させるしかないのです。心を殺して定年まで耐える、、、こんなに悲しく辛い人生があって良いのでしょうか。

この一連の不幸な流れは、入り口、すなわち就職活動における会社と個人の情報格差が大きく寄与しているのではないかと考えており、自動車保険会社としての実態を明らかにし、これらの情報格差の是正を行えば、このような悲しいケースも減ると思っています。

なぜ「顔出し」で出たの?

年収チャンネルの方からDMで「出てくれませんか」とのオファーがあり、ちょっと頭のオカシイ私は「面白そう、出る!」と即答しましたが、当初は「モザイクをお願いします・・・」と条件を付けました。

おいおい、いまさら何を守ってるの?何をビビっているの?相変わらず会社に飼いならされたイヌ根性が抜けていないようだな。何か後ろめたいことがあるのか?それは、いつもnoteを読んでくれている人に失礼だろう。noteの内容が胸を張って語れるのなら、顔を出して堂々とnoteの内容を話してみろ!
より多くの人にnoteを読んで欲しいなら、顔を出さないと意味がないだろ!

翌日、先方にモザイク無しの旨を伝えました。当日は、ラフな感じで「ぶっつけ本番」だったので、会話のコントロールが難しかったです。また、このようなデジタルデータは一生残り続けるので、相当気を遣いましたが、総じて良い経験をすることができたと思っています。

ちなみに、法的に大丈夫?的な心配をしてくれる人が居ますが、私は東京海上の損害サービス業務部で、企業向け賠償責任保険を統括していた人間です。周辺知識は持ち合わせており、細かな解説は省略しますが、大騒ぎするほどのことではないと理解しています。まぁ、騒ぎになれば「お祭り」として楽しみますので、ご期待ください(笑

noteを書くことで何がしたいのか?

このnoteを書くことは、自分自身の訓練でもあるのです。出世で失敗したことを恥じながら生きるのではなく、それを乗り越えたからこそ今がある。このnoteを書き終えたときに、リアルの世界でも「僕は仕事ができないから、出世に失敗したんですよ。けど、それが契機となって新たなキャリアを歩み出したんですよ。ご興味あればnote見てください」と笑って言えるようになる自分を期待しています。

だから、多くの人に見て欲しい。私が東京海上で走り続けた15年間を聞いて欲しい。けど、何か付加価値がないと、誰にも見れもらえない。だから、毎週土曜日、丁寧に書くことを心がけています。

東京海上に入社して良かったですか?

それは分かりません。私の人生はそういう運命だったのだと思いますが、同時に私は運命に抗いました。懸命に闘った結果として、今の私があります。

最初から外資系企業に行ってたら失敗していたかもしれません。東京海上において、ビジネス戦闘力ゼロの私を基礎から育て上げていただいたことについては、本当に感謝しています。更に、本社部門で鍛えたノウハウは、今でもしっかり活きており、私の基礎となっています。

また、今でもお付き合いがある方も多く、noteは「おもしろい」「よくぞ言ってくれた」等、お世辞かもしれませんが、好意的な感想をいただくことが多いです。

まぁ、会社大好き系の人は、私のnoteは読まないでしょうから、好意的な感想しか聞こえないのかもしれないですね。仮に批判があっても、聞くつもりはありません。それは宗教の違いに近しいものがあって、どちらが正しい等の論議をしても意味がありません。

まとめ

● noteを書いているのは、出世に失敗した過去と向き合って、前に進むため
● noteとyoutubeは文章と映像の差でしか無い。noteの内容に胸が張れるなら、顔出しで行けや!と自らを鼓舞してイヌ根性を叩き直した
● 出演自体は全く合理性のない話だが、合理性は過去からの延長線上にあるか否かに過ぎず、非合理を混ぜるからこそ人生は広がる(←やっぱり頭オカシイ)

今回の出来事によって、大きなダメージを受けるかもしれません。一方で、何か良いことが起きるかもしれませんが、どうなるかは分かりません。私は、東京海上で品行方正な従業員を演じ続けてきましたので、その反動で本能がそうさせたのかもしれませんね(笑

以上です。お読みいただき、ありがとうございました。

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