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上司との付き合い方の考察

(Twitterはこちら → @yanagi_092)
※このnoteは、毎週土曜の夕方に投稿しています

年収

前回記事のとおり、11年目の出世の壁を越えたにも関わらず、なぜか13年目に出世のレールから外された私は「どうにかしてレールに戻ることはできないのか」と考え、初めて東京海上の人事規則の分析と対策を検討しました。

しかし、これだけでは不十分で、もう一つ検討が必要でした。それは「上司との付き合い方」です。

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評価者である上司との付き合い方

日系、外資を問わず、会社組織における労働者は「常に誰かに評価をされる」状況ですので、評価者である上司との付き合い方も考える必要があると思います。しかし、これは上司に対して媚びへつらうことを推奨しているのではありません。逆の立場になって、仮に自分が上司だったとしたら、媚びてくる部下ってどうでしょう。少なくとも私は、あまり良い印象を持ちません。

これについても様々な本を読み漁ったのですが、私が一番納得したのは「上司を顧客と捉える」というものでした。これは、上司が何を考えていて、何に困っているのかを推察し、必要に応じてコミュニケーションをとりながら解決策を模索し、提案をしていくというものです。

現場経験のある方ならご理解いただけると思うのですが、お客様って多種多様ですよね。マジで何言っているのか分からなくて、何がしたいのか意味不明なお客様もいると思います。そんなお客様に対して「ごめん、マジ意味分かんねぇ」とは言えません。どんなに意味不明な状況でも「う~ん、結局このお客様はどうしたいんだ。何が問題なんだ?」と自分なりに検討をするのではないでしょうか。

日系でも外資でも、上司ガチャは確かに存在します。しかし、上司ガチャに対する部下側の対処策として、「上司をお客様と捉えて対応策を練る」という方法は、有用だと思いました。

当時、直属の上司とは問題なく仕事をしていたのですが、その上の部長が難しい人でした・・・(←悪口を言うつもりはありませんw)。私にとって部長は、「ちょっと何言っているか分かんなーい」という状況で、少々困っていました。

ここで、人事評価において、上司は一次評価者、部長は二次評価者であり、この「予選」の内容が人事部に送られるので、部長からの評価は極めて重要です。特に、私が所属していた財務企画部はそれほど大きくなく、部長と担当者の距離が近い組織でしたので、「部長のスタンス、ちょっと意味分かんなーい」という状況を打破する必要がありました。

ぼく「ぼくにとっては『意味の分からない部長』だけど、お客様と捉えてみたらどうだろうか。損サ的に考えると、何を言っているか分からないお客様(被害者)に対峙したとき、いつもどうやって対応していたか・・・」

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※繰り返しになりますが、当時の部長をディスるつもりはありません。単に部長の頭が良すぎて3歩先くらいの景色を見ているので、凡人の私には理解ができなかったのです。


周囲の協力を仰ぐことにした

当時、私が出世のレールを外れたことは、周囲の人には知られていませんでしたし、そのことを告げる勇気もありませんでした。しかし、私ひとりにできることも限界がありますので、一緒に仕事をしていたお姉さんには事情を打ち明けて、協力を仰ぐ必要があると考えました。

ぼく「姉さん、ご相談があります。実は、出世の壁を越えた状況だったのですが、なぜか今年振り落とされて、『要らない人材』の認定を受けました」
姉さん「えっ、やなぎくんが? ちょっと意味分かんないんだけど、、、何で?」
ぼく「なぜでしょうね(泣。超レアケースを除いて、原則的に敗者復活戦は無い世界だと理解しています。けど、諦め切れなくって・・・」
姉さん「いやいや、ありえないでしょ。今まで色んな人に会ってきたけど、君は本当に優秀だと思うよ。えー、何で?全然納得できない」
ぼく「ありがとうございます、泣きそうになるんで止めてください・・・(笑。お願いというのは、我々の部長って難しいところがあると思うんです。けど、そんなことも言ってられないので、部長をお客様と見立てた場合、我々がどのような対応を取りえるのか考えたいのです」
姉さん「そうだね、難しいところはあるよね、一緒に考えよう!」
ぼく「ありがとうございます。ちなみに、昇格に関わる人事の評価期間は9月末なのですが、今は4月下旬、あと5か月しかありません・・・」

お礼


ゲーム感覚を取り入れてみる

当時は、財務関連の規制改定もあって、毎日のように部長と打ち合わせをしていたので、改めて部長を「お客様」として言動を注意深く観察することにしました。

部長「もっと生保の対応方針を知りたいな、いまってコネクションがあるのは2社だけ?(ボソッ)」
ぼく「お、いま何か言ったぞ、生保の対応方針にニーズがあるのか。けど、生保はあまりコネクション無いな。せや、テレアポで突撃したろ!東京海上の『カンバン』があるから、相手してくれるやろ。新規開拓や!損サで鍛えた電話力を発揮するんや!!」

ということで、コネクションの無い生保各社の財務企画部へテレアポ突撃をすることにしました。

ぼく(電話)「東京海上のやなぎと申します。昨今、財務規制の改定等もございますので、資産運用全般について意見交換をしたく存じます。当方から各種情報提供もできますので、お時間頂戴できないでしょうか!」

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生保各社にテレアポの波状攻撃をした結果、残念ながら相手にしてくれない会社もあったのですが、大手生保さんは相手にしてくれたので、有意義な情報をゲットすることができました。都度、部長にメール等で報告をするのですが、部長は、その内容が刺さったときは返信メールに「thanks!」と記載される方でした。そこで、私は姉さんに以下の提案をします。

ぼく「姉さん、残り5か月間は、部長の『thanks!』を集めるゲームにしたいのですが、どうでしょうか」
姉さん「いいね、面白いじゃん。それだったら、部長から『thanks!』をゲットするごとに、シールを貼ってカウントしようよ!」

当時、東京海上が推している「挑戦推進運動」の「うちわ」が配布されていたので、デスクの前にこの「うちわ」を置いて、1つのthanks毎に「●」のシールを貼ることにしました。

そして、前回記事の人事評価の項目を意識しながら、姉さんと共に部長のthanks集めゲームに全力を尽くすのでした。

うちわ

(続く)

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