やむやむ

読書、映画、演劇、アート鑑賞をきっかけに、自分の中でわいてきた考えを自由に書いていきま…

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読書、映画、演劇、アート鑑賞をきっかけに、自分の中でわいてきた考えを自由に書いていきます。アート鑑賞は全くの趣味。平日は勤め人、仕事と家事でいっぱいいっぱい。休日に爆発しています。70‘s 生まれ。中国地方在住。

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  • 演劇・ダンス公演感想

    自分が鑑賞した舞台芸術の感想をまとめています。

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    自分の行った美術展の感想や、一つのアート作品について掘り下げた記事をまとめています。

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    自分で書いた読書に関する記事をまとめています。ここではアート鑑賞をきっかけに読んだ本を取り上げています。

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私が美術館にいく理由

この記事は、私が参加しているnoteメンバーシップ「大人の美術研究会」の企画「月イチお題note」で、5月のお題「私が美術館に行く理由」をテーマに書いています。 私が時間と交通費をかけてでも、美術館や博物館へ足を運ぶ理由。 それは、「面白いから」です。面白いからやめられない・・・のです。 私の中では、 美術館で美術品の鑑賞 図書館で調べものをして読書 映画館で映画を観る コンサートホールで音楽演奏を聴く 劇場でお芝居やバレエを観る、 すべて同じ地平に等分に存在し

    • 舞台「TIME」新国立劇場にて鑑賞。長く響く笙の音が時間を感じさせました。作中のテキストとは関係がありませんが私は「百代の過客」という言葉が浮かびました。となりのICCで上映されている「LIFE-WELL 」記録映像を鑑賞するとより面白いのでお勧めします。500円で見られます。

      • 映画感想「ノスタルジア 4K修復版」シネマ尾道にて

         4K修復版の上映があると知ったのは2024年1月。 この作品はどうしても映画館で見たかったのです。しかし、福岡KBC、広島サロンシネマの上映期間は都合がつかなくて、もう見られないか~無念、と思っていたら、かねてから行ってみたい映画館であるシネマ尾道でやっているではないですか。大阪からの帰りに尾道に寄り、鑑賞しました。 【 作品情報 】 監督・脚本アンドレイ・タルコフスキー 1983年 イタリア、フランス、ソ連制作 126分 脚本トニーノ・グエッラ、撮影監督ジュゼッペ・ラン

        • 大阪フェスティバルホール。中島みゆき歌会vol1。・・・堪能いたしました。励まされました。新譜CD、LP版の会場購入特典は個限先着順のためか開演前に売り場に長い行列が出来ていました。私は旧譜「いまのきもち」 購入。旧譜購入特典は「歌会vol.1」と書いてあるカードルーペでした。

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        私が美術館にいく理由

        • 舞台「TIME」新国立劇場にて鑑賞。長く響く笙の音が時間を感じさせました。作中のテキストとは関係がありませんが私は「百代の過客」という言葉が浮かびました。となりのICCで上映されている「LIFE-WELL 」記録映像を鑑賞するとより面白いのでお勧めします。500円で見られます。

        • 映画感想「ノスタルジア 4K修復版」シネマ尾道にて

        • 大阪フェスティバルホール。中島みゆき歌会vol1。・・・堪能いたしました。励まされました。新譜CD、LP版の会場購入特典は個限先着順のためか開演前に売り場に長い行列が出来ていました。私は旧譜「いまのきもち」 購入。旧譜購入特典は「歌会vol.1」と書いてあるカードルーペでした。

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          狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」下関市立美術館その2 2024/2/6~3/17

          前回記事の続きです。 その1はこちら狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」展下関市立美術館(山口県)その1 2024/2/6~3/17やむやむ (note.com)  この展覧会では、狩野芳崖「悲母観音」(東京藝術大学)、「仁王捉鬼図」(東京国立近代美術館)を中心に、彼の絵画から派生して作られた作品が多数展示されていました。 絵画については、三つの作品群がありました。 ・狩野芳崖の直弟子のうち、岡倉秋水、高屋肖哲による芳崖作品の模写 ・明治20年~30年代の東京

          狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」下関市立美術館その2 2024/2/6~3/17

          狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」展下関市立美術館(山口県)その1 2024/2/6~3/17

           この展覧会では、狩野芳崖「悲母観音」(東京藝術大学)、「仁王捉鬼図」(東京国立近代美術館)を中心に、彼の直弟子が描い芳崖作品の模写や、明治期の東京美術学校の画学生から、今現在、現役で活躍している画家まで、彼の作品に影響を受けて、それらから派生して描かれた作品が多数展示されています。    狩野芳崖(1828-1888年)は、明治前期に米国人アーネスト・フェロノサの元で新日本画の制作に取り組み、岡倉天心とともに東京美術学校の開校に尽力した一人として知られ、東京都台東区谷中の長

          狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」展下関市立美術館(山口県)その1 2024/2/6~3/17

          演劇「インヘリタンス-継承-」鑑賞.セリフでつないでいく群像劇. 印象に残る言葉が数々.「出会いを求めるのではない文化の継承のコミュニティ」「それは施しで慈善事業にはビジョンが必要だ」篠井英介さんのスッとした立ち姿が美しかった. トビーに共感.エリックは偏見のない自分に正直な人。

          演劇「インヘリタンス-継承-」鑑賞.セリフでつないでいく群像劇. 印象に残る言葉が数々.「出会いを求めるのではない文化の継承のコミュニティ」「それは施しで慈善事業にはビジョンが必要だ」篠井英介さんのスッとした立ち姿が美しかった. トビーに共感.エリックは偏見のない自分に正直な人。

          舞台版「大誘拐」2/23長門にて鑑賞。どうやって四人で上演するのか楽しみでした。白石加代子ー柳川刀自、風間杜夫ー井狩警部、柴田理恵ーくら、中山優馬ー戸並は予測通り。他の配役は何とそうきましたか!ラストの柳川刀自の独白シーン、凄みがあり、紀州の重畳たる山並みが目に浮かびました。

          舞台版「大誘拐」2/23長門にて鑑賞。どうやって四人で上演するのか楽しみでした。白石加代子ー柳川刀自、風間杜夫ー井狩警部、柴田理恵ーくら、中山優馬ー戸並は予測通り。他の配役は何とそうきましたか!ラストの柳川刀自の独白シーン、凄みがあり、紀州の重畳たる山並みが目に浮かびました。

          【舞台】高谷史郎|タンジェント 2024/02/11 ロームシアター京都

          【パフォーマンス公演】 Tangent ロームシアター京都にて、2024/02/11、19時の回鑑賞。 作品情報 総合ディレクション 高谷史郎 プロジェクトメンバー 濱哲史、古館健、白石晃一、細井美桜、南琢也 照明 吉本有輝子 舞台監督 大鹿展明 音楽 坂本龍一 アルバム「12」 全体的に、天文学や天体の動き、惑星の表面を連想させる作品でした。 最後の方は、少し「星の王子さま」サン=デグジュペリ著のことも想起しました。 印象的だったシーンと感想を記します。  舞台上

          【舞台】高谷史郎|タンジェント 2024/02/11 ロームシアター京都

          [読書感想]地図リテラシー入門 羽田康祐著 ペレ出版 2021年刊

           昨年(2023年)、地図または航海図が一つの要素になっていると思われるアート作品を見ました。 この本は、その鑑賞のヒントになるかと思い手に取って読んだものです。 面白かったのでご紹介します。  私の地図に関する知識は、小中学校で学んだ社会科、地理の授業から更新されていませんでした。 緯度経度ってどちらが南北? 磁北線てなんだっけ? その辺りから復習でしたが、本書は、全編カラーで図が多く、専門用語がその考え方や生まれた背景を含めて簡潔に説明されていて、文章も柔らかく、わかり

          [読書感想]地図リテラシー入門 羽田康祐著 ペレ出版 2021年刊

          ダムタイプ|2022:remap 、2023/2/25~5/14 アーティゾン美術館

           本作は、私が2023年に鑑賞したアート作品の中でもっとも謎めいていた作品でした。 謎、といっても私が難しく考えすぎていただけだったようで、あえて記事にしなくてもよいかと思いましたが、高谷史郎氏が制作して、これから公開される二つのパフォーマンス作品のタイトルが、本作「2022:remap 」と関連しているような気がするので、私の個人的感想とともに、考えたことをつづります。   いよいよ今週末2/9からロームシアター京都にて公開予定の舞台作品「タンジェント」(総合ディレクション

          ダムタイプ|2022:remap 、2023/2/25~5/14 アーティゾン美術館

          【読書感想】「四角形の歴史」赤瀬川原平著 ちくま文庫 筑摩書房

          書籍情報 タイトル 「四角形の歴史」ちくま文庫 著者 赤瀬川 原平 出版社 筑摩書房 2022年刊 本書は2006年に毎日新聞社から刊行されたものの再刊です。  昨年(2023年)四角形と円形を組み合わせたようなアート作品を見ました。 作品の言葉による解説は最小限でした。 私はそれを見て、「分けがわからない。なんだろうこれは?」となり、しばらく考えました。そして、四角形は「大地」、円形は「太陽」または「大地を包む大気」だと連想して、この作品は「世界または地球」を表しているの

          【読書感想】「四角形の歴史」赤瀬川原平著 ちくま文庫 筑摩書房

          樫本大進[ヴァイオリン]、エリック・ル・サージュ[ピアノ]、シューマンとブラームスのプログラム。北九州市立響ホールにて鑑賞。お二人の息がぴったりで、濃密で、衒いのない熟練した演奏でした。それにしても響ホールは、室内楽を聴くのに本当に適した良いホールだと思う。

          樫本大進[ヴァイオリン]、エリック・ル・サージュ[ピアノ]、シューマンとブラームスのプログラム。北九州市立響ホールにて鑑賞。お二人の息がぴったりで、濃密で、衒いのない熟練した演奏でした。それにしても響ホールは、室内楽を聴くのに本当に適した良いホールだと思う。

          北斎「春郎期、宗理期編」永田コレクションの全貌公開第一章 島根県立石見美術館2023/12/23~2024/02/12

           葛飾北斎の春郎期と宗理期に焦点をあてた展覧会です。 この展覧会の特徴は、北斎の研究者永田生慈氏が研究のために蒐集したコレクションを、その研究内容に沿った形で展示されている所です。  そのため、多数の展示作品があり、それらが明確に分類されていて各々の解説が詳しく、また「現存するものはこれ一つまたは数点」といった稀覯な作品や資料を見ることができます。  今回は永田コレクションの中から、北斎の70年に及ぶ画業人生の初期にあたる春郎(数え20~35歳頃)期、宗理 (35~45歳

          北斎「春郎期、宗理期編」永田コレクションの全貌公開第一章 島根県立石見美術館2023/12/23~2024/02/12

          【読書感想】ぼくの美術ノート 原田治著

          書籍情報 タイトル「ぼくの美術ノート」 著者 原田治 出版社 亜紀書房、2017刊 本書は、私がnoteに記事を書くにあたり、文章のお手本としている本の一つです。 著者の原田治氏は、イラストレーターでオサムグッズのデザインで有名な原田治さん(1946〜2016)です。 この本は「芸術新潮」(新潮社) 2007〜2010年に掲載されたコラム「Osamu’s Invitation」をまとめたものです。 本書では、原田治氏がご自身の審美眼に基づいて、良い、好きだと感じる美術

          【読書感想】ぼくの美術ノート 原田治著

          【読書感想】絵本「くろうまブランキー」伊東三郎再話、堀内誠一画 福音館書店

           こんにちは、やむやむです。もうすぐクリスマスですね。 クリスマスにおきた小さな奇跡のものがたり、 絵本「くろうまブランキー」伊東三郎再話 堀内誠一画、福音館書店 1958年出版、をご紹介します。  堀内誠一の絵本は子供の頃にたくさん読んだのですが、この「くろうまブランキー」は未読でした。 今夏に、ひろしま美術館で開催された「堀内誠一 絵の世界」(2023/7/1~8/20、生誕90周年記念、全国巡回展 ) を見に行った際に、ミュージアムショップで買い求めました。 筋書き

          【読書感想】絵本「くろうまブランキー」伊東三郎再話、堀内誠一画 福音館書店