やむやむ
自分が鑑賞した舞台芸術の感想をまとめています。
自分の行った美術展の感想や、一つのアート作品について掘り下げた記事をまとめています。
私やむやむが書いた映画に関する記事をまとめています。
自分で書いた読書に関する記事をまとめています。ここではアート鑑賞をきっかけに読んだ本を取り上げています。
この記事は、私が参加しているnoteメンバーシップ「大人の美術研究会」の企画「月イチお題note」で、5月のお題「私が美術館に行く理由」をテーマに書いています。 私が時間と交通費をかけてでも、美術館や博物館へ足を運ぶ理由。 それは、「面白いから」です。面白いからやめられない・・・のです。 私の中では、 美術館で美術品の鑑賞 図書館で調べものをして読書 映画館で映画を観る コンサートホールで音楽演奏を聴く 劇場でお芝居やバレエを観る、 すべて同じ地平に等分に存在し
ホー・ツーニェン の映像インスタレーション作品の展覧会です。 ホー氏の新作「TIMEのT」と、2021年に発表された山口情報芸術センター(YCAM)と共同制作の大作「ヴォイス オブ ヴォイド 虚無の声」、他に「東南アジア批評辞典」(2017年~)、「一頭あるいは数頭のトラ」など数本の映像作品が鑑賞できます。 タイトル「エージェントのA A for Agents」 から察するに、「ヴォイス オブ ヴォイド 虚無の声」をも含めて、この展覧会全体が「東南アジアの批評辞典」(
チラシと映画館シネマポスト(山口県下関市)の情報の後に感想を書いています。映画の結末について触れていますので、未見の方はご注意下さい。 【作品基本情報】 チラシをご覧ください 映画館シネマポストは、JR下関駅西口を出て左手、漁港側へ徒歩15分。 いちばん近い駐車場は下関漁港卸売市場前のコインパーキングです。 (平日24時間400円、土日祝日500円) 徒歩12、3分です。 ペットボトルや水筒は持ち込み可ですが、館内に自販機はないので必要な方は持参すべし。徒歩5分位の
北九州芸術劇場にて山海塾「海の賑わい陸の静寂ーめぐり」鑑賞。踊り手達の身体は姿勢や動きとは裏腹に軽やか。音楽とともに舞台上に磁場を生成する。上手前方の水盤がゆっくり上下していたのが、容赦ない時の流れを感じさせた。関連企画の吉田純子氏による天児牛大氏に関する講演も良かった。
2024年4月に鑑賞した2本の映画の感想を記します。 【感想】1「Here」 監督・脚本ヴァス・ドウヴォス、2023年ベルギー、撮影:グリム・ヴァンデケルクホフ、音楽:ブレヒト・アミール、音響:ボリス・デバッケレ、出演:シュテファン・ゴダ、リヨ・ゴン他 何の共通点も無いような二人の男女が、日常生活の中で出会って、顔見知りになり、親しくなっていく様子を描いた作品です。 特徴的なのは、現代の話しであるのに、その親しくなる過程にスマートホンが使われていなかったことです。
4月27日兵庫県立芸術文化センターにて「GOOD善き人」鑑賞。ホロコーストに人道的な大義名分を与えてしまった文学者が主人公。彼の個人的生活に焦点が当てられてストーリーは進む。心の葛藤が極まると彼の頭の中で妄想の楽団が演奏を始める。最終シーンで聞こえてきた「現実」の演奏が怖かった,
3月31日博多座にて鑑賞。ケラクロス「骨と軽蔑」虫が人の運命を変えてしまうのが面白かった。遺言状は書き換わり来るはずのない召集令状が届く。現実も取るに足らないと思われている小さな存在や出来事が大勢の人の運命を変えているのかもしれない。虫と敏腕編集者の二役ミロンガの衣装が良かった、
舞台「TIME」新国立劇場にて鑑賞。長く響く笙の音が時間を感じさせました。作中のテキストとは関係がありませんが私は「百代の過客」という言葉が浮かびました。となりのICCで上映されている「LIFE-WELL 」記録映像を鑑賞するとより面白いのでお勧めします。500円で見られます。
4K修復版の上映があると知ったのは2024年1月。 この作品はどうしても映画館で見たかったのです。しかし、福岡KBC、広島サロンシネマの上映期間は都合がつかなくて、もう見られないか~無念、と思っていたら、かねてから行ってみたい映画館であるシネマ尾道でやっているではないですか。大阪からの帰りに尾道に寄り、鑑賞しました。 【 作品情報 】 監督・脚本アンドレイ・タルコフスキー 1983年 イタリア、フランス、ソ連制作 126分 脚本トニーノ・グエッラ、撮影監督ジュゼッペ・ラン
大阪フェスティバルホール。中島みゆき歌会vol1。・・・堪能いたしました。励まされました。新譜CD、LP版の会場購入特典は個限先着順のためか開演前に売り場に長い行列が出来ていました。私は旧譜「いまのきもち」 購入。旧譜購入特典は「歌会vol.1」と書いてあるカードルーペでした。
前回記事の続きです。 その1はこちら狩野芳崖「継がれる想い 悲母観音からはじまる物語」展下関市立美術館(山口県)その1 2024/2/6~3/17やむやむ (note.com) この展覧会では、狩野芳崖「悲母観音」(東京藝術大学)、「仁王捉鬼図」(東京国立近代美術館)を中心に、彼の絵画から派生して作られた作品が多数展示されていました。 絵画については、三つの作品群がありました。 ・狩野芳崖の直弟子のうち、岡倉秋水、高屋肖哲による芳崖作品の模写 ・明治20年~30年代の東京
この展覧会では、狩野芳崖「悲母観音」(東京藝術大学)、「仁王捉鬼図」(東京国立近代美術館)を中心に、彼の直弟子が描い芳崖作品の模写や、明治期の東京美術学校の画学生から、今現在、現役で活躍している画家まで、彼の作品に影響を受けて、それらから派生して描かれた作品が多数展示されています。 狩野芳崖(1828-1888年)は、明治前期に米国人アーネスト・フェロノサの元で新日本画の制作に取り組み、岡倉天心とともに東京美術学校の開校に尽力した一人として知られ、東京都台東区谷中の長
演劇「インヘリタンス-継承-」鑑賞.セリフでつないでいく群像劇. 印象に残る言葉が数々.「出会いを求めるのではない文化の継承のコミュニティ」「それは施しで慈善事業にはビジョンが必要だ」篠井英介さんのスッとした立ち姿が美しかった. トビーに共感.エリックは偏見のない自分に正直な人。
舞台版「大誘拐」2/23長門にて鑑賞。どうやって四人で上演するのか楽しみでした。白石加代子ー柳川刀自、風間杜夫ー井狩警部、柴田理恵ーくら、中山優馬ー戸並は予測通り。他の配役は何とそうきましたか!ラストの柳川刀自の独白シーン、凄みがあり、紀州の重畳たる山並みが目に浮かびました。
【パフォーマンス公演】 Tangent ロームシアター京都にて、2024/02/11、19時の回鑑賞。 作品情報 総合ディレクション 高谷史郎 プロジェクトメンバー 濱哲史、古館健、白石晃一、細井美桜、南琢也 照明 吉本有輝子 舞台監督 大鹿展明 音楽 坂本龍一 アルバム「12」 全体的に、天文学や天体の動き、惑星の表面を連想させる作品でした。 最後の方は、少し「星の王子さま」サン=デグジュペリ著のことも想起しました。 印象的だったシーンと感想を記します。 舞台上
昨年(2023年)、地図または航海図が一つの要素になっていると思われるアート作品を見ました。 この本は、その鑑賞のヒントになるかと思い手に取って読んだものです。 面白かったのでご紹介します。 私の地図に関する知識は、小中学校で学んだ社会科、地理の授業から更新されていませんでした。 緯度経度ってどちらが南北? 磁北線てなんだっけ? その辺りから復習でしたが、本書は、全編カラーで図が多く、専門用語がその考え方や生まれた背景を含めて簡潔に説明されていて、文章も柔らかく、わかり