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母の日なので母と子の物語を ~私の作品紹介(小説)

 さてさて。今回は、2022年の母の日を祝して、拙作の中で母と子を描いたお話を3作品ご紹介しようと思います。


やさしい崩壊(中編/SF)

あらすじ
 コンクリートの建造物を両親に持つ私は、建造物専門のカウンセラー。年齢問わず様々な建造物を相手にカウンセリングをしているが、一方で気がかりなことがあった。母の崩壊だ。

 こちらは、拙作で一番「母と子」をストレートに表現したお話。私の「建物っていいよね!」という気持ちがそこかしこに詰まっている。


この夏の、延長線上で(中編/現代ファンタジー)

あらすじ
 2020年の夏は、いつもと様子が違っていた。ただ暑苦しいだけで、息をやめてしまった夏。そんな季節の真ん中で、大学2年生の澪は不思議な少年に声をかけられる。7年前に亡くなった父の墓石を見上げた少年は、妙なことを口にした。
 澪に訪れた不思議な夏が、静かに動き出す。

 主な話題は「父と娘」だけれど、「伴侶を失った母と父を失った娘」、「伴侶に先立たれた母と先に死んだ父」という関係性も描いている。レビューでは、泣いたという声をよくいただくので、テーマ的に危ういなと思う方は、ご自宅でぜひ。
 現在2箇所で公開中。(内容は同じ)

・カクヨム版

・魔法のiらんど版

 以前、こちらの記事でも紹介した思い出深いお話。


私たちは、雨の観覧車でキスをする(※現在非公開/恋愛)

あらすじ
 海外支援でA国に派遣された産婦人科医の周防慎は、一年半の消息不明の後、医療技術以外の記憶を約十年分失った状態で発見された。妻の結衣は一人で娘・有紗を産み育てていたが、慎の友人で主治医・永瀬の方針により慎に対しその存在は秘匿される。一組の夫婦の恋と家族の行方は……?

 いわゆる”シークレットベビーもの”で、「極上の男×身ごもり・シークレットベビー小説コンテスト」に参加するために書いたお話。
 このコンテストをきっかけ知ったジャンルで、ハーレクインでは高い人気を誇るとか。自分では考え付かないジャンルだったので、とても勉強になった。主人公が母親の物語を書いたのは、多分初めて。


 こうしてまとめてみると、思っていたよりも母と子の物語を書いていたんだなあと思いました。
 皆さんの2022年の母の日が、良い一日でありますように。



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その他、矢向の作品紹介記事まとめ。

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© 2022 Aki Yamukai

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