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旅で出会った素敵な本屋の話。また知床に行きたい。

朝日新聞の朝刊で知床の遊覧船の事故から5ヶ月が経ったという記事を読んだ。時の流れの速さを感じる。北海道知床を訪れ、神田書店の店主さんと楽しく話をして知床の写真集を買ったとき少し勇気を持って話を切り出してみた時の話 https://note.com/yamshita0129/n/ne1e51d3a21b8 のつづき。メディアを通して得る情報だけではない、実際に足を運び、話を聞いて、五感で感じることの大切さを忘れないように書き残してみた。

知床斜里駅前 

「4月に知床で観光船が沈没した事件がありましたよね。私たちはメディアの情報しか知りません。けど、実際に知床で暮らす人々にとって、あの事件についてどう感じたものだったのでしょうか。現地の方から直接、話を聞いてみたかったです。あまり触れたくない話だったら話さなくて大丈夫です」と話を切り出してみた。

すると少し間を開け、穏やかな口調で
「ちゃんと考えて、聞いてくれてありがとう。観光船の事件はね。あってはならなかった事件だったと思っているよ。知床に暮らしている人たちは決して忘れることはないよ」と話し始めてくれた。

斜里町はのどかな風景が続く

「私たちは決してあの事件を風化させてはいけない。だから今も船を出して行方不明者を探しているの。遺族にとってこの事件は、どれだけ時間が経っても忘れられない。まだ行方不明の方の親族は、きっと行方が分からないほど苦しいことはない。だから、せめて遺族の遺品を見つけたい」

一般的にあの日は観光船を出せる天気だったのですか?

「あの日に船を出すなんて考えられなかった。私でもわかる。そのくらい天候が安定していなかった。海はあっという間に天気が変わるから。そんな日に船を出して、あの事件が起きたのね」

斜里町の神田書店、ここに行って本当にいい時間を過ごせた

「事件後の私たちは「「事故を起こした会社の社長や船長を決して許すことはできないと」」憤怒ばかりだった。でもね、知床で起きた事件だから。私たちは被害者より加害者に近い立場。それを徐々に実感するようになっていった」

どこまでも続いていく空と景色が爽快!

「でも、誤解してほしくないのは、知床で観光船を出している船のほとんどは定期的に安全性をチェックし万全を期している。決して無責任に船を出したりしない。船長は人の命を預かっていることを自覚している。何よりも船からの雄大な景色を楽しんで、また知床に来てもらいたいと思っている。だから知床にきてくれて、本当にありがとう」

その後はまだ電車までまだ時間があるので「喫茶店と温泉に行きたいです。おすすめはありますか」と話すと。洋食の美味しい喫茶「COFFEE & RESTAURANT ExceL」と「斜里グリーン温泉」をおすすめしてくれた。(どちらもめっちゃよかった!)

ドリア定食、めっちゃうまいし、居心地よかった!
グリーン温泉は共同温泉、地域の日帰り湯。北海道は温泉もいい!


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