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#ドラマ感想文 海外ドラマ「なぜエヴァンスに頼まなかったのか」(アガサ・クリスティー原作)全3話



【概要】

イギリス
アガサクリスティーの名作をドラマ化した作品。

【感想】

長編ミステリーを全3話にまとめたせいか、初見では、わけわからない・・・という印象だった。原作を読んでいないので。
何も考えず、ざっと1度観ただけでは「この人が、連続殺人事件につながる元になった事件の黒幕だったのね」という事ぐらいしかわからない感じだった。

ラストをもう一度見直して、結局最初(第1話)からもう一度おさらいした。名前、地名、場所などをメモしながら。そうして、自分なりに短く内容をまとめてみた。

***ここからネタバレ***

【事件の真相のあらすじ】

大富豪ジョン・サヴィッチをたぶらかしたモイラは、自分に遺産を残す事を記した偽の遺言書を作り、(サヴィッチのサインを)ロジャー・バッシントン・フレンチに署名させた。モイラは、証人として、庭師とコックにもサインさせる。その後、自殺に見せかけて、大富豪を殺した。

大富豪にはアランという釣り仲間がいた。彼は大富豪の遺言書や自殺に疑問を抱いて、調べていたと思われる。そこで、なぜ遺言書の証人をメイドではなく、庭師とコックに頼んだのか?という疑問を持った。そして、モイラが雇った男に(崖から突き落とされ)殺される。

アランの息があるうちに発見した主人公ボビーは、彼の最期の言葉「なぜエヴァンスに頼まなかったのか?」に疑問を持った。そして命を狙われる。主人公が狙われた事を、彼と親しい診療所の医師が調べようとして、自殺に見せかけて殺害された。
一連の事件とは別に、ロジャーがヘロイン中毒の兄を嫌って、自殺に見せかけて殺害する。

主人公と幼馴染フランキーは、事件の真相を調べる中で、大富豪の友人アランが抱いた疑問の正体に気付いた。大富豪のメイドの名前がエヴァンスだったのだ。エヴァンスは、現在主人公の実家の家政婦になっていた。主人公は、ロジャーに狙われたエヴァンスを、すんでのところで助けて、犯人=ロジャーとモイラは逮捕される。(アランを殺害した犯人は、主人公たちが襲われた時に、助けに入った友人ともみあいになり死亡。)

主人公ボビーとフランキーは結婚した。

【真相のまとめ】

  • モイラが主犯。大富豪を殺害。

  • モイラの仲間ロジャーは大富豪のニセのサインを書いた。そして実兄を殺害。

  • モイラが雇った帽子の男(エンジェル)が、大富豪の友人と、主人公と親しい診療所医師を殺害。

タイトル「なぜエヴァンスに頼まなかったのか?」は、「なぜ大富豪の遺言書の証人を、メイドであるエヴァンスに頼まなかったのか?」という疑問。その答えは、メイドは主人の事を良く知っているので、偽のサインに気付いてしまうから。

【感想の続き】

アレックス・プリチャードが実はアラン・カーステアーズだったり、ロバート・ボビー・ジョーンズをスティーヴと呼んだり、ローズ・テンプルトンがモイラ・ニコルソンだったり、カタカナの名前がややこしい。
更に、イギリスジョークなのかよくわからない余計な台詞が邪魔して、内容がわかりにくくなる。フランキーがレストランで牡蠣を7つ注文して、偶数は苦手なの、とか鬱陶しい。ロジャーが兄を殺害した理由を、比喩表現で説明するのもやめてほしい。誰にでも、1度聞いただけでわかるように言ってくれ〜。

そんなややこしさのせいで、結末のどんでん返しの面白さが半減してしまった。

長編小説を短くまとめたせいで、わかりにくい所もあるかもしれないが、原作を読んだとしても、このややこしい名前と面倒くさい台詞が長編で続くとなると、人物相関図が必要で、前のページに戻ったりしながら読まないと、こんがらがりそうな気もする。

日本の刑事ドラマで、ホワイトボードに人物相関図を書くみたいな演出があるが、あれはわかりやすく親切な表現方法だなぁと、つくづく思った。

<文・見出しイラスト/犬のしっぽヤモリの手>***
<© 2024 犬のしっぽヤモリの手 この記事は著作権によって守られています>

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