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会社員×ライフコーチ。WEBデザイン講師を務めた彼女が、仕事を変えた理由

「多くの女性は30歳前後で、結婚・妊娠・出産などライフステージの変化を実感しますよね。周囲の変化を敏感に感じ取る分、果たして自分の人生はこのままでいいのだろうかと悩む方がたくさんいます」

そう話すのは、会社員をしながらミレニアル世代(20代前半〜30代後半)の女性を対象にコーチングを行う勝間田まゆみさんだ。

ライフステージの変化に戸惑いながらも、自分らしく人生を歩みたいと願う女性のサポートをするため、コーチングの仕事を選んだ。以前は、女性向けキャリアスクールであるSHElikesで未経験からWEBデザインスキルを習得し、さらにはWEBデザインの講師としても活動していたのだそう。

WEBデザイナーとして順風満帆にキャリアを歩んでいた彼女が、なぜ大きくジョブチェンジし、ライフコーチとして女性と伴走する道を選んだのだろうか。その背景を伺った。

入会半年、未経験からWEBデザイン講師に成長

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「スキルや資格を取得すれば、理想の働き方を叶えられると思っていました」

2019年の春、彼女はSHElikesに入会した。

新卒でアパレル店員として勤務後、異業種へ転職し、その後も副業をするなど働き方を模索していた彼女が目指したのは、場所や時間を問わずパソコンひとつで自由に働くことだった。

2022年2月現在、SHElikesでは27の職種から興味のある講座を受講できるが、彼女が入会した当初は、講座数が少なくWEBデザインコースがメインだった。デザインスキルを習得すれば、理想の働き方を叶えられると信じた彼女は、表参道の拠点に通い、技術習得に励んだ。

WEBデザインは奥が深い。届けたいサービスや想いを表現するため、サービスの魅力や個性を徹底的に探求していく。文字の配色や大きさなどのバランスひとつで、受け手側の印象を大きく左右するデザインの魅力に、どんどん夢中になっていった。

彼女のデザイン力は、めきめきと伸びていき、入会半年後には、お客様からサイト制作の依頼を受け、SHElikes内ではオンラインでの指導を担当するまでに成長した。

やりがいの先に見つけた、違和感


彼女が担当していたオンライン指導は、「もくもく会」と呼ばれている。制作中に湧き出てきた疑問を直接講師に質問できるため、「スムーズに制作が進む」と受講生からの人気はとても高い。

人生をより良くしたいと願う受講生に寄り添い、スキル面から支援をすることにやりがいを感じていたが、同時にもどかしさも感じていた。

本当にWEBデザイナーとして活動できるのだろうかと疑心暗鬼になってしまった受講生たちが、続々と退会する状況を目の当たりにしたのだ。

「理想を叶えるために奮闘していた彼女たちが、諦めてしまう理由はなんだろうか。画面上で、デザインの作り方を教えるだけでなく、もっとできることがあるんじゃないかなって思ったんです」

指導でわかる受講生の情報は、画面に表示される名前のみ。WEBデザインを学習し始めた経緯はおろか、その背景にある決断を知ることはない。

どんな思いを抱え、スキルを習得したいのか何も知らずに指導をすることに、違和感を覚え始めていたという。

コーチングとの出会い

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プライベートでは妊娠が発覚。強烈な眩暈と吐き気で、デザインの仕事をすることもできず、一日のほとんどをベッドで過ごすようになった。

「うまく仕事ができない日々を送るなかで、出産後も自分が本当にWEBデザイナーとして働き続けたいのか、正直わからなくなってしまったんですよね。デザイナーとして楽しく働いている未来が、全然想像できなかったんです」

かといって、何をやりたいのかもわからない。どうしたらいいんだろう。コーチングと出会ったのはそんな時だった。SHElikesで、コーチを育成するための勉強会が開催されたのだ。

コーチングとは、相手の話に耳を傾け、質問を投げかけながら、内面にある答えを引き出すコミュニケーション技術のことを指す。

過去の楽しい記憶や思い出に残るエピソードなどを聞きながら、丁寧に過去を振り返り、心が動いた瞬間を、共に言語化することで、その人が本当に大切にしたい価値観を引き出していくという。

些細な興味から勉強会に参加したまゆみさんは、コーチングに可能性を感じて、「さらに深いコーチングを受ければ、自分が本当にやりたいことがわかるかも」と思い、すぐにSNSを通して自分の価値観に合いそうなコーチを探し、適任と思われる方から実際にコーチングを受けた。

「時間とお金をかけて、やっと手にしたデザインスキル。当初はやりたいと思っていたことが、時間の経過とともに、やらなければいけないに変換されていました。この気持ちの変化に気付いたとき、WEBデザインの仕事は、自分が本当にしたいことではないと気付いたんですよね」

3カ月に及ぶコーチングを受けて、彼女が出した答えはWEBデザイナーとして活動していくことではなく、一人ひとりに寄り添い、自分の人生を歩みたいと願う人の背中を押すことだった。

自分探しはしなくていい。答えは、自分の中にある

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その後、約1年間コーチングの勉強を続けた彼女は、2021年5月からライフコーチとして活動を開始した。

彼女がコーチングをするうえで大切にしている信念は、2つある。その人の可能性を信じること、あなたのままでいいと伝えることだ。

何者かにならなければと自分探しをしなくても、本当にやりたいことや大切にしたい価値観は自分の中にある。それをコーチングの中で、一緒に見つけていく作業を大切にしているという。

「周りと比較して、自分にないものにフォーカスするのではなく、自分がしたいことに目を向けて、やりたいことを叶えていってほしいです」

自分の可能性を信じてくれる人がそばにいるのは、とても勇気づけられることだ。現に彼女のコーチングを受けた受講生からは、寄り添ってくれて嬉しいと多くの声が届くという。

実際、私もそのひとりである。対話の中で、叶えたい未来を口に出す場面がいくつかあるのだが、まゆみさんは私を常に肯定し続け、勇気づける言葉をかけてくれる。

「大丈夫。信じて行動すれば、絶対にできますよ」

温かく包まれるような優しい彼女の声は、自分らしく生きたいと願う女性たちの背中をそっと押し続けるに違いない。

勝間田まゆみさんの最終情報はこちらから

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