番外編:「牛首紬(うしくびつむぎ)」江戸時代から継承された伝統を守り抜く
パタパタと規則的な音が心地よく聞こえるこの場所は、「牛首紬(うしくびつむぎ)」を作る「加藤手織り牛首つむぎ」。
機織り機からくり出される音を聞いていると、ここで、新しいものが生まれるにちがいないという予感に胸が踊る。「牛首紬(うしくびつむぎ)」とは、石川県の白山の麓で昔から伝承されている紬織物のことを指し、その歴史は古い。
「加藤手織り牛首つむぎ」は、全国の織物産業の中でも珍しいとされる、製糸、織り、出荷までの全工程の作業を一貫して担っている。この伝統文化を守るため、後継者