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適応障害とPTSD。自分の個性を受け入れた先に見つけた、Webライターの仕事
「わたしの働く姿を通して、こういう働き方もあるんだなと選択肢を広げくれたら嬉しい」
包まれるような優しい笑顔でそう話すのは、Webライターとして働くそうまさん。
前職はリラクゼーションセラピストとして働いていましたが、自身の病気や性質を受け入れ、在宅での働き方を選んだといいます。
家事と育児を両立しながらも、未経験からわずか4か月で認定ランサーとなった彼女が、仕事をする上で大切にしていることを伺いました。
人生は何が起こるかわからない
ーーWebライターを始めたきっかけを教えてください。
そうまさん:体調の変化があり、外で働くよりも在宅でお仕事をする方が自分にはあっているのではと考え、仕事を探し始めたのがきっかけです。
ーー体調の変化があったとのことですが、詳しく伺ってもよろしいですか?
そうまさん:はい。昔から人と接するのが好きな性格で、接客業の仕事をしていたのですが、20歳のとき仕事帰りに傷害事件に巻き込まれたんです。
事件のショックから、人と関わることに不安と恐怖心を抱くようになり、8年間ほど接客からは離れ別のお仕事をしていました。
この間に結婚・出産を経験しましたが、身体が思うように動かず常にだるく感じるなどの不調がありました。
これは精神的なものが関与しているのかもしれないと考え、事件から8年後に心療内科を受診。事件を起因とする「PTSD」(心的外傷後ストレス障害)と「適応障害」の診断を受けました。
ーーご自身の長年の不調の原因が分かったのですね。
そうまさん:はい。不調の原因が分かって、ほっとしました。病気と向き合いながら社会復帰を目指そうと考え、少しずつ外で働いていくうちに症状が回復。
「わたし、外で働けるんだ」と自信を取り戻してからは、以前から興味のあった「リラクゼーションセラピスト」として働くことを決めました。
勤務をはじめてからは、心地よいアロマの香りとリラックスできる空間のおかげで心が癒される感覚がありました。しかし、仕事中にわたしだけモスキート音のようなものが聞こえたり、仕事後は疲労困憊でなにもできない状態が続いたりと体調の変化が起こるようになりました。
自身の症状を調べたところ、HSP気質をもつことが分かりました。過去に心療内科で診断されたことや気質も踏まえて、自分にあった働き方を考えはじめたんです。
ーーご自身の気質も働き方を考えるきっかけのひとつだったのですね。
そうまさん:そうですね。人と関わることは好きだけど、「気質を考慮しながら長く元気に働くためにはどうすればいいのか」を考えるようになり、働く時間も自分のペースで選べる在宅での仕事を選択しました。
「やらないことリスト」で、自分を許す
ーーご自宅でできる仕事はWebライター以外にもありますが、なぜWebライターだったのでしょうか?
そうまさん:アロマやハーブに知見があったので、知識を活かしたブログを立ち上げたのですが、収益化は見込めず時間だけが経過していました。
ブログの他にできる仕事はないかと情報収集を進めていった先に、Webライターの働き方を知ったんです。
SNSで積極的に発信をされているWebライターのYouTubeチャンネルや本を読んでいくうちに、私にもできるかもしれないと思い、この仕事をしようと思いました。
自分のさじ加減で仕事を進められるので、家事と育児の両立ができる点が良いと感じました。
ーー小学生と中学生のお子さんがいらっしゃいますよね。家事と育児を両立しながらどのようにお仕事をすすめていますか?
そうまさん:最初に、「やらないことリスト」を作成しました。家事を完璧にやらなくていいと自分自身を許すことにしたんです。例えば、2日に1回はお弁当でもいい。家電に任せられるところは任せる。と決めました。
仕事をする時間も、自分が一番集中できる時間帯を考え、夜の21時には就寝し、朝4時か5時頃に起きて作業をしています。午前中に頭を使うような重めの記事を執筆し、午後は作業的なことに時間を使っています。
「丁寧なリサーチ」が自分の強みだと気付いた瞬間
ーーWebライター活動4か月目に、認定ランサーになっていますよね。案件応募の際に、意識されていたことはありますか?
そうまさん:Webライターとして、活躍している方のYouTubeを見たり、書籍を読み漁ったりして、実績の積み方を確認しました。
当初は自分の得意分野も分からないので、執筆できそうと思うものに挑戦しようと決め、YouTubeのシナリオ作成や漫画のネタバレ記事などの執筆を行っていました。
ライター2か月目に、SEO記事の記名記事を執筆後は、実績を提示して文字単価1円以上の案件に積極的に応募していきました。
ーー案件を絞らずに、できそうと思うものに挑戦していったのですね。現在は、FP2級取得に向けて勉強されていますよね。
そうまさん:資格取得を目指す転機となったのは、仮想通貨に関するテストライティングがきっかけでした。
金融系での勤務経験や知識もほとんどない状態でのリサーチは、正直とても苦労しましたが、知らない分野を知っていく過程にワクワクし、楽しく感じている自分に気付きました。
最終的には、仮想通貨を取り扱っている運営元に問い合わせを行い、プロジェクト内容について質問をしていました。そこからお金について興味を持ち始め、FP資格取得の勉強を始めたんです。
ーー運営元に直接質問をしたのですか!?すごいです……!
そうまさん:気になって、問い合わせしちゃいました(笑)。
テストライティングが終わった後、クライアントさんから「とても丁寧にリサーチしたのが伝わる記事ですね」とフィードバックを頂けたのが嬉しく、さらにやる気になりましたね。この経験で、丁寧なリサーチは自分の強みのひとつだなと感じました。
ーーそれは、確実に強みのひとつですよね!次々に挑戦をするお母さんの姿をみて、お子さんはどのような反応ですか?
そうまさん:在宅での仕事にとても理解があり、「頑張ってるね」と優しく声をかけてくれます。わたし自身が仕事を通して学び成長していく姿を見て、子どもたちに母の働く姿を見せていきたいと思っています。
ーーWebライターの経験から、ご自身が学んだことはありますか?
そうまさん:「強みは自分で作る」「具体的な目標を立てる」ことを学びました。
強みを印象付けることで、クライアントさんへのアピールにもなりますし、Webライターとしての自信にも繋がると感じています。
「具体的な目標を立てる」ことに関しては、明確な目標がないと前には進めないと感じているので、常に具体的な目標を立てています。
ーーWebライターとしての、今年の目標を教えてください。
そうまさん:金融系の記事をメインに執筆を行い、月収30万円を目標にしています。
得意ジャンルは金融系と胸を張って言えるように、記事の実績を貯めて少しづつ目標に近づけたらいいなと考えています。
ーーご自身の現状に丁寧に向き合い強みを作り上げながら、着実にWebライターとしてステップアップしていくそうまさんの今後が楽しみです!
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