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現役ライターが考える文章を書くときに大切なこと

2022年3月26日よりフリーランスライターとして活動するえつさん。その活動は幅広く、ライターの他にもTwitter運用講師やオンラインサロンの立ち上げ、電子書籍プロデュースなどさまざまなことに取り組まれています。

えつさんが執筆した電子書籍2冊は、Amazonにて15部門売り上げ1位を受賞しダブルベストセラーを記録。この実績を活かし、電子書籍出版を叶えたいライターの悩みを解消する無料相談会も実施しています。

「文章が書けないと悩む人は、自分の想いに気付けていない場合が多いです」と話すえつさんに、文章を書く前に大切にしていることについて尋ねました。

上手い文章を書こうとしない



ーー電子書籍を出したいライターさんで、一番多い相談内容はなんですか?

えつさん:一番多い相談は「文章を書きたいのに書けない」といった内容ですね。相談者は、ライカレ生(ライティングカレッジの生徒。現在の名称はものキャン)がほとんどです。

ライカレは一般的な文章講座とは異なり、電子書籍を出版し自分のコンテンツを作ることをゴールにしています。講座内では電子書籍を書くための準備として、自分の強みや弱みを洗い出すなどの自己分析を行うことからはじまり、電子書籍を作るためのコンセプト設計を実施します。

その後ようやく執筆作業に入るのですが、そこで手が止まる人が多いんです。

ーーそれは何故でしょうか。

えつさん:自分の想いに気付かないまま執筆を進めようとしているからですね。この書籍を読んだ読者にどうなって欲しいのかというゴールを考えるのは大切ですが、その前に自分はこの書籍でなにを伝えたいのかという想いを知るのも重要です。

そもそも「なぜ、本を出そうと思ったのか」「本を出すことで何を伝えたいのか」など執筆する前段階のなぜの部分を突き詰めていく作業が必須だと思います。

ーー構成や文章のゴールを考える前段階が大事なんですね。えつさんが執筆するときにとくに意識していることはありますか?

えつさん:「上手い文章を書こうとしないこと」ですね。文章を上手く書こう、綺麗な文章を書こうと意識していると不思議とそれは読み手に伝わってしまう。ですので、上手い文章を書こうと思わずに、自分の想いを出し切ることに意識を向けています。

スピーチなどでもそうだと思いますが、ニュース番組のキャスターのように理路整然と語られるよりも、想いが込められた発言の方が聞いていて心に響きますよね。文章もそれとまったく同じで、文法が誤っていたとしても書き手の想いが込められた文章の方が響くと思うんです。

なので文章を書く前には、まずは自分の想いを箇条書きでもいいから書きだしていく。この段階では、文法や接続詞とのつながりなど細かい点はあまり気にしなくて大丈夫。後から書きだした内容を講座や本などで学んだスキルを使って整えていけばいいんです。

だれにでも想いはある


ーーえつさんは自分の想いに着目する大切さをSNS上でも発信されていますが、想いの大切さに気付いたきっかけを教えてください。

えつさん:高校時代の経験がきっかけですね。小さい頃から野球が大好きで、野球一筋の少年でした。わたしの野球人生は、はたからみれば順風満帆。小中と野球部内の中心人物としてメンバーを引っ張る存在だったのですが、高1のある日、練習中に骨折をしてから状況が一変しました。

ケガの影響で身体がうまく動かなくなったのをきっかけに、野球への熱量も急降下したんです。練習も思うようにできないし試合にも出られないので、モチベーションも上がらない。

完全にやる気のないやつになっていたんです。次第に監督や部員からも距離を置かれるようになり、居心地の悪さを感じるようになりました。

なんとなくやり過ごす日々が続くなか、ふと「自分が野球をしているのはだれのためなんだろう」という疑問が湧いてきました。だれに野球をやれと言われたわけでもなく、好きだから野球を続けてきたのに、なぜ逃げ回っているのだろうと。野球にも自分にも本気で向き合ってないじゃないかって気付いたんです。

ーー想いに気付いた瞬間ですね。

えつさん:そうですね。自分の想いに気付いてからの行動の早さはすさまじく、翌日から自主的に朝練をはじめました。試合に出られなくてもいいから、自分にできることを精一杯やってみようと覚悟を決めたんです。だれにもなにも言わず黙々とはじめた朝練ですが、気が付けば顧問の先生が、そして徐々に他部員も朝練に加わっていきました。

自分の想いに気付き行動し続ければ、周りも変わっていくのだと実感しました。

ーー想いに気付けば行動が変わる。その想いに気付いたからこそ、相談会やSNSでもその人の想いに注力しているのですね。

えつさん:相談会では、その人の想いにスポットライトをあてるという気持ちで臨んでいます。「この人はどんな想いで相談会を受けにきたのだろう」「どんな想いでライティングを学びたいのだろう」と興味をもってやりとりをしていくと、相談者の想いが段々と見えてくる。

それをわたしがマインドマップで可視化して、思考整理のお手伝いをしていくとライターさん自身も自分の想いに気付くんです。

「そうか! これを書けばいいんですね!」とパッと表情が明るくなる瞬間をみると、話を聞けてよかったなと思います。

ーーその人にスポットライトをあてる関わり方ですね。

えつさん:人には大なり小なり自分なりの想いが必ずあります。その人の想いにスポットライトを照らすのがわたしの役割。文章が書けないと悩むライターさんに寄り添える存在であり続けたいなと思っています。

ーー相談会をしているのもえつさん自身の想いを大切にしたいからなのだと感じました。これからも多くの人の想いにスポットライトをあてていって欲しいです。

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