山崎 くらげ

小説「蒸発する汗の美しさよ」販売中 …

山崎 くらげ

小説「蒸発する汗の美しさよ」販売中 エッセイなど書いています

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    小説 「蒸発する汗の美しさよ」

    「私ね、ちっちゃい頃から、高いところからゆっくり落ちてく夢、よく見るんだ」大学生の俺が出逢った、名前も知らない彼女。不思議な彼女の魅力が、俺を変えていく。真冬に書いた、真夏の物語__(全89p)
    ¥900
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    写真集 「feat.」

    山崎くらげ写真集山崎くらげfeat.クラゲ水族館撮影場所:加茂水族館、由良海岸
    ¥1,500
    山崎くらげ
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    写真集 「アシンメトリー」

    山崎くらげ写真集カラダもココロもアシンメトリーな私の記録。撮影場所:渋谷、鎌倉
    ¥1,200
    山崎くらげ

記事一覧

わたしの音楽

流行りの曲には疎い TikTokもほとんど見ない わたしの音楽はバズらない 2020年、大晦日 わたしは鬱のど真ん中にいた 金縛りの続く毎日 重くのしかかるのは 死の予感を纏っ…

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24歳

病み上がりの身体起こして 肌荒れも見て見ぬふり 何にもない日々の中に ぽつんと特別 ローソクの代わりに 恥ずかしさを吹き消す ホームランバッター いつの間にか年下 すれ…

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【小説】蒸発する汗の美しさよ

「私ね、ちっちゃい頃から、高いところからゆっくり落ちてく夢、よく見るんだ」 6階建てのビルの5階、この喫煙室に来ると、いつも窓から下を見ては、此処からゆっくり落ち…

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わたしの音楽

わたしの音楽

流行りの曲には疎い
TikTokもほとんど見ない
わたしの音楽はバズらない

2020年、大晦日
わたしは鬱のど真ん中にいた
金縛りの続く毎日
重くのしかかるのは
死の予感を纏ったもう一人のわたしだった
彼と二人で見た紅白
玉置浩二がオーケストラをバックに
『田園』を歌った
まさかオーケストラが霞むなんて
「生きていくんだ」
真っ直ぐなその歌詞が
心に刺さって抜けなかった
「生きていくんだ」
もう

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24歳

24歳

病み上がりの身体起こして
肌荒れも見て見ぬふり
何にもない日々の中に
ぽつんと特別
ローソクの代わりに
恥ずかしさを吹き消す
ホームランバッター
いつの間にか年下
すれ違うスカート
青春の香りがする

わたし毎日14錠
些細な幸せ
取りこぼさないように
ひとつずつ飲んでいく

わたしで終わるDNA
切なさを隠して笑う
人肌のぬくもり
誤魔化せない知ってる
黄金色に染まる景色
灰皿の隣に
トンボがと

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【小説】蒸発する汗の美しさよ

【小説】蒸発する汗の美しさよ

「私ね、ちっちゃい頃から、高いところからゆっくり落ちてく夢、よく見るんだ」

6階建てのビルの5階、この喫煙室に来ると、いつも窓から下を見ては、此処からゆっくり落ちていく自分を想像する。このジャケットはどんな風になびくだろう。ネクタイは頬に触れるだろうか。4階の事務所の人たちと目は合うだろうか。上手くいけば駐車場のあの辺りに着地できるはずだ。もしそんなことができたら、その時は絶対に__

あの時、

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