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【人気番組〜『潰れない店』(^O^)/】

☝️テレビの人気番組『潰れない店』。お好きな方も多いことでしょう。

👤「なるほど、潰れないのはこんな秘密があったのか…と感心する。生き残る店にはやはりそれなりの理由があるのが分かる。きっと「潰れる店」は努力が足りないんだ!」

☝️YouTubeやネットで見る『会社を潰す社長の特徴5選』。

👤「なるほど、こんな社長が会社を潰して従業員を路頭に迷わせるんだな、自業自得だぜ。気をつけようっと。まあ自分は大丈夫だけどさ!」

☝️報道特集『スーパー戦国時代、どんどん店が消えていく!』(@_@)

👤「良かった〜(^^; 自分の業界はスーパーとは違って競争はそんなに激しくない。側(はた)から見てもあんな割に合わないビジネスは嫌だな…」ホッ!

☝️「ナニワ金融道」「ミナミの帝王」「闇金ウシジマくん」を観て、

👤「ヤバい金を借りると取り立てが厳しく、即人生終了じゃん(><) まあ自分は借金なんかしないから関係ないけど。そもそも金で苦労する奴なんか頭が悪いんだよ!」

まあ普通はこのように考えるのが当たり前。
実際そんな境遇に陥る人は圧倒的に少ないため、これらの状況が「エンターテイメント」として成立する訳である。そしてそれで良いのだ。

『潰れない店』を「潰れた店の人」は見たくない_| ̄|○

記憶がフラッシュバックして落ち込む。しかしコンテンツとしては「面白い」のも確かだし、当事者もクレームなんか入れる元気もない。


自虐ネタではあるが、これらの対極にいるとも言える「当事者」だった私。潰れた店であり、潰した社長であり、金の苦労をした挙句、血で血を洗う業界から退場した身である(四重苦w)

今でこそ「それ、あるある〜!」なんて呑気に番組を見ているが、苦しかった当時はタイトルを見ることさえも嫌だった。

『半沢直樹』なんか絶対観ないと決めていたが、少し立ってから観たら、「こりゃ面白いわ、みんなが観る訳だ」と自分でも思った。

番組や報道は、それを見る大多数(マス)に向けて、珍しい(レアな)ことを届けるものである。だから「そんなのは現実には起こらない」とか「ああなりたくない」「それって奇跡に近い!」という落とし所へ持っていく。

👤私は自分の経験から、何でも「反対側」に立って見てみるクセがついたいわゆる「あまのじゃく」である。

・潰れない店→それなら潰れた店って何が悪かったの?潰れない店は今もそのまま繁盛してる?潰れない店は良くて、潰れた店はダメってことは分かるけど、良い店だって閉めることあるし…。

・会社を潰さない社長の特徴ってなにそれ?それをマネしたら潰れないのか?松下幸之助を例に挙げられてもなぁ…。潰した社長も犯罪者じゃないし、こんな考え方が差別を生むのかも。

・やむにやまれぬ借金をすることだってあるはず。銀行だっていつでも貸してくれる訳じゃない。全部まとめて「金貸しは悪」というのも違う気がするが、それぞれに事情ってモンがある。もちろん踏み倒して逃げるのはダメだけど。


豆知識だが「自己破産」して人生を立て直す人(もちろん裁判所の許可が必要)は、年間7万人もいるそうだ。これは一年間に発刊される「本の数」と同じ。そして毎年毎年増えていく。

当事者や経験者はおそらく『つぶれない店』は観ない。何も言わないけど「これを観てみんなが楽しんでるんだ…」と思っている。借金苦の人が「ウシジマ君」を観ないのと同じ。

たまに「被害者と加害者」の両方の視点から描いたコンテンツ、また追われる側を主人公にした映画やドラマがある。それは結構面白い!

☝️テレビ番組でも映画でも、身につまされる人は必ずいるものだ。アカデミー賞作品でも観たくない人がいる様に…。

#傷つく人もいるって話
#オッペンハイマー



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