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好きな農家さんの作る野菜だから、自然とチカラが入りました。高梨農園さんのズッキーニ。

ついにこの日が来た。そんな気持ちでいっぱいだった。なぜかというと、このnoteの取り組みがはじまった当初に、『好きな農家さんっているの?』という問いに、真っ先に頭の中に浮かび上がった名前。それが高梨農園さんなんです。

高梨農園さんのことを説明し出すと、キリがなくなってしまいそうなので、今回は説明しませんが、入社当初のことろから色々お世話になり、野菜の話などを伺う機会も多く、一番距離の近い農家さんというイメージです。

今回、ぼくに与えられたテーマが夏野菜。ということで、迷わず選んだのがその高梨農園さんが作るズッキーニでした。

とはいえ、あまり料理を得意としないぼくでもできる料理。果たしてズッキーニで作ることができるのか。少しの迷いもありながら、レシピなど頭で考えながらできそうなモノをイメージし、トライしたズッキーニ料理をご紹介していきます。

惹かれたのは、その一生懸命さ。

やっぱり説明したくなってしまったので、高梨農園さんについて少し説明させていただきますと、高梨さんのすごいところは何といっても手がける野菜の種類の豊富さです。

先ほどご紹介したWebページにアクセスしていただいてもわかるのですが、高梨農園さんで手がける野菜は、年間100種類以上のもなるんだそうです。種類を変えれば作る野菜も増えそうですが、100種類ともなると栽培の仕方も手間のかけ方も違うはずなのに、『よくできるよなぁ。』と言葉では軽くなってしまいますが、本当に感心してしまいます。

さらに言えばその100種類にもなる野菜を、高梨さんはじめ社員2名とパートさん含め協力しながら育てていると言うから、そのバイタリティに驚いた記憶もあります。

ぼくの知っている限り農家さんは大根なら大根やにんじん、いわゆる根菜類を専門的に扱っていたり、葉物は葉物とか手がける野菜には偏りがあるのですが、高梨さんは大根もあれば茄子もある。さらには今回のズッキーニまで。

野菜作りの土台となる土づくりは、すべてお父様から引き継ぎ、今もその作り方を守っているのだそう。堆肥には、稲わら・もみ殻・落ち葉・カニガラ・煮干し(九十九里産)・骨粉・油粕・米ぬか等が大量に入っており、野菜は美味しくて当たり前という考え方のもと生産しているそうです。

そして何より、人との繋がりを大切にしながら営んでいる農家さんと言うこともあって、人当たりもすごく良い。だからなのか、ぼくは何回か話すうちにファンになってしまったのでした。

今さら、知らないと言えない。

ここまで高梨さんは魅力的な農家さんと説明をしてきたのだけれども、何回も言いますがそんなに料理をしないぼくは、高梨さんの野菜の味をそこまで知らなかったりもします。何といっても100種類。すべてを食べられると言うことは、中々に難しいという言い訳です。

なので、今回は本当にいい機会だとも思いました。

高梨さんの張りのあるズッキーニ。どんな味なのか前から気になっていたからです。ズッキーニは、見た目どう見ても瓜でどちらかというと、キュウリの仲間かと思いきや、カボチャの仲間なんですね。まぁ漢字で書けば、どちらも瓜が入るので似たりよったりなのかなぁとも思いますが。

高梨農園さんのズッキーニ。

ズッキーニは緑色だけでなく、今回は黄色いものも用意。ここは、何となくですが彩がいいかなぁ。そんな感覚で用意してみました。

まずこのズッキーニのヘタの部分を切り落とし、縦に切り込みを真っ二つにしていきます。

ズッキーニを半割にしていきます。

写真に少なからず写っていますが、高梨さんのズッキーニは切ったそばから中の水分が溢れんばかりに出てきます。思ってた以上にみずみずしさを感じました。

そして思いの外、表面がツルッとしているので転がらないように、刃が滑らないように慎重に切り込みを入れていきました。そして半分に切ったズッキーニを今度は、スライスしていきます。

これを緑色と黄色両方とも実施していきます。

スライスしたズッキーニ。

ズッキーニをスライスするくらいの技術は、段々と身についた感じもしてきた気もしますが、気もするくらいで気を抜くと厚さが違えば大きさも異なってしまっている。写真というのは、都合の悪い部分は見えないと思っていましたが、何となくは伝わってしまうモノですね。

黄色のズッキーニもスライスしていく。

こうして下処理をしていくだけでも、今まで知らなかったぼくのズッキーニの知識が増えていきます。包丁で切ってみても切りやすい柔らかさ。そして、ズッキーニが蓄えている水分の多さ。そんなことに触れていくだけでも、今まで以上に農家さんとの話も盛り上がるはずだ。

こうした積み重ねって大事だよな。

そう感じながら、ズッキーニの下処理をしていきました。

強い味方って、こう言う事。

黄色と緑のズッキーニを丁寧にスライス。まぁ、ぼくなりにはキレイにできたと思っています。というか言い聞かせてます。

このスライスしたズッキーニをボールに入れ、塩をまぶし塩揉みしていきます。するとどうでしょう。出てくる出てくるズッキーニに含まれた多くの水分たちが。

ズッキーニをひたすら塩揉み中。

軽く塩揉みをした後、そのまま5分くらい放置しておきます。とは言え、他のことしていたら、なんだかんだで10分くらい過ぎていたかもしれません。そして、ここからは日頃お世話になっている主婦たちのテクをお借りして、キッチンペーパーを使い水切りをしていきます。

薄切りにしたズッキーニを1枚食べてみると、きゅうりよりも甘味が多くて
塩もみしただけでも美味しかったです。

ズッキーニを一口パクリ。

そして、お待ちかねの味付けをしていきます。ここでぼくが味付けの秘密兵器としてご紹介したいのが、当店でも人気商品の【まじっくひじき】です。

人気商品のまじっくひじき。

まじっくひじきは房の駅で人気の炊き込みご飯の素です。調味料一切使用せずに作ることが出来、和え物の味付けにも大活躍します。塩昆布で出来るものは、まじっくひじきでもっと美味しいということで、参考にしたレシピは塩昆布を使っていましたが、今回はまじっくひじきを使いました。

分量は基本的にはいたって簡単。味を見ながら適量入れるだけです。味が濃い目が好きな方は、多めにいれていただく方がいいかもしれません!そして最後に、ごま油を大さじ1/2回しかけて完成です。このごま油がまた香ばしいので、たまらないくらい食欲をそそるので好きでかけてしまいます。そして完成したのが、こちら!

Mogi's Kitchen レシピ認定です!

出きたてを早速実食してみましたが、大成功じゃないでしょうか?夏にぴったりのスッキリ、さっぱりとした味付けでまじっくひじきの塩気が、ズッキーニの甘味を良く引き出してくれています。きゅうりを同じレシピで作ったことがありますが、ズッキーニのほうがいいかもしれないと思いました!

調子にのった人生初の細切り。

ズッキーニのレシピを準備しているときに、候補として用意していたのがもう一品あり、まだまだズッキーニが余っている状態でしたので、とりあえずそのもう一品にもチャレンジしようと思いました。

その料理は、ズッキーニの胡麻和えです。

このズッキーニの胡麻和え、実は全くやったことのない包丁さばきが必要となります。とは言え、ほとんどの切り方が初めてになります。今回挑戦する切り方は【細切り】。

ぼくの知識レベルでは、そもそも細切りというのがあると言うことすら知らず、実は【千切り】と思っていました。そう当日も千切りをしているものと思っていましたが、調べるとおそらく今回は細切りだったと知り、こう言った切り方の勉強も必要なんだな。と言うことを改めて実感しました。

半分に割ったズッキーニに対し、斜めに包丁をいれていきます。はじめは斜めなのに、気がつくと段々と斜めの角度がズッキーニに対して、垂直に入っていくようになってしまい、同じ角度で具材を切っていくことの難しさを知りました。

さらに言えば、大事な細さ。先ほど千切りと言っていたくらいの細さのものもあれば、細切りくらいのベストなものまで、さまざまな細さのズッキーニが出来上がり【角度と細さ】この二つを揃える包丁さばきというのは、まだまだ練習が必要なんだという事をズッキーニに教えられた気がしました。

そしてこの千切り細切りしたズッキーニを、今度はレンジで温めていきます。しんなりさせれば良いだけだったのに、少し加熱させ過ぎてしまったせいかヘニョヘニョにしてしまい、少しの後悔がありました。

千切り細切りのヘニョヘニョズッキーニ。

少しの後悔はさておき、味付けはいたってシンプルに醤油と金太郎味噌をいれて混ぜ合わせていくだけです。

辛味の素、金太郎味噌。

実は先日作った調味料をまるパクリすれば、美味しくなると軽はずみに作ったのですが、今回ズッキーニが思ってた以上に甘みを持っていたこと、さらにはレンジで温め過ぎが原因で、食感も弱くなってしまっていた感じに仕上がってしまいました。とりあえずゴマを散らして完成です。

ズッキーニの胡麻和え。認定ならず。

今回のレシピに関しては、初のMogi'sレシピ認定ならずという厳しめの結果とさせていただきました。レシピ通りに作らないというチャレンジも、最近増えてきています。いつか大失敗するのではないかと言うことすら、楽しみになってきました。

でもなんだかんだで、ご満悦です。

今回は毎日顔を合わせている生産者さんの野菜を使うということで、楽しみ半分緊張半分といった具合で調理していました。レシピも自分で決めて作るので、房の駅の商品を使えないかな?火を使わないレシピは無いかなとテーマを持て取り組めました。

ちなみに高梨さんは、最近BBQでズッキーニのアヒージョを作って美味しかったと言っていました。機会があれば生産者さんのオススメ料理を教えてもらって料理もいいななんて考えてみたりして。

考え始めたら、色々楽しみが増えてきました。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。