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おさえておきたい介助の基本

街角や住宅街で、デイサービスの送迎車を良く見かけます。時折、送迎車と家の玄関の間の歩行介助も目にします。後続車が来てたりして、本当に大変ですよね。

今回は片麻痺の高齢者を主に、介助方法をお伝えします。


1.歩行介助は、患側保護が原則

片麻痺の方は歩行時、健側で杖を持っております。従って介助者は、必然的にも杖と反対に立たざるを得ない状況ですが、患側の膝折れや、つまづきを防ぐ為にも患側(杖と反対側)に立ちます。

1-1.患側側に壁や障害物がある時

歩行介助(手引き歩行含む)していると、患側に壁や障害物がありそちらに介助者が廻れない、立てないという事も稀にあります。
壁と利用者さんの間に入るスペースがあれば、そのようにしますが、無理に入ると危険ですし歩きにくくなりますので、前方から介助します。

歩行の際は重心が前に移動しているので、前屈して前に転倒する事が多いからです
※利用者さんの身体の特徴は知っておく必要があります。

2.歩行の基本は、杖 患 健

片麻痺の利用者さんが安全に歩行する為の歩き方というものがあります。理学療法士、作業療法士始め、介護士も利用者さんの歩き方に注視しなければなりません。

杖を持って歩く際は
①杖を前に出します。
②患側を前に出します。
③健側を前に出します(患側に揃える形になります)

②で先に健側をだすと患側の足があがらなかったり、つまづく原因となるからこのような順番になります。

2-1.階段をのぼる時のみ、杖 健 患

※下るときは杖 患 健です。

n階段をのぼるときは、最初に上げた足(踏み込む足)に重心が一番かかりますので、健測が先になります。※で記したように下るときは残った足に重心が一番かかりますので、患側を先にだします。


3.脱健着患

更衣する時も利用者が、より拘縮などに負担が掛からず、かつ自立支援の為に脱健着患と言われる更衣介助方法があります。

3-1.脱ぐ時は健側から

介助者が健側から脱がすことにより、自身で患側を脱げば、脱衣は完了します。
逆に介助者が患側から脱がしても、自身で患側で健側を脱がす事はできませんので自立支援にはなりません。

3-2.着る時は患側から。

利用者本人、又は介助者が衣類を患側から通す事により可動域の広い健側を後に残す事ができるからです。

いい換えると、可動域の狭い患側を後に残してしまうと通すのが大変です。


御一読ありがとうございます!!


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