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放火による火災で被害を少なくする方法は、、、

残念な火災事故が発生してしまいました。
殺人事件として、捜査されているそうです。
大阪、北新地、繁華街として有名な場所ですが、
火災が起きたのは、、、朝から昼の出来事です。

私達は防災屋として、普段は消防設備の施工、管理を
行っています。
なので、ビルの規模感で、必要な消防設備が
どんな設備なのか、、、おおよそは想像できます。
世間一般に、適当なことをいう

通称、専門家と呼ばれる人は

沢山いますが、実際はそんなに簡単な話では
ありません。

そうですね、、、まず本当は設備されていて
一番効果があるのは、、、消火設備ですよね、、、
それも自動的に消火できる、スプリンクラー設備です。

メディアなどは、あたかも必ず必要な設備であるかの
ように、「現場にはスプリンクラー設備はついて
いませんでした」とか、いいますが、
基本的にスプリンクラー設備が付いている建物の方が
断然少ないのです。
建物全体の用途、、、まず用途は1項から16項までに
分類されます。

今回、火災があったビルは、、あくまで予想ですが、
16項イに該当するのかな、、、

16項イのSP設備を参照してください。
建物にもよりますが、
1000㎡以上や3000㎡以上、もしくは11階以上、、
となってます。

そうなんです、今回の火災があったビルには
設置義務はないんです。

同じように、
屋内消火栓設備(自ら消火活動をする設備)なども
ありますが、その設置義務ももっと大規模な建物に
対して適用されます。

じゃあ、義務化すれば?となるんですが、
そんなに簡単ではありません。

ネックになるのは、費用、、それから設備をつける
スペースの問題です。
なので、今後議論にはなると思いますが、
消防法の改正は、そんなに簡単ではなくて、、、
それが、今回のように放火が原因となると、、、
余計に被害を食い止めるのは現実的に
不可能になります。

おそらく一瞬の出来事やったと思います。

どこにも逃げれなかったんでしょうね、、、

残念としか、言えませんが、、無念です。

放火は別の話しとして、、もっと改善すべき事は、
たとえば、、、

・建物内の火災報知設備の感知器を
 全て煙感知器とする。
(実際は煙式なのかどうかは知りません)
・避難できる屋外階段の設置を義務づける。
・もっと効果的な消火器の数を増やして、
 なおかつその使用法について、訓練をしっかりと
 する。
・共用部分に物を置かない、防火戸をきっちり
 閉まるようにする。


とりあえず、その見直しは必要ですね。。。

ただ、本当に今回の惨事は、、、どうしようもない、、
気がします。

心療内科、そこに通う患者さんの数が、、、
おそらく、過去よりも近年の方が、、多いですよね。
亡くなられた人達も、人に言えないような
メンタルの悩みを抱えて、信用できるクリニックに
通っていたことでしょう。
もしかすると、放火犯もそうだったかもしれません。

消防法を見直しことは当然大切ですが、
このストレス化社会をなんとかして
健全な、本来あるべき姿、より多くの人達が
ストレスフリーになれるように、、、
社会全体を見直さなければなりません。
小学生ですら、心療内科に通う時代です。
このままでは、また同じような惨事が、、、
起きるかもしれません、、、

ひとつひとつ、社会を変えていく動きを、、
そして、私達は何とかして消防設備の大切さを
訴えていくしかありません。

亡くなられた人達に、、
心よりご冥福をお祈り申し上げます。。

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