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時間 -カイロスとクロノス-

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2019年2月の記事一覧

強制発想の前に必要なこと(7)

アイデアを考える、というときに関係のないものと関係のないものを結びつけるという方法がある。なかなか有効な方法だと思っているし、アイデアを考える鍛錬にもなり、実際に生まれ出ることもある。このときに、関係のないもののインプットのメディア、アイデアをアウトプットする方法を意識的に使い分けることで、収束思考と発散思考を行き来することができる。

ただ、もう一つポイントに成るのは、「関係のないもの」の量と質

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Time is Journey(6) -発見の連続-

創造的とは、発見の連続である

目からウロコ、実感にドンピシャではまるものだった。

発見の連続=Creative Journey

と考えれば、Time is Journeyは、時間の発見の連続である。それが時間を創造的に探究することであると解釈できる。

創造的であるということが、身近な行為に置き換えられたことによって、非常に腹落ちした。

Time is Journey(5)

Time is Journey(5)

いい本を読んだ。

タイトルは直球ど真ん中である。
本に関わる人が、例えば流通、作家、本屋など、各々の持ち場から見える出版業界の景色について、本への愛憎について、書かれたエッセイだ。

どのエッセイも、問題意識を前面に出すことはなく、暖かみがあるが、一つ一つを読み終えると、どこか考えさせられてしまうエッセイだ。どのページから読んでもいい本で、リビングのいつでも手に取れるスピーカーの上にしばらく置い

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Time is journey(4)

考えたことを書くのか
書くために考えるのか

できれば、前者のような自然体でいたいと願うのだが、そうは問屋がおろさない。だから、書くために考えよう、とする。不自然な所作ともいえるが、努力とも言える。それが結果として、考えたことを書くことにつながるのだ。僕の場合は。

不自然と上では書いたが、作家でさえ、すらすらと自然に文章が生まれるわけではないだろう。自然と言葉があふれるようにでてくるというの

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時間の言語学と記憶術全史の関係性。それは共に空間が肝になること。時間の言語学では、時間は抽象的であり、空間の言葉を借りて表現しているとされている。記憶術全史では、記憶のために仮想空間をイメージし、その空間に記憶を結びつける。記憶するのは、主に言語。どちらも空間なしにはいられない。