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子供と一緒に見たい景色 -海外出張編-

留学や海外赴任の経験はないのだが、海外出張には恵まれたサラリーマン生活を送ってきたと思う。入社から十四年間で足を運んだ国は六カ国。海外事業に関わっていないのにこれだけ行けるのって、珍しい方ではないだろうか?

これまでに仕事で訪れた国と街
ドイツ:デュッセルドルフ
オランダ:アムステルダム
スウェーデン:ストックホルム、ヴェステロース
アメリカ:マイアミ、シカゴ、エバンスビル、シアトル、プルマン
中国:広州、常熟
タイ:バンコク

プライベートの方が圧倒的に少ない。
カナダ:バンフ(学生時代)
オーストラリア:ケアンズ(新婚旅行)

これだけあちこち行っているということは、さぞ語学が堪能なのだろうと思われがちだが、むしろ苦手だ。変な汗をかきながら下手くそな英語を披露して、毎回のように失笑を買っている。会社もこんな奴を送り出したくないのだろうが、最悪なことに僕が一番詳しいケースが多く、僕に行かせるしかないのだ。

だがそれでは仕事にならないので、会社はいつも優秀な人と一緒に行かせてくれる。この人たちがまたみんないい人だ。嫌な顔一つせず僕に力を貸してくれる。おかげで僕はその人たちの隣でヘラヘラと笑っているだけで良かったし、美味しいものも食べることができた。こんなクソみたいな社員で本当に申し訳ない。

ただ、どの出張も数日程度の滞在なので、観光を楽しんだことはほとんどない。唯一、タイのバンコクで衝撃的な出来事があったのだけれども、それはここでは相応しくない内容なので、どこか別の機会に話して…話せるのかな?

まぁバンコクもいい街だったけれども、子供を連れて一度は行きたいなぁと思っているのがスウェーデンだ。
本当は学生時代に行ったカナダのバンフを推したいのだが、ここは国立公園のど真ん中で、それはもう自然がいっぱいだ。いっぱい過ぎて、長男は大喜びしてくれそうなのだが、次男はあまり喜んでくれない気がする。

次男はとにかく出不精で、体を動かすのが大嫌いだ。
この前、体育の授業で50メートル走をやったそうだが、走るのが面倒くさくて早歩きで済ませたと僕に言ってきた。続けて、タイムは13秒台だったとも。
「それってクラスで何番くらいなの?」と訊ねたら、一番最後だと答えた。
ああビリッケツだったのねと言おうとして止めたのは、彼がとても傷つきやすいからだ。僕の次男は本当に面倒くさい。

そんな次男をバンフに連れて行ったら、ホテルの部屋から一歩も外に出ないだろう。いや、最初は一緒に出歩いてくれるかもしれない。でも周りには山と森と湖しかなく、そこを歩くしか楽しみがないことに気づいた瞬間、「僕、足が痛い。もう一歩も歩けない」とか言い出しかねない。そして部屋のベッドに寝転がって、Switchをやって残りの時間を過ごすに違いない。

そこで登場いただくのがスウェーデンである。当時、ちょっとしたスケジュール変更があって、半日ほどストックホルムの街をぶらぶらする時間を作れたのだが、本当に綺麗な街だった。ここなら次男も喜んでくれそうな気がする。

適当にシャッターを切るだけで絵になる街は珍しい。

ちょっと路地に入るだけでため息が出る。

どうして宮殿の写真が斜めってしまったのか、それだけが悔やまれる。

大砲とか、子供が見たら喜びそう。

ちなみにこれらは2013年に撮った写真なので、いま訪れたら雰囲気が変わっているかもしれない。
ろくに地図も見ないでウロウロしていたので、宮殿以外の撮影場所を思い出すことはできないけれども、子供を連れてもう一度訪れてみたい場所だ。

ただ一つ、スウェーデンを訪れる上で厄介な問題がある。
それは書いてある文字がちっとも読めないこと。
例えばドイツにいると、綴りが英語と似ているのでなんとなく書いてある言葉を想像することができるし、英語も併記してくれるので困ることはない。

ところがオランダ くらいから怪しくなってくる。
英語が併記されていない標識もあって、「これは一体何が書いてあるんだろう?」と疑問を覚えながら街を歩くことになる。
アムステルダムは本当におっかなくて、うっかり通りを一歩間違えると、絶対こいつらクスリをやっていると200%確信できる連中とご対面できる。
こっちを見ながら「日本人か? 中国人か? 韓国人か?」とか喋っていて本当におっかなかった。僕らを日本人だと思ったから無事だったのか、中国人と勘違いしたから無事だったのか、今でも答えはわからない。

そしてスウェーデンまで来ると、どうやって読むのか分からない文字しか目に入らなくなるので、もう全てを諦めるしかない。色即是空である。

そう考えると、「別に海外まで行かないで、京都・奈良とかでいいか。あいつら仏像とか好きだし」って気もしてくる…。うーん。

なんだか話があちこち飛んで収集つかなくなってきたので、今日はこの辺で終わり。

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