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サステナビリティ企業のコンセプトデザイン|都市鉱山(レアメタル)と持続可能なリサイクル


身の回りにある地下資源

パソコンのマザーボード

私たちの身の回りには、多くの地下資源が存在しています。たとえば、パソコンや家電製品に使われているマザーボードやCPUにはレアメタル(ベースメタルや希少金属など)が含まれています。2021年に開催された東京オリンピックでは、使われなくなった携帯電話や小型家電製品から回収されたレアメタルを原材料にした金、銀、銅メダルが話題になりました。このように身の回りには、数多くの地下資源が潜んでいます。

リユースとリサイクルの違い

最近、街でリサイクルショップを多く見かけるようになりました。しかし、正確にはリサイクルショップという定義ではありません。なぜならリユースは再利用リサイクルは再資源を意味するので、リサイクルショップではなくリユースショップが正しい定義になります。リサイクルは使わなくなったモノ(不用品、粗大ゴミ、在庫商品など)を専用の機械で破砕・粉砕して、再び原材料につなげていくプロセスです。

サステナブルの取り組みを伝える

リユースとリサイクルの違いがそれほど明確になっていないように、この事業に取り組んでいる企業についてもあまり明確に伝わっていません。さらに残念ながら「きたない、きつい、きびしい」という3Kのイメージももたれています。そのため、実際に取り組んでいる企業の様子をきちんと伝えていくことで当該企業への関心と理解が広がり、持続可能な社会の実現につながっていくと思います。サステナブルに従事する企業の理解なくして、個人やその他の企業が掲げるSDGsの各目標を実現することはできません。「捨てた」あとのプロセスを理解するだけでも、「捨てる」前の選択肢は広がります。リユースとリサイクルを理解するだけでも、SDGsの捉え方や取り組み方を前に進めることができます。

OFFICE Pは、埼玉県東松山市にある株式会社浜屋が社会に"伝わりきれていない”事業の取り組みを「伝える」コンセプトデザインに2019年から取り組みました。

塵も積もれば山となると、違った世界も見えてくる

CPUが集まると、まるで銀河のように見えてくる

上の画像は、パソコン、スマホ・携帯電話、タブレット、家電製品などから回収したCPUです。1つだと何かのパーツとして認識できますが、個々のパーツが集まると、まるで銀河のように見えます。使わなくなったモノ(不用品、粗大ゴミ、在庫商品など)も見えていないところに価値が隠れています。レアメタルのように、まずはその存在自体を知る機会がないと、レアメタルのリサイクルにつながる機会が生まれません。さらに持続可能な社会を構成するサーキュラーエコノミーも、リユースとリサイタルの理解から始めることで経済学や社会学との考察に深みをもたせることができます。

何事も、「見えないところで弛まぬ努力」を知ることが、本質の理解にとって大切ですね。


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山名秀典|OFFICE P
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