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映画『マディソン郡の橋』(原題: The Bridges of Madison County) 【1995年アメリカ製作】 クリント・イーストウッド×メリル・ストリープ

Netflixのオリジナルドラマ『エミリー、パリへ行く』が意外と面白かったのでNetflixやるじゃん!となっていたわたし。他に何か面白そうな作品はないかな〜と漁っていたら、なんとも言いがたい美しいサムネイル写真の映画が目に止まりました。

何これすっごく綺麗…こんなに綺麗なのは何かがおかしい…と思って情報ページに飛ぶと、Netflixとは全然関係ない映画やないかい!クリント・イーストウッド監督の1995年の『マディソン郡の橋』ということが判明。面白そうな映画はU-NEXTの見どころと解説欄を読んでから観ると決めているので(プロが書いてて分かりやすい)、U-NEXTのページに飛ぶと、レビュアー評価は星4.5。この時点でかなり期待が高まります。

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さて映画を再生すると、まず本当に映像が美しい。1990年代のフィルムの質感ってなんでこんなに奥行きがあって綺麗なんでしょうね?そしてアメリカの農村部の田園風景。なんでもないド田舎もクリント・イーストウッドが魔法をかければまるでオズの魔法使いのカンザスのよう。

主演はメリル・ストリープとクリント・イーストウッドで、物語はメリル・ストリープ演じるフランチェスカの死後から始まります。娘と息子は亡き母の遺言に「マディソン郡の橋に火葬した遺灰を撒いてほしい」と残されていることに驚き、老婆のたわ言ではと疑います。アメリカは日本と違って土葬文化ですし、亡き父も既にお墓で母を待っているのだから当然です。

疑問を抱えた二人がフランチェスカの遺品を整理していると、彼女の過去の恋愛の形跡が見つかるのですが、それがクリント・イーストウッド演じる一人の男性カメラマンで、若き日のフランチェスカの写真(これが40代のメリル・ストリープ)も一緒に収められています。そして物語の時間軸は数十年前に戻るのです…

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とまあ、こんな感じで、冒頭以外を話してしまうとつまらないので言えませんが、っていうか映画の感想って毎回あらすじ書くのめんどくさくない!?あとどこまで説明していいかわからないよ!!という感じですが、とにかく美しい映画なんです。

イタリア出身の母親であるフランチェスカを演じたメリル・ストリープ、英語のアクセントの感じとか身振り手振りが凄いイタリアっぽくてヒョエーってなります。そしてだんだんとクリント・イーストウッド演じるロバートに惹かれていく様、その表情の移り変わり、押してはそれを抑える自制心がまるで波のようで…大人の許されぬ恋ですね。

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脚本もすごくよく書けていて展開もなめらかで(そもそもがベストセラー小説らしいですが)、映像の中で映るすべてのものが何かを暗示していたり示唆的で、はー面白かった。ちょっとだけ長いんですけど(2時間ちょっとくらい)、ゆったり家の中で、できれば大きな画面で観るのがオススメです。しかしクリント・イーストウッド、あの年齢と髪の薄さにしてあの色気はなんなんでしょうね…

わたしが知っているメリル・ストリープは最初から今のメリル・ストリープなので(いわゆるグレーヘアな)、もっと若き日の彼女も観てみたいと思いました!


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