精進料理に目覚める3歩前　＃特別編

そろそろ文明開化の音でも聞きたいのに
頭を分厚く覆う髪がクッションとなって
頭を叩いてみたところで音すらしない。

更にそんな分厚い髪が耳まで覆っているので
当然耳には音が届きにくくもなっている。

ザンギリ頭に戻そうではないか。

さて。
このnoteはワタクシがアトピーさんと体調不良さんから逃げ回るために
食事を精進料理の方向に進めていくものである。

あくまでも途中。

なので。
まだお肉も食べたいし
お腹を壊す原因のニンニクも食べたい
小麦粉使って揚げ物も食べたい。。

などなど数々の誘惑に立ち向かいながら
進んでいるような進んでいないような状況を記している。

前回9月1日の朝６時に台風のど真ん中で＃２８を書き終えて
安心して眠りに就く。

朝８時。
台風で退屈した酒飲みたちがどうやら朝から酒を飲む準備に
奔走している。

朝１１時。もちろんワタクシにとって朝である。
１０時から1時間程停電したことを肴に
酒飲みたちはカセットコンロを引っ張り出し
電気が戻ってきても尚ろうそくの灯りに点されて楽しく酒を飲む。

せんべい布団の万年床から這い出したワタクシは
台風でWi-Fiまでどこかに飛んで行ったことを知る。

アレクサ氏も完全に戸惑い
不思議な色を頭上にぐるぐるさせている。

Wi-Fiまで台風で飛んで行ってしまったのならば
もう何も出来ることはない。
こんな好機を大義名分にしない手はない。

もう一度せんべい布団の万年床へいそいそと這い戻る。
これが9月1日。

不思議なことに次に記憶があるのが9月4日。

９月2日。
９月3日。
起きて食事もしたはずであるのだが記憶がない。

せんべい布団で腰までバリバリになって
これ以上眠るとワタクシの身体までせんべいのように
カチコチになれそうなので渋々布団から這い出した。

日をまたいだ記憶もないのだから
日にちも定かではない。
更に何故か時計の針は全てバラバラな時を駆けている。

台風の風は余程強かったのであろう。
思ったより遠くに飛ばされていったWi-Fiは4日になっても
帰ってきていない。

ほぼ１週間後の本日。
長旅を終えてこっそりと帰宅しているのに気づく。

前々回くらいからワタクシの怠け者根性が
本領発揮している現状をお伝えしているのだが
怠け者根性とアトピーさんはかなり相性がいい。

先月1か月間アトピーさんの存在を忘れて
小麦粉でできたパンを食し

匂いすら嗅ぎたくなかった肉が冷蔵庫に残っていれば
モッタイナイからと食し

非常食に用意しておいたカップラーメンの賞味期限が切れれば
外にいらっしゃる残り物処理班にプレゼントするために
先ずはと味見をした。

結果。

こちらもだいぶ久しぶりに帰ってきた。
愛しのあなた。
アトピーさん。

久しぶりの出番に喜びで溢れかえっている。
お盆から2週間以上経って旧盆が終わっても居座っている。

幸い今のところ刺激が一番多くて居心地のいい
右手だけに留まってくれている。
喜びに乗じた勢力拡大だけは阻止しなければならない。

あなた(アトピーさん)と離れていた2年間
ワタクシがすっかり忘れていた感覚を
また思い出すことになろうとは。

あなた(アトピーさん)との付き合いはどうやら一生である。

しかし。
人間とは忘れる生き物である。
特にワタクシのような生き物は３歩進めば
もうすっかり頭の中から抜け落ちる。

精進料理に目覚める3歩前なんてタイトルで書き始めたnote。
この３歩はワタクシの歩幅では
どうやら果てしなく遠い。

影のように脚を伸ばしたい。

これだけ脚が長ければ３歩ですらも要らないかもしれない。

肌で感じたあなた(アトピーさん)のいないこの平和な2年間で
ワタクシは３０年以上続いたあなたとの付き合いを
無かったことのようにすっかりと忘れてしまったのだ。

せっかく思い出したのだ。

あなたの好きなものがこんなにも身近なところに
ゴロゴロと溢れかえっていたのを思い出したついでに
もう少し忘れないように今思いつくものだけでも
ここに記しておこう。

突っかかるのが大好きなあなた(アトピーさん)は
油分、水分を奪っていくもの
突っかかるとことのあるものには
とことん突っかかりに行く。

油断も隙も無い。
どうしたらそんなに抜かりない性格になれるのか
ワタクシにその秘訣を教えて頂きたい。

先ずは触れるものから。

タオル、雑巾、洗濯物。
これらに水分や油分を取られればすぐにささくれ立つ。

醤油、塩、糠床。
傷口に塩なのか塩分なのか塗り込めば
ワタクシが反応するのが相当楽しいようだ。

洗剤、エビ、イカ。
相性抜群。好きでたまらない。
触れた瞬間に飛び出してくる。

ゴム手袋、ゴム製品、プラスチック。
どうやらこれらも好きで犬の尻尾のように
アトピーさんは喜びを隠しきれていない。

もっとある気がするのだが
思い出せるのはこれくらいか。

土にも水分を取られて
手袋の蒸れと汗でペロンペロンとはがれていく。

まあ。
これらはアトピーさんが出て来てからの好きなものである。

出てこなければ気にしなくていいものと
直接触れなければいいものである。

そう。
アトピーさんが喜んで出てこなければいいのだ。
腸への負担を超少なくすればいい。

その為の食事管理であったのだが
怠け者根性だけは一人前のワタクシは
暑さに負けて以下のものを食した。

＊キンキンに冷やした麦茶(時には市販のジュースまで)
＊冷やし中華、冷やしラーメン(小麦粉製品)
＊チョコレート菓子
＊スナック菓子
＊少々のお肉類

などなど。
怠け者根性がしっかりしているのは自覚しているから
普段から絶対に食べないなんてことはしていないのだが
どうやら今回はポンコツボディーの許容量を超えてしまったのだ。

どうやら腸が超不健康である。

アトピーさんはもちろん
顔には額、顎にブツブツさんも来ている。

アトピーさんの帰還に併せて
身体の感覚も以前のものに戻る。

手足が熱いまま眠りに就いてしまうと
何故かアトピーさんは必ず夜中に出てくる。
手足が熱いと感じない程度まで起きて待たなければならない。

そうだ。
まだ病院通いをしていたころ
寝る前に保湿をして綿の手袋をして寝るように勧められていたが

とんでもない。

綿の手袋によって温められた手は
ワタクシのアトピーさんには居心地がいい。

布団に引っかかってささくれ立たれたって
就寝時に掌と足の裏は冷やしておきたい。

同様に寝る前もアトピーさんは大好きだ。

ここ最近は活字に飲まれるように眠りに落ちる寸前まで
活字に子守唄を歌ってもらって
寝落ちすることすらできていた。

しかし、アトピーさんとの生活では
眠くなる前にアトピーさんは必ず一度出てきて
汁が出て自己顕示欲が満足するまで痒みを止めてくれない。

このアトピーさんのひと暴れを
アトピーさんの満足するまで思いっきりさせると
１時間以上軽く過ぎている。

かなりの暴れん坊なのである。

これを待ってからやっと眠りに就けるのだ。

だから、一度眠るチャンスがあれば
嫌になるまでせんべい布団に張り付いていたい。

こうなると寝ることは毎度ビッグイベントであるので
容易に落ちるような１５分程度の昼寝など

夢のまた夢である。

さて。
アトピーさんによって久しぶりに眠れない夜を過ごすことになった。

しかしだ。
いつもなら夜更かしの強い味方NETFLIX氏に添い寝を頼むのだが
台風でWi-Fiまで飛ばされていったので
もちろんNETFLIX氏は添い寝をしてくれない。

そんなしょんぼりしたワタクシの隣にいてくれるのは
そう。

ガラケーさんだけなのだ。

改めて空気のように傍にいてくれるガラさんの
有難みを実感する。

ええ。
３歩進めば忘れるワタクシである。
ガラさんの有難みすらすっかり忘れていた。

久しぶりにガラさんを開いて
数年前に残しておいた画面メモを覗いてみる。

多分ちょうど腸を意識する生活に挑戦しようと
思い始めた頃のものである。

腸について調べた兆候。

＊腸熱こもり症候群
＊干し生姜オイルの効果
＊春雨活用法
＊添加物のリスク
＊薬に頼らないライフスタイルと精油
＊善玉菌
＊下がり腸改善ヨガポーズ

などなど。

しかし、
まだ肉食と小麦粉生活は続けていたので
ホットケーキミックスや三枚肉のレシピも多く残されていた。

うむ。確か
この頃には添加物の入っていそうなものは殆どやめていた。
チーズ以外の乳製品や牛乳も。
アルコールも。

ここから肉を殆どやめて
小麦粉を米粉と片栗粉に変えたら
アトピーさんの存在を忘れられるくらいの生活になったらしい。

ワタクシのような意志が柔らかい人間が
完全になんてできないから何となくで
全身に塗りまくっていたステロイドを卒業できるのである。

腸について書いていたら超長文である。

最後に。
Wi-Fi不在で音信不通をいいことに
最近時間を割いていないことに時間を割いたら
なんとも病みつきになってしまいそう程楽しいのである。

岩のりチャーハンの存在を
久しぶりに思い出したので作ってみた。

海苔は上顎にくっつくほど
もっとゴツゴツがいい。

久しぶりに買えた野菜はゴボウ。
漬けておこう。

サラダにもしよう。

冷蔵庫空っぽ大作戦中なので
これを使い切ったらドレッシングも自作にしよう。
あるから使ってしまうのである。
無ければ買いに行くのも億劫なので作るしかない。

それでは皆様また次回。

そして。ワタクシ同様にアトピーとお付き合い中の皆様。
ここから先はワタクシの右手とアトピーさんの記念写真やら
ワタクシと愛すべきアトピーさんの想い出やら

何やらちょっと見たくもないようなものを自己満足で載せている。
ふふふ、故に。

大したことないワタクシとアトピーさんの交際記録は

300円と超高級なのである。

思い出した。
ワタクシ花粉症くんとも付き合っている。