見出し画像

茂原市でのライター講座その後

ここ数年かけて千葉県内各所でローカルニュースのライター講座を行ってきた結果、今年から茂原市にローカルニュースの編集部「もばらって編集部」が立ち上がりました。

つい先日、茂原市記者クラブ所属の毎日新聞、千葉日報の記者さんたちから「もばらって編集部」の活動内容を取材をして頂いたのですが、その内容が7月17日の毎日新聞朝刊で記事として掲載になりました!

昨年、茂原市の洋菓子店「菓子工房レーヴ」でライター講座を開催。10人ほどの参加者が集まり盛況でした。その後毎月一回の頻度で「レーヴ」にて勉強会を開催、毎週1本の記事がコンスタントにUPされるようになりました。毎月の勉強会の様子はこちらから↓

もばらっての記事は、今千葉県内のメディアからの情報を集約させてもらっている「ちばごと」の中に収納。もばらって編集部は、茂原市の商工会議所青年部(茂原YEG)が立ち上げて運用している「もばらんど」のブログ部分を先々編集・更新していく事を視野にいれて活動を開始したのです。

もばらって編集部のみなさん(写真右はまいふな編集長の見上さん)

ローカルでライター活動を始めても資金化が難しい例が多く、「田舎暮らしブログ」みたいなのを書いて、広告収入を得るパターンか、「ランサーズ」のようなクラウドの仕事を1文字いくらで請け負うパターンが多くなります。

地方で「書く」という仕事をする場合、「地方にいて書く事の意味」をしっかり見据えて資金化をめざしていかないとなりません。

「都心部では書けないものを書く」とか「自分の頭の中から文章をひっぱりだして書く(小説とか脚本みたいな)」といったような、「地方だからこそできる事」もしくは「地方でも都会でも関係なくできること」が必要になります。

「もばらって」の編集部では、「茂原市もしくは、茂原市を中心にその周辺市町村(長生郡市)の生活情報を届けたい」が活動の主体です。このエリアで活動している人に対して、このエリアの情報を届けるには、都心に住んでいたら難しいですよね。

かといって、このエリアに住んでいる人たちの人口は、茂原市(8万8330人)、長柄町(6754人)、長南町(7743人)、睦沢町(6928人)、一宮町(1万2490人)、白子町(1万1040人)、長生村(1万4030人)全部合わせても13万~14万人ほど。この人数に対しての広告事業って考えてもなかなか大きなビジネスにするのは難しいものです。

このエリアで事業をしている経済界の人たちと連携して、記事を書く事に対しての意味を感じてもらうというのが必要なのです。客観的な記事を書く人が地域にいる。ミッションとして地域内の記事を文章にお越し、それを定期的に発信しているという作業の価値を感じてもらう必要があるのです。

そうした意味で、茂原市を中心にこのエリアで活躍している女性たちが集まり、自分たちの生活情報を記事として発信していく「もばらって」はこの地域の情報が定期的に発信されるようになり地域内の方々にとっても数ヶ月から数年すると必要な情報源になりえると考えています。

もばらって編集部のモチベーション

もばらって編集部のみなさんのモチベーションはどんなところにあるのでしょうか?今のところ記事を書くことにたいして報酬・対価は「ゼロ」です。

編集部の中でも高いモチベーションを持ってライター活動に従事している伊藤さんは、「もばらっての活動を通じて、取材をすることで人との付き合いが広がった。今まで、気になっていても聞けなかったこと、どんどん話を聞いても良いんだってわかったら、色んなことを聞きたい気持ちが先行して…どんどん取材したいものが出てきます」と言っています。

記事を書いて収入を得ようというよりは、「取材をすることで人と会うきっかけを作れる」事にモチベーションを持っつようになると、その活動がお金になるかならないかよりも、取材をすること自体にベクトルが向くようになります。

「たくさんの人と会う事で自分が街の中で生活しやすくなる」のであれば、どんどん人と会いたくなります。

また、「良い人との縁を持つことで自分の生活が豊かになる」と考える人にとってみると取材は「自分の周りに良い人間関係を増やす」強い武器につながります。そういう人にとっては、取材をする事、媒体に書く事、記事を積み上げていく事の全てが大切な活動になってくるのです。

よろしければ、サポートをお願いします。どんな記事を書いていけば皆さんの役に立てるのか…試行錯誤しながら僕の経験を発信していきます。