ヤマケイの本

山と溪谷社の一般書編集者が、新刊・既刊の紹介と共に、著者インタビューや本に入りきらなか…

ヤマケイの本

山と溪谷社の一般書編集者が、新刊・既刊の紹介と共に、著者インタビューや本に入りきらなかったコンテンツ、スピンオフ企画など、本にまつわる楽しいあれこれをお届けします。https://www.yamakei.co.jp

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  • 【新刊のご案内】

    毎月ご案内している、新刊情報のまとめです。興味のある一冊を探してみてください!

  • 自然観察を楽しみたい!【野鳥・植物 etc】

    生き物の生態や身近に見つけられる植物についてなど、自然の中の「そうだったんだ!」を紹介します。

  • インタビュー・取材記事

    「ヤマケイの本」から出版された書籍にまつわるインタビューや、取材記事のまとめです。

  • 「ヤマケイの本」全文公開

    本noteで公開している、全文公開記事をまとめました。

  • 自然の中で一日過ごしたい!

    キャンプで焚き火を囲んだり、ハイキングしたり、自然の中を一日中楽しむ方法を紹介します。

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「山以外の本も出しています!」――ヤマケイの本について、もっと広く楽しくお伝えするnoteをはじめます

私たち山と溪谷社は、1930年に山岳の雑誌『山と溪谷』と書籍を発刊する出版社として創業しました。2020年に創業90周年を迎えた、かなり老舗の出版社です。 山好きの方には、『アルペンガイド』や『ヤマケイJOY』、山のムック本などで馴染みをもっていただいているかもしれません。 そんな出版社ですが、実は山以外の単行本もたくさん発刊しているのです……! 料理やペットの実用書、研究者が書いた科学エッセイ、民俗学的な読み物、生き物をもっと楽しく知るための図鑑や児童書、よりよく生き

    • 新刊のご案内【2023年12月発売】『ゴキブリ・マイウェイ』など6冊

      2023年ものこり1ヶ月。 年納め・年始の準備に忙しくなりますね。 寒さも増してきた今日このごろ、一息いれるときにヤマケイの本はいかがでしょう? ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <12月4日発売> 『ゴキブリ・マイウェイ この生物に秘められし謎を追う』 大崎 遥花著相棒“G”と研究の道をゆけ! 注目の若手研究者による行動生態学の最前線と研究世界の歩き方。 「クチキゴキブリのメスとオスは、互いの翅を食い合うらしい」 類を見ない不思議な現象に惹かれ

      • 「巨大ペンギン」が闊歩し、「月」は今より15%も明るい…まるで“別世界”だった太古の地球

        アラスカを渡る巨大なマンモスの群れ、泥地に屹立するダイヤモンド模様の高木帯、海には透明で巨大なガラス建築が広がり、海底では最古の熱水噴出孔動物ヤマンカシアが生きている――。  最も新しい氷河期(ラムセス2世のエジプト新世界)から生命の夜明け(エディアカラン期)まで、激動の地球と生命の姿を描いた科学ノンフィクション『素晴らしき別世界 地球と生命の5億年』が発刊された。  若き古生物学者であるトーマス・ハリデイ氏が、生物学×地学×環境科学の最新かつ膨大な知見を総動員して書き上

        • 鳥たちの思いがけないドラマに気づくコツ

          (文:くますけ) 野鳥はもっとも身近で見ることのできる野生生物です。ふわふわのぬいぐるみのような鳥もいれば、いかつい鳥もいます。その見た目だけでも人を惹きつける彼らですが、時にハッとするような野生の生きざまを見せてくれます。 たとえば、公園などで1カ所にたくさんの羽毛が落ちているのを見たことはないでしょうか。これは明らかに「事件」の匂いがしますね。ハトがのどを膨らませて歩き回っているのにもちゃんと意味があって、彼らにとって大切な「儀式」です。鳥たちは日々、私たちの周りでドラ

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          新刊のご案内【2023年11月発売】『エナガの重さはワンコイン』など5冊

          金木犀の香りがすると、冬の始まりを感じますね。 空が高く、青く澄んできた今日このごろ。 11月のヤマケイの本では5冊の新刊をご紹介いたします。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <11月10日発売> 『スパイスを楽しむケーキとお菓子』 村山 由紀子著スパイス使いで驚くほどおいしくなる! キャロットケーキからスコーン、チャイ、スパイスジャムまで、ちょっとセクシーで個性的な味わいに魅了される香り高き48レシピ。 東京・吉祥寺の人気カレー店「ピワン」の敏

          新刊のご案内【2023年11月発売】『エナガの重さはワンコイン』など5冊

          あのベストセラーの装画はどうやって描かれたの? 人気イラストレーター・芦野公平さんに聞きました!

          書籍の装画・挿画を中心に活躍されている、イラストレーターの芦野公平さん。国立科学博物館の田島木綿子さんの著書『海獣学者、クジラを解剖する。』と『クジラの歌を聴け』(いずれも、山と溪谷社)のイラストレーションも、ご担当いただいています。 前回に続いて、今回は書籍の装画がどのように出来上がっていくのか、をメインテーマに聞きました。書籍の「顔」ともいえる装丁には、当然ながらデザイナーさんのお仕事も大きく関わってきます。(取材・構成 高松夕佳) 前回の記事はこちらから! ◎本の

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          ダーニングのテクニックで作る大胆かつ繊細なブローチたち

          【連載第2回】初心者でも気軽にできるステッチダーニングブローチは、大好きだった服や布の切れ端、余った糸などを形に残せるだけでなく、楽しみながらお繕いのテクニックを身につけられるのも魅力の一つです。そんなダーニングのテクニックの中から、初心者でも気軽に始めやすいステッチをご紹介。組み合わせは自由自在なので、唯一無二のオリジナルブローチを作ってみませんか。 【なみ縫いダーニング】 手縫いの中で最も基本となる「なみ縫い」をベースにしたダーニング。裏と表で同じ縫い目になるのが特徴

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          愛着が生まれる針仕事「ダーニング」で大好きだった服や布をブローチに

          【連載第1回】ダーニングの魅力と基本ステッチ【ダーニングとは】 「繕うこと」を意味する英語で、ヨーロッパの伝統的な衣服の補修方法です。穴があいたりすり切れたりしてしまった部分を補修することで、丈夫に見映えよくお繕いすることができます。目立たないように補修することもできますが、あえて目立つ色の糸を使うことで付加価値が生まれ、新品のときより愛着が湧くのも魅力です。 ダーニングは、ダーニングマッシュルーム、糸、針、はさみがあれば、すぐに始められます。ダーニングマッシュルームがな

          愛着が生まれる針仕事「ダーニング」で大好きだった服や布をブローチに

          ハワイ・マウイ島山火事の復興支援につながるカレンダー『ハワイ 市橋織江 Hawaii 2024 Orie Ichihashi』

           ハワイのカレンダーを作りませんか? と声をかけていただいたのは、まだ寒さが残る2023年の早春の頃でした。  好きが高じてハワイと日本を行ったり来たりするようになって30年以上、ハワイにまつわる本を執筆することになったのは、今から17年ほど前になります。そのときも、今回のカレンダーと同じく「ハワイの本を書きませんか?」と声をかけていただいたのが始まりでした。  そのときから共にハワイの本を作ってきたのが、今回のカレンダーの写真の撮影者で、写真家の市橋織江さんです。市橋さ

          ハワイ・マウイ島山火事の復興支援につながるカレンダー『ハワイ 市橋織江 Hawaii 2024 Orie Ichihashi』

          新刊のご案内【2023年10月発売】『冒険食堂』など5冊

          秋の音が聞こえてきましたね。 秋の夜長にお家でゆっくり読書を楽しみませんか? キャンプ用具の開発哲学からお子さんと楽しむアウトドア料理まで。 お気に入りの服をダーニングでブローチにしたり。 釣りの名作釣行記やマンガも! ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <10月3日発売> 『キャンプの名品哲学』 CAMPLIFE編集部編キャンプ用具を愛する人、これから集めていきたい人へ。 オガワのオーナーロッジ タイプ78R、ヘリノックスのチェアワン、トランギア

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          牧野富太郎博士が美しさに感嘆したイチ押しのお花畑とは?

          白馬岳のお花畑 私もだいぶ方々の高山に登ったが、日光は女峯(にょほう)や男体山(なんたいさん)はどうかというと、外輪的で比較的高山植物も少ないが白根山(しらねさん)は多い。八ヶ岳は登るに都合の良い高山で八ヶ岳むぐら、八ヶ岳しのぶなどは日本ではこの山のみに限る高山植物である。ひげはりすげ等も観賞には適せぬが植物学上珍しいものでこれもこの山に限られている。高山植物についての知識を得ようと思えば信州の白馬岳(しろうまだけ)に登るがよい。 東京から行くとすれば上野駅から長野行の汽

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          牧野富太郎博士が恐山の林で歌い、踊った理由

          ニギリタケの握り甲斐 ニギリタケは、Lepiota procera Quel. なる今日の学名、およびAgaricus procerus Scop.(種名のprocera は丈高き義)の旧学名を有し、俗にParasol Mushroomと呼び、広く欧洲にも北米にも産する食用菌の一種である。そしてニギリタケとは握り蕈の意であるが、握るにしては、その茎、即ち蕈柄が小さくてあまり握り栄えがしない。それで、私はこの菌を武州飯能山で採ったとき、「ニギリタケ、握り甲斐なき細さかな」と吟

          牧野富太郎博士が恐山の林で歌い、踊った理由

          牧野富太郎少年が見つけた「白くて丸い怪物」の正体とは?

          狐のヘダマ 幼少の頃、私は郷里佐川の附近の山へ、よく山遊びにいった。ある時、うす暗いシイの林の中をかさかさと落葉を踏んで歩いていると、可笑しなものが目についた。フットボールほどもある白い丸い玉が、落葉の間から頭を出していたのだ。 私は「何だろう」と思って恐る恐るこれに近寄っていった。しかし、別に動きだしたりもせず、じっとしている。 「ははあ、これはキノコの化物だな」と私は直感した。そして、この白い大きな玉を手で撫でてみた。すると、これはその肌ざわりからいって、まさにキノ

          牧野富太郎少年が見つけた「白くて丸い怪物」の正体とは?

          地球と生命の5億年の旅を叶える一冊!『素晴らしき別世界』の「はじめに」公開。

          ◎過去を知ることは、未来を知ること アラスカを渡る巨大なマンモスの群れ、泥地にダイヤモンド模様の高木が屹立し、翼竜が水中に獲物を見つけて湖にダイブ! 海には透明で巨大なガラス建築が広がり、海底では最古の熱水噴出孔動物ヤマンカシアが生きている――。本書で描かれる地球の光景は、まるで別世界です。 『素晴らしき別世界 地球と生命の5億年』トーマス・ハリデイ/著、水谷淳/訳(山と溪谷社)の発刊を記念して、本書冒頭の「はしがき」を全文公開いたします。 “素晴らしき別世界”へ、よう

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          プロに教わる、トンボが逃げない近づきかた 

          好評発売中の図鑑、『くらべてわかるトンボ』より、トンボが逃げにくい近づきかたと撮影のコツご紹介します。 図鑑でトンボの名前を調べるときは、撮影してみよう  いろいろなトンボの特徴をくらべて名前を調べるには、写真を撮るのが有効な方法の一つです。特に真横から撮影すると、胸部の模様や尾部付属器といった同定に必要な部分がよく見えます。  加えて上方向からも撮影しておくと、横からでは見えなかった頭部や胸部、腹部の模様や尾部付属器の特徴がいっそうよく見え、他の種との違いがよくわかりま

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          【インタビュー】今年も刊行!ヤマケイカレンダー2024『こねこと暮らす 保護猫チャリティーカレンダー』

          昨年発行され話題となったカレンダー『こねこと暮らす 保護猫チャリティーカレンダー』の新作が完成しました。日々保護猫のミルクボランティアをされている三𠮷良典さんが撮るかわいくてやさしい世界。2024年のお部屋を彩るパートナーにいかがでしょうか? 保護猫写真家として活動する三𠮷良典さんにお話しをお伺いしました。 ーー今年もすてきなお写真をありがとうございました。保護猫写真家として三𠮷さん自身のSNSをはじめ、発信力が高まっておられますが、手応えとか反響はありますか? お陰様で

          【インタビュー】今年も刊行!ヤマケイカレンダー2024『こねこと暮らす 保護猫チャリティーカレンダー』