ヤマケイの本

山と溪谷社の一般書編集者が、新刊・既刊の紹介と共に、著者インタビューや本に入りきらなか…

ヤマケイの本

山と溪谷社の一般書編集者が、新刊・既刊の紹介と共に、著者インタビューや本に入りきらなかったコンテンツ、スピンオフ企画など、本にまつわる楽しいあれこれをお届けします。https://www.yamakei.co.jp

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  • 【新刊のご案内】

    毎月ご案内している、新刊情報のまとめです。興味のある一冊を探してみてください!

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    毎日のご飯に追加したい一品料理や、お手軽レシピなどを紹介します。

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    毎日の生活に一工夫して、より充実した日々を過ごせる方法を紹介します。

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    「ヤマケイの本」から出版された書籍にまつわるインタビューや、取材記事のまとめです。

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「山以外の本も出しています!」――ヤマケイの本について、もっと広く楽しくお伝えするnoteをはじめます

私たち山と溪谷社は、1930年に山岳の雑誌『山と溪谷』と書籍を発刊する出版社として創業しました。2020年に創業90周年を迎えた、かなり老舗の出版社です。 山好きの方には、『アルペンガイド』や『ヤマケイJOY』、山のムック本などで馴染みをもっていただいているかもしれません。 そんな出版社ですが、実は山以外の単行本もたくさん発刊しているのです……! 料理やペットの実用書、研究者が書いた科学エッセイ、民俗学的な読み物、生き物をもっと楽しく知るための図鑑や児童書、よりよく生き

    • 狼を連れて銀座を散歩し、自宅の庭でハイエナを飼う…「すごい犬奇人」の生涯

       戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいた。  平岩米吉は、動物行動学の父といわれるコンラッド・ローレンツより先に、自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らして彼らの生態を研究し、フィラリア撲滅のために私財と心血を注いだ。さらに『動物文学』にて、「シートン動物記」「バンビ」を初めて日本に紹介している。  偉大な奇人、平岩米吉を紹介したノンフィクション『愛犬王 平岩米吉』片野ゆか(山と溪谷社

      • 眺めて愛らしく、爽快な香りに癒やされる、ハーブのアレンジメント

        【連載第3回】 ハーブのアレンジメント【花瓶やグラス、かごに飾る】 料理用に摘み取ったハーブの残りを、コップや空き瓶に挿すだけでかわいいアレンジメントになります。そんな小さなアレンジをキッチンやリビングなどに置くと、その場の雰囲気がぱあっと明るくなるから不思議です。ハーブのよいところは、料理に使えるし、飾っても楽しめること。さらに、ハーブの葉に優しく触れるたびに心地よい香りが立ち上がり、空間に香りを広げる天然のディフューザーのような存在になってくれます。 ハーブによって

        • 夏だ!海だ!海の生き物たちを知ろう!【ヤマケイのこんな本】

          まもなく梅雨が開けそうな今日このごろ。 暑い夏が始まりますね。 夏といえば、海!日本の周りをぐるりと囲む海には、さまざまな生き物が住んでいます。 可愛らしい魚から、そんな生態だったの?!と驚く生き物まで。 海の生きものたちを知る、ヤマケイの本をご紹介いたします。 『こんなの見たことない! 海のエイリアン図鑑』 海の中には陸上の生き物からは想像もできない不思議な見た目や生態をした生き物たちがたくさんいます。 そんなまるでエイリアンのようなインパクトある姿の海洋生物たちを、

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          見慣れた風景も絵で見ると新鮮に感じるーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その3

          トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書「トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ」が発売されました。それを記念し、Tamyさんが「トラベラーズファクトリー中目黒」を訪れ、トラベラーズノートの生みの親、飯島淳彦さんとの対談が実現しました! 文:鞍田恵子 写真:三浦英絵 自転車旅で銭湯に

          見慣れた風景も絵で見ると新鮮に感じるーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その3

          探検家の角幡唯介氏が復刊を熱望していた動物文学の名著。吹雪の夜に迷い込んできた山犬の仔は、過酷な北海道の原野を生き抜き、山奥へと消えた――人間、犬、熊…生と死がせめぎ合う驚愕の実話。

           長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『アラシ』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。探検家・作家の角幡唯介氏が絶賛し、復刊を熱望していた一冊だ。  川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(Ⅰ)。嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(Ⅱ)。大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(Ⅲ)。人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(Ⅳ)。  北海道の美しく過酷な大自然の中で、犬と人間との間に刻まれる4つの実話。本作

          探検家の角幡唯介氏が復刊を熱望していた動物文学の名著。吹雪の夜に迷い込んできた山犬の仔は、過酷な北海道の原野を生き抜き、山奥へと消えた――人間、犬、熊…生と死がせめぎ合う驚愕の実話。

          絵を描くのが唯一、自分が自由になれる時間だった

          Tamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その2 トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書「トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ」が発売! 「飯島敦彦さんに会いたい」と熱望する、イラストレーターTamyさんがトラベラーズファクトリー中目黒を訪れ、ふたり

          絵を描くのが唯一、自分が自由になれる時間だった

          暑い季節にぴったり! 手軽に作れるハーブのドリンクで爽やかに涼やかに

          【連載第2回】 ハーブウォーターとコーディアル【気軽に楽しめるハーブウォーター】 「汗をかいた後は、冷えたハーブウォーターで水分補給をしませんか」と、奥薗さんは提案します。水に沈む水中花のようなハーブは見た目に涼しげで、飲めばハーブの風味や味わい、香りが爽やか。汗ばんだ体もリフレッシュできます。 ハーブウォーターとは、生のハーブを常温で長時間かけて水出ししたドリンクのこと。水に長く浸けることで、ハーブに含まれる有効成分のうち、水溶性のビタミンやミネラルが水に溶け出し、体内に

          暑い季節にぴったり! 手軽に作れるハーブのドリンクで爽やかに涼やかに

          新刊のご案内【2024年7月発売】『あたらしい自然あそび』など5冊

          2024年、後半戦の始まりです。 暑い夏に負けず、外で楽しく遊ぶ時におすすめの本が発売です。 土用の丑の日の「あの魚」の図鑑も出ますよ! ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <7月16日発売> 『大人も子どもも楽しい あたらしい自然あそび』 奥山 英治著古くてあたらしい現代版自然あそび傑作選! 自然あそびの達人が、古くて新しいとっておきの“あそび”を伝授!! お金も特別な道具もほとんど使わずに楽しめる、春夏秋冬の自然あそびを集めました。 「日焼け止

          新刊のご案内【2024年7月発売】『あたらしい自然あそび』など5冊

          描くことで生まれる癒しの時間ーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その1

          トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書 『トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ』が発売されました。それを記念し、Tamyさんが「トラベラーズファクトリー中目黒」を訪れ、トラベラーズノートの生みの親、飯島淳彦さんとの対談が実現しました! 文:鞍田恵子 写真:三浦英絵 トラベラーズノ

          描くことで生まれる癒しの時間ーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その1

          NHK「あさイチ」で大好評!今泉久美さんの豆腐レシピを、どどーんと集めました。

          2024年6月20日放送のNHK「あさイチ」で、料理家の今泉久美さんが豆腐を使ったレシピを2品紹介して大好評でした。 1品目が「鶏とえのきの中華風おかゆ」、2品目が「枝豆とみょうがのサッパリ白和え」。公式サイトにレシピが紹介されています。 紹介されていた2品は、栄養士でもある今泉先生らしく、カロリーが抑えられて栄養バランスが整っていて、かつ、できるだけ手間なく作れるように考え抜かれています。 ムシムシして過ごしづらい日が続くと、食欲もなくなりがち。 そうか、豆腐はさっぱ

          NHK「あさイチ」で大好評!今泉久美さんの豆腐レシピを、どどーんと集めました。

          子どもの防げる事故がなくなってほしい——なぜ『子ども版 これで死ぬ』が作られたのか

          「子ども」「死」など、不穏なタイトルですみません。 この本では、実際にタイトル通り、本当にあった子どもの事故を紹介しています。 ランドセルが遊具に引っかかって亡くなってしまったり、川でお菓子を拾おうとして溺れてしまったり、家族と山に行って先行した子どもが転落して亡くなってしまったりなど……痛ましい事故ばかりです。 でも、どうしたらこういった事故を避けられるのだろう? なくせるのだろう?と考えたとき、やっぱりまずは「知る」ということが一つの答えになるのではないでしょうか…

          子どもの防げる事故がなくなってほしい——なぜ『子ども版 これで死ぬ』が作られたのか

          ドイツ人が実践している「ハーブのある暮らし」で、心も身体も元気に!

          【連載第1回】 ドイツのハーブ活用法と育て方【ドイツ⽣活で知ったハーブ使い】 ドイツのマルシェでは、野菜とともに摘みたてのハーブがこんもりと並び、最初は驚いたと話す、奥薗さん。そこは、ハーブのおいしい活用法を教えてくれる場所でもありました。マルシェに限らず、スーパーにも薬局にもレストランにも花屋さんにも、フレッシュハーブやドライハーブ、鉢植えが必ず並ぶほど、ドイツの暮らしの中にはいつもハーブが身近にあります。 頭や喉が痛いと聞けば、ハーブティーを飲んで症状に合ったアロマを焚

          ドイツ人が実践している「ハーブのある暮らし」で、心も身体も元気に!

          日本の山には「何か」がいる。山で働き暮らす人々が出会った奇妙な体験とは?【ヤマケイのこんな本】

          人気のない道を歩いていると、ふと何かの視線を感じることがあります。 家の近くの路地、公園のはずれ、近所の里山の散歩道…… ではさらに深い山のなかでは? 「ヤマケイの本」で連載いただいている、田中康弘さんによる「山怪」シリーズは、日本各地の山で仕事をする人々が実際に体験した不思議な出来事を集めた、現代の遠野物語のような作品です。 尻尾が光る狐の話。 狸は姿を現さず、木に斧を振るう音を出すだけで満足してしまう? 猟師として、慣れているはずの山で道に迷ってしまう。 亡くなった人

          日本の山には「何か」がいる。山で働き暮らす人々が出会った奇妙な体験とは?【ヤマケイのこんな本】

          「知られざる動物たちの存在や声を伝え、自然を守りたい」ひとでちゃん

          知られざる動物界の多数派今日は皆さんご参加くださってありがとうございます。最初にちょっと自己紹介をさせてください。「ひとでちゃん」という名前で活動しています。個人としては、一応サイエンスコミュニケーターと名乗っているんですけど、わかりやすくいえばさかなクンのパクリというか…本当にただ海の生き物が大好きすぎる人です。笑 ただ、さかなクンとちょっとだけ違うところがあります。私は背骨のない生き物、無脊椎動物が大好きです。魚を食べると、太い背骨が出てきますよね。私たち人間も背中に背

          「知られざる動物たちの存在や声を伝え、自然を守りたい」ひとでちゃん

          新刊のご案内【2024年6月発売】『子ども版 これで死ぬ』など9冊

          台風の知らせが聞こえてきました。沖縄からの梅雨入りも始まってきましたね。 雨と暑さに負けず、今月もヤマケイの新刊をご案内いたします! 夏にピッタリのゼリーレシピや、夏休みに向けたアウトドアの本などおすすめの本が集まりました。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <6月17日発売> 『季節のゼリースイーツ ゼラチン・寒天・アガーで作る、おいしい新食感』 山と溪谷社編ゼラチン・寒天・アガーで作る、新食感スイーツ。 暑い時期はもちろん、季節を通して365日

          新刊のご案内【2024年6月発売】『子ども版 これで死ぬ』など9冊