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編集の現場から

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図鑑や実用書、カレンダーなどを制作している現場から、「ここ、こだわってるんです!」「こんな作業があるんです」といったマメ知識などを紹介します。
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記事一覧

子どもの防げる事故がなくなってほしい——なぜ『子ども版 これで死ぬ』が作られたの…

「子ども」「死」など、不穏なタイトルですみません。 この本では、実際にタイトル通り、本当…

ヤマケイの本
1か月前
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あの素敵なイラストは、どうやって描かれているの? 人気イラストレーター・芦野公平…

書籍の装画・挿画を中心に活躍されている、イラストレーターの芦野公平さん。国立科学博物館の…

ヤマケイの本
11か月前
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街中の岩石“石材”観察も面白い!|くらべてわかる岩石 制作裏話

(西本先生→西本、編集→編) 編 それでは早速ですが、先生。エレベーターホールのこの白い…

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動物が笑っているように見えるのには、深い理由がある

◎子ゾウは笑う?  ゾウの妊娠期間はとても長い。交尾から約2年かけて胎児を育て、100キロ…

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日々の蛾活の先につくったもの。「蛾」という大海に漕ぎ出す最初の1冊

蛾は魅力的ないきものです。かわいいのがいて、かっこいいのもいて。毒々しい蛾も魅力的ですし…

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書店「Title」店主が語る「読めば、力が湧いてくる」牧野富太郎のエッセイ集

今春のNHK連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなっているのは、日本の植物学の父と…

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牧野富太郎博士と一緒に、山を歩きたくなるエッセイ集

2023年4月3日に、いよいよ放送が始まるNHKの連続ドラマ『らんまん』。主人公・槙野万太郎のモデルは、植物学者の牧野富太郎氏です。 牧野富太郎は1862年に生まれ、ほぼ独学で植物の知識を身につけ、生涯にわたって研究と植物知識の普及に力を尽くしました。日本の植物学の父といわれ、新種や新品種など命名した植物は1500種以上にのぼります。 牧野は、膨大な数の植物を観察・採集するために日本各地の山々を訪れ、そのときの様子をエッセイに残していました。ヤマケイ文庫『牧野富太郎と、山

自然を見つめる宮澤賢治の57の視点を集めた本

プロローグ 宮澤賢治が教え子たちに伝えたこと(こちらのnoteで内容公開しています) パート…

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自然を楽しむ視点を教えてくれる、宮澤賢治のことば

宮澤賢治は⾃然を楽しみ、それを⾔葉にすることが⾮常に上⼿な⼈でした。 賢治は自らの詩を「…

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人生はお悩みでできている。ヒトと野生動物のちがいとは?

『いきもの人生相談室 動物たちに学ぶ47の生き方哲学』がヤマケイ文庫になりました。ヒトの悩…

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図鑑編集者が伝える、葉っぱから木の名前を調べる方法

先日、公園の砂場で子どもと砂遊びをしていると、フジ棚がすっかり落葉しているのを見た子ども…

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ゴキブリのテカテカの意味、知っていますか?

先日、3歳の娘とふたりで朝食を食べていたときのことです。 「…あれ…なに…?」 と壁を指…

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『さんすうの本』を期間限定でプレゼントします。申し込みは12月14日(水)まで! ~…

山と溪谷社では、2022年 9月に『さんすうの本』(橋爪大三郎:著)を発売しました。著者の橋爪…

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夜に蚊が耳元にやってくるのはなぜ?

部屋の壁にうごめく謎の虫。 「これは何? 家の中で何をしているんだろう?」 そんなふうに思ったことが、『家の中のすごい生きもの図鑑』という本を作ったきっかけでした。 家の生きもの(たいていは嫌われものですが)って、とても身近なのに、なんでそこにいるのか、どこから入ってくるのか、家の中で何をしているのか意外と知らない。それで得体の知れないのが室内にいると不安になってしまう。だから正体がわかれば幾分かその不安を取り除けるんじゃないか。そんなふうに思ったのです。 角幡唯介さんの