マガジンのカバー画像

インタビュー・取材記事

36
「ヤマケイの本」から出版された書籍にまつわるインタビューや、取材記事のまとめです。
運営しているクリエイター

記事一覧

見慣れた風景も絵で見ると新鮮に感じるーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その3

トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書「トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ」が発売されました。それを記念し、Tamyさんが「トラベラーズファクトリー中目黒」を訪れ、トラベラーズノートの生みの親、飯島淳彦さんとの対談が実現しました! 文:鞍田恵子 写真:三浦英絵 自転車旅で銭湯に

絵を描くのが唯一、自分が自由になれる時間だった

Tamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その2 トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書「トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ」が発売! 「飯島敦彦さんに会いたい」と熱望する、イラストレーターTamyさんがトラベラーズファクトリー中目黒を訪れ、ふたり

描くことで生まれる癒しの時間ーーTamy(イラストレーター)×飯島淳彦(トラベラーズノートの生みの親)対談その1

トラベラーズノートに描いた食べものやさんぽの日記がInstagramで話題となり、現在フォロワーが10万人超えのTamyさん。そんな人気イラストレーターのTamyさんが東京のかわいい街20エリア、160スポットを案内する著書 『トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ』が発売されました。それを記念し、Tamyさんが「トラベラーズファクトリー中目黒」を訪れ、トラベラーズノートの生みの親、飯島淳彦さんとの対談が実現しました! 文:鞍田恵子 写真:三浦英絵 トラベラーズノ

「知られざる動物たちの存在や声を伝え、自然を守りたい」ひとでちゃん

知られざる動物界の多数派今日は皆さんご参加くださってありがとうございます。最初にちょっと自己紹介をさせてください。「ひとでちゃん」という名前で活動しています。個人としては、一応サイエンスコミュニケーターと名乗っているんですけど、わかりやすくいえばさかなクンのパクリというか…本当にただ海の生き物が大好きすぎる人です。笑 ただ、さかなクンとちょっとだけ違うところがあります。私は背骨のない生き物、無脊椎動物が大好きです。魚を食べると、太い背骨が出てきますよね。私たち人間も背中に背

高野秀行さん「じゃあ、僕と藤井さんは"狂言"と"エロ"ってことで…」【高野秀行×藤井一至スぺシャル対談その5】

それは、2023年11月12日のことでした。ノンフィクション作家の高野秀行さんが、旧Twitter(現・X)でヤマケイ文庫『大地の五億年』を絶賛してくださったのです。編集担当が喜び勇んで著者の藤井一至さんに連絡したところ、なんと藤井さんは高野さんの本の長年の愛読者であるとのこと。これは、お二人をおつなぎしなければ……! そのような経緯で、辺境を旅するノンフィクション作家と辺境で土を掘る研究者による、学びあり・笑いありの濃い対談が実現しました。全5回にわたってお届けします。(原

藤井一至さん「みんなが行かないところに行くやつが、一番強い!」【高野秀行×藤井一至スペシャル対談その4】

それは、2023年11月12日のことでした。ノンフィクション作家の高野秀行さんが、旧Twitter(現・X)でヤマケイ文庫『大地の五億年』を絶賛してくださったのです。編集担当が喜び勇んで著者の藤井一至さんに連絡したところ、なんと藤井さんは高野さんの本の長年の愛読者であるとのこと。これは、お二人をおつなぎしなければ……! そのような経緯で、辺境を旅するノンフィクション作家と辺境で土を掘る研究者による、学びあり・笑いありの濃い対談が実現しました。全5回にわたってお届けします。(原

高野秀行さん「そうか!納豆が圧倒的に東日本で食べられている理由は…」【高野秀行×藤井一至スペシャル対談その3】

それは、2023年11月12日のことでした。ノンフィクション作家の高野秀行さんが、旧Twitter(現・X)でヤマケイ文庫『大地の五億年』を絶賛してくださったのです。編集担当が喜び勇んで著者の藤井一至さんに連絡したところ、なんと藤井さんは高野さんの本の長年の愛読者であるとのこと。これは、お二人をおつなぎしなければ……! そのような経緯で、辺境を旅するノンフィクション作家と辺境で土を掘る研究者による、学びあり・笑いありの濃い対談が実現しました。全5回にわたってお届けします。(原

藤井一至さん「実は、うんちよりもおしっこのほうが栄養があって…」【高野秀行×藤井一至スペシャル対談その2】

それは、2023年11月12日のことでした。ノンフィクション作家の高野秀行さんが、旧Twitter(現・X)でヤマケイ文庫『大地の五億年』を絶賛してくださったのです。編集担当が喜び勇んで著者の藤井一至さんに連絡したところ、なんと藤井さんは高野さんの本の長年の愛読者であるとのこと。これは、お二人をおつなぎしなければ……! そのような経緯で、辺境を旅するノンフィクション作家と辺境で土を掘る研究者による、学びあり・笑いありの濃い対談が実現しました。全5回にわたってお届けします。(原

高野秀行さん「物凄い本だった。私にとって「土」は完全なブラックボックスだっただけに…」【高野秀行×藤井一至スペシャル対談その1】

それは、2023年11月12日のことでした。ノンフィクション作家の高野秀行さんが、旧Twitter(現・X)でヤマケイ文庫『大地の五億年』を絶賛してくださったのです。編集担当が喜び勇んで著者の藤井一至さんに連絡したところ、なんと藤井さんは高野さんの本の長年の愛読者であるとのこと。これは、お二人をおつなぎしなければ……! そのような経緯で、辺境を旅するノンフィクション作家と辺境で土を掘る研究者による、学びあり・笑いありの濃い対談が実現しました。全5回にわたってお届けします。(原

お部屋に潤いと癒しを添えるカレンダーで花のある暮らしをはじめよう

 たくさんの花に囲まれた暮らしに憧れるけれど、花を飾る習慣のない人は、いざ飾ろうと思っても一歩が踏み出せなかったり、たくさんの花を買うのは金額的に厳しかったり、意外とハードルが高いもの。そんなとき、おすすめなのが「心ときめくバラと季節の花カレンダー」。生花の代わりにカレンダーを飾って、花のある暮らしをはじめてみませんか。  実際に花を飾ったようなこの臨場感は、写真家としても活躍する田辺さんの作品ならでは。「花だけでなく花を生ける器や背景にこだわることで、季節感を表現していま

【連載】ハワイで気になったこと、もの その1

写真家・市橋織江さんが長年にわたり撮影してきたハワイの写真がカレンダー『ハワイ 市橋織江 Hawaii 2024 Orie Ichihashi』になりました。このカレンダーに言葉を添えるのは市橋さんと多くのハワイ本を手掛けてきた編集・ライターの赤澤かおりさん。ここでは、赤澤さんによるハワイの思い出やエピソードをお伝えします。  市橋織江さんとのハワイのカレンダーのお仕事を終え、出かけたハワイは、3年半ぶりということもあり、いろいろ気になるもの、ことがありました。以前から知っ

ため息が出るほど美しいカレンダー。素敵に飾って、お部屋にときめきと癒しを

――フラワーデザインでこだわったのはどんなところですか?  今回は、「ふんわり柔らかいイメージ」というご依頼だったので、全体的に彩度を低めにして、淡く優しい雰囲気にまとめました。  バラ選びにもこだわっていて、あまり街のお花屋さんには出回らないような希少なバラを使っているので、バラ愛好家の方にも楽しんでいただけると思います。 ――希少なバラはどのようにして手に入れたのですか?  夜中の2時に起きて市場に出かけました。外はまだ真っ暗でしたが、特定の品種を手に入れるために

いつかは若冲のようになれるかも? SNSで人気の自然ガイドが心掛ける「5000時間の法則」

研究者と一般人の間に立つ、自然ガイドの視点 ——書籍『エナガの重さはワンコイン』でもInstagramでも、くますけさんのキャッチコピーのセンスが秀逸だなと感じます。特別な勉強をされたのでしょうか。 くますけ 「全然意識していませんでした。担当編集者さんに言われて、ああ、そうなんだ、と気づいたくらいで。学校でも国語は苦手でしたし、ライティング教室に通ったこともありません。「自分が思う、この鳥の魅力はここ!」という点をまとめているから、独特に感じられるのかもしれません。

Instagramで人気の「自然ガイドのネタ帳」。実際にネタ帳はあるの?

体験からこそ学ぶことができる ——「環境教育」とは、どんなものなのでしょう? くますけ 「環境教育」と聞くと、理屈を机に向かって学んでいくイメージがあるかもしれませんが、「ホールアース自然学校」のやり方はまったく違っていました。 ホールアースが重視していたのは、体験すること。プログラムを通じて、自然がいかに雄大で人間の手に負えないものなのかを、五感を使って感じ、その体験をそれぞれの学びへと変えていく。自ら経験したことこそが真の学びになる、という考え方なのです。 それま