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【新刊のご案内】

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毎月ご案内している、新刊情報のまとめです。興味のある一冊を探してみてください!
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記事一覧

狼を連れて銀座を散歩し、自宅の庭でハイエナを飼う…「すごい犬奇人」の生涯

 戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいた。  平岩米吉は、動物行動学の父といわれるコンラッド・ローレンツより先に、自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らして彼らの生態を研究し、フィラリア撲滅のために私財と心血を注いだ。さらに『動物文学』にて、「シートン動物記」「バンビ」を初めて日本に紹介している。  偉大な奇人、平岩米吉を紹介したノンフィクション『愛犬王 平岩米吉』片野ゆか(山と溪谷社

探検家の角幡唯介氏が復刊を熱望していた動物文学の名著。吹雪の夜に迷い込んできた山犬の仔は、過酷な北海道の原野を生き抜き、山奥へと消えた――人間、犬、熊…生と死がせめぎ合う驚愕の実話。

 長きにわたって絶版、入手困難な状況が続いていた伝説の名著『アラシ』(今野保:著)がヤマケイ文庫にて復刊。探検家・作家の角幡唯介氏が絶賛し、復刊を熱望していた一冊だ。  川で溺れかかった今野少年を救ったクロ(Ⅰ)。嵐の夜に迷い込んできた山犬・アラシとの絆と野生の掟に従い訪れる別れ(Ⅱ)。大熊をも倒したという勇猛果敢なタキの話(Ⅲ)。人と驚くほど意思を通じ合わせることのできたノンコのこと(Ⅳ)。  北海道の美しく過酷な大自然の中で、犬と人間との間に刻まれる4つの実話。本作

新刊のご案内【2024年7月発売】『あたらしい自然あそび』など5冊

2024年、後半戦の始まりです。 暑い夏に負けず、外で楽しく遊ぶ時におすすめの本が発売です。 土用の丑の日の「あの魚」の図鑑も出ますよ! ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <7月16日発売> 『大人も子どもも楽しい あたらしい自然あそび』 奥山 英治著古くてあたらしい現代版自然あそび傑作選! 自然あそびの達人が、古くて新しいとっておきの“あそび”を伝授!! お金も特別な道具もほとんど使わずに楽しめる、春夏秋冬の自然あそびを集めました。 「日焼け止

新刊のご案内【2024年6月発売】『子ども版 これで死ぬ』など9冊

台風の知らせが聞こえてきました。沖縄からの梅雨入りも始まってきましたね。 雨と暑さに負けず、今月もヤマケイの新刊をご案内いたします! 夏にピッタリのゼリーレシピや、夏休みに向けたアウトドアの本などおすすめの本が集まりました。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <6月17日発売> 『季節のゼリースイーツ ゼラチン・寒天・アガーで作る、おいしい新食感』 山と溪谷社編ゼラチン・寒天・アガーで作る、新食感スイーツ。 暑い時期はもちろん、季節を通して365日

「アフリカのハイエナの子がいるのですが…」 愛犬王の妻・佐與子と”へー坊”の運命的な出会いと、絆のはなし

 「アフリカのハイエナの子がいるのですが、見にいらっしゃいませんか?」  世にも珍しい異国の動物、”へー坊”との出会いは、平岩家にかかってきた一本の電話が始まりでした――。  戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいました。  動物行動学の父・ローレンツに先駆けて自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らしながら動物を徹底的に観察。「シートン動物記」「バンビ」といった動物文学を初めて日本に紹介し

新刊のご案内【2024年5月発売】『ドイツ式 ハーブ農家の料理と手仕事』

5月に入りましたがまだまだ朝晩は冷え込みます。日中は汗が出るほどの陽気で、気温差がありますね。 体調を崩さないようお過ごしください。 さて今月は、ドイツ式のハーブを使った料理と育て方の本をご紹介いたします。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <5月1日発売> 『ドイツ式 ハーブ農家の料理と手仕事 育てる、味わう、丸ごと生かす』 奥薗 和子著暮らしの中にハーブが息づくドイツ。 スーパーやマルシェ、レストランや薬局でもフレッシュハーブが売られ、体調が悪

食洗機から泡が吹きだして止まらない!途方に暮れた私を救った”化学的で冴えた”やり方

たとえば家の掃除をする時も、私たちは驚くほどたくさんの化学反応を経験しています。ケイト博士は土曜の朝、キッチンから掃除を始めるそうです。 SNSで話題沸騰の新刊『さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義』(ケイト・ビバードーフ:著、梶山あゆみ:訳)。テキサス大学で文系の学生に向けた授業を担当し、自他ともに認める化学オタクの著者(表紙写真で火を噴いている人物)が、高校から大学の教養レベルで学ぶ化学の基本原理と、日常にあふれる化学反応をわかりやすくユーモアたっぷりに

広大な”狼屋敷”で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らした「犬奇人」のすご過ぎる人生【動画つき】

 戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいました。  動物行動学の父・ローレンツに先駆けて自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らしながら動物を徹底的に観察。「シートン動物記」「バンビ」といった動物文学を初めて日本に紹介し、フィラリアの治療開発に私財と心血を注ぎました。この、知られざる奇人であり偉人を描き切った痛快ノンフィクション、ヤマケイ文庫『愛犬王 平岩米吉』(片野ゆか著)から「プロローグ」

【アメリカの化学者が教える】マーガリン等に含まれるトランス脂肪酸は、なぜ動脈硬化のリスクを上げるのか?

SNSで話題沸騰の新刊『さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義』(ケイト・ビバードーフ:著、梶山あゆみ:訳)。テキサス大学で文系の学生に向けた授業を担当し、自他ともに認める化学オタクの著者(表紙写真で火を噴いている人物)が、高校から大学の教養レベルで学ぶ化学の基本原理と、日常にあふれる化学反応をわかりやすくユーモアたっぷりに語る一冊です。 私たちが毎日の食事でとっている油脂。これは、脂肪酸とグリセリンという分子からできています。脂肪酸は飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

読みおえたときには化学の基礎知識が身につき、化学があらゆる物事にひそんでいることがわかるようになる本

SNSで話題沸騰の新刊『さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義』(ケイト・ビバードーフ:著、梶山あゆみ:訳)。テキサス大学で文系の学生に向けた授業を担当し、自他ともに認める化学オタクの著者(表紙写真で火を噴いている人物)が、高校から大学の教養レベルで学ぶ化学の基本原理と、日常にあふれる化学反応をわかりやすくユーモアたっぷりに語る一冊です。本書から、著者の熱い想いほとばしる「はじめに」を公開します。 はじめにはじめにひとつ白状しておきたい。 私は化学オタクだ。

新刊のご案内【2024年4月発売】『絶滅体験レストラン』など7冊

桜前線が西から進んで来ています。春の足音が聞こえてきました。 4月は進級や異動のタイミングの方が多いのでは? バタバタと忙しい日々の中で、ゆったり読みたい本をご紹介いたします。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <4月1日発売> 『トラベラーズノートと歩く東京のかわいい街さんぽ』 Tamy著かわいいものを見つけて、おいしいものを食べて、たまにはゆったり東京をプチトリップしてみませんか? Instagramで大人気のイラストレーターでエッセイストのTa

ケイト先生はオタク…?俺もだよ! 化学が大嫌いだった私が1冊の本によって化学と仲直りできた話

『さぁ、化学に目覚めよう 世界の見え方が変わる特別講義』(ケイト・ビバードーフ:著、梶山あゆみ:訳、山と溪谷社)が発刊されて間もなく、なんと、大手予備校講師の田中健一さんがX(旧Twitter)にて本書を激賞してくださいました。 「化学だけは生理的に無理」だった田中先生が、本書に惹かれたのはなぜ……? が気になって、本書の読みどころを語っていただきました。 どうせまた、この本もダメだろうな皆さん、こんにちは。田中健一と申します。 今日は化学が苦手どころか大嫌いだった私が1

2月22日猫の日に発行、ではニャい猫の本

●猫じゃらしはただのおもちゃではニャい  ノヤ動物病院の野矢院長によると、猫じゃらしは今どきの猫にありがちな運動不足やストレスの解消に効果があり、簡単な健康チェックもできるという。(本を見てね)狩猟本能の覚醒にも効果があるのでワイルドでセクシーな猫になれるかもニャ。 ●猫じゃらし指南の陽子さん  陽子さんは動物カメラマン福田豊文さんの奥さまで撮影助手。初めて会った猫を、限られた時間、限られたスペースでじゃらし、その子の魅力を最大限にひきだす凄ワザはCat Show界の猫

新刊のご案内【2024年3月発売】『海のへんな生きもの事典 ありえないほねなし』など8冊

暖かくなったり寒くなったり、いよいよ春が近づいてきた今日このごろ。 4月からの新生活にむけて、そわそわしている人もいらっしゃいますか? 3月のヤマケイの本では、読んで面白い生き物の本や、作ってみたくなる!お菓子作りの本まで、8冊の新刊をご紹介します。 ※発売日はAmazonなどWEB書店の日付に準じます。 <3月6日発売> 『くらべてわかる国旗』 桂田 祐介監修旗をくらべることで、その国がより詳しくわかる! 並んだ国旗の違いを楽しみ、くらべることでよりわかりやすく国旗を