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「屋久島ビジネスリトリート」~自然の循環と共生を体感し、自分自身の仕事や働き方、会社の未来などの“これから”に向き合う時間

ユネスコ世界自然遺産の島、屋久島。

私がこの島と出会ったのは2002年。ソニーで働いていたときに、知り合いの紹介で訪れたことがきっかけでした。

それから20年以上、大自然や島の温かい人々、独特の文化などに魅せられ、都会と島を行き来する中で生まれたのが、この「屋久島ビジネスリトリート」です。

リトリートの始まりは神社へのお参りから

千年以上にわたり成長を続け生命を育む屋久杉をはじめ、多種多様な生物や山・森・川・海のめぐりの循環やつながり合う共生から、「自分自身の仕事や働き方、そして会社やビジネスの未来に至るまで、さまざまな気づきや学びが得られるはず」という思いでこのプログラムは生まれました。

・普段の仕事や日常から一旦離れて、心と身体を整えること
・屋久島の大自然の中で五感をひらき、内省と対話を行うこと
・自分の人生や仕事におけるビジョンを描き直すこと
・これからの具体的なアクションに思いを巡らし、最初の一歩を踏み出すこと

これらを都会で行うのと、屋久島の大自然や人とのふれ合いの中で行うのでは異なるストーリーが生まれてくるはず。

そのために、これまでの屋久島との長いつながりと、ビジネスの現場で人や組織の成長を支援してきた経験の両方の視点からプログラムを作り、ナビゲートしていきます。

屋久島リトリートがはじまった、その理由

屋久島でリトリートをはじめた、その理由とは…

プログラムの内容をご紹介する前に、このプログラムが生まれた背景を少しお伝えしたいと思います。

私と一緒にこのプログラムを提供しているmoss ocean house (モスオーシャンハウス)の代表、今村 祐樹くんと出会ったのが10年程前。屋久島でノマドカフェを運営する藤吉 竜二くんのご紹介でした。

(この島では、必要なタイミングで必要なことが起こることがよくあります。)

今村くんは私と同じ2002年頃にはじめて屋久島を訪れ、現在は「心に自然を宿す」をコンセプトにした宿泊体験や自然ガイドをこの地で行っています。

moss ocean house (モスオーシャンハウス)の代表、今村祐樹さん

私が「リトリート」という言葉を聞いたのは独立した2014年。当時、プロコーチとしての活動を始めながら、自然の中で行うさまざまなワークショップや体験プログラムに参加していました。

それらの経験を経て、何十回も通ってきた屋久島ならその豊かな自然環境や生態系から、さらに深い気づきや学びが得られるのではないかと考えました。

そして一番に頭に浮かんだのがmoss ocean house。そこで今村くんに相談したところ、お互いの思いが通じあい、意気投合して一緒にリトリートプログラムを企画・運営することになりました。

宿のコンセプト
「Anchor your nature~心に自然を宿そう」
海からの朝陽がそのままリビングに差し込む

山と海と里から、生き方や働き方のヒントを

屋久島でのリトリートは、さまざまなバックグラウンドを持つ方々が全国から集まり、つながることで進化してきました。

大切にしたい軸を持ちながらも、そのときの季節や天候、参加者の特性や希望により柔軟にプログラムを企画、運営しているので、毎回、そのタイミングならではの唯一無二の体験が得られるのも1つの特徴です。

雨風から自然の厳しさや雄大さを感じるときも、焚火を囲み満天の星空から言葉にできない感動を味わうときも、そして偶然一緒になった参加者同士の対話やふれ合いもそのタイミングだからこその学びがあります。

今回は、2023年10月に開催した「屋久島ビジネスリトリート」を写真と共にご紹介します。

大海原にひらけたデッキ
山を背に、森に囲まれ

このリトリートの舞台となるmoss ocean houseは、大海原にひらけたデッキがあり、山から森、滝、川、そして海を巡る大自然の循環が感じられるとても貴重な場所です。

まずはフィールドの紹介と共に、今村くんが取り組んでいる流域プロジェクトについてのガイダンスを。それは山と海と里の関係性を豊かにする取り組みでもあり、土の中の環境のこと、風と水の通り道を整えることなど、人と自然の循環と共生のさまざまなアイデアから、働き方やビジネスについてのヒントを学ぶことができます。

宿に掲げられたmoss流域マップ
流域プロジェクトについての企画書
①土中の環境をデザインする 
②風と水の通り道を読み、整える 
③建築を通して自然と関わり続ける。
めぐりとつながりをもたらすもの
めぐりをととのえ、つながりをはぐくむもの

話を聞いたあとに実際に宿から歩いていける海や滝、川に出てみると、全く違った視点で捉えたり、感じたりすることができます。

山奥の森から海岸に流れついた石や流木を手にとってみると、その長い旅路に想いを馳せることができ、自分の人生の時間の流れやつながり、そしてたゆみなく続く自然の営みにまで思考が大きく広がるのに気づくはずです。

滝から吹いてくる風が心地よく
川が流れこみ、海と出会う場所
山奥の深い森から川を流れ海にいたる、
その長い旅路に想いを馳せる

「五感が喜んでいるのがわかる」
「自然を見ていて、私はこのままでいいんだという勇気をもらえました」
「誰とどこで学ぶか、つながるかが大事ですね」
「地球目線で思考を広げることができました」

自然のめぐりとつながりを感じた後の対話では、そんな声を聴くことができました。

自然の中で
ふり返りの対話をファシリテートします
1人ひとりが感じたことを言葉に紡ぎ、
そこから豊かな対話が生まれます
リビングでは、
苔(moss / モス)に見守られる対話の時間

屋久島といえば豊かな森。

今村くんの案内のもと、太古の昔から脈々とつづく自然の森の中にも足を踏み入れます。

「あいさつして森に入らせてもらう。敬意とともにあるその関わりは僕らに水と空気の流れを森の中へと届ける役割を担わせてくれる。そのかかわりの結果、多様な生態系が生きづく森が育まれていく」

「多様な生態系が生きられる森の土は発酵している。それが損なわれると土は腐敗し泥になる」

彼のこうした言葉からも、自然の循環と共生が人間の生き方、会社や組織のあり方などにも応用できるヒントを得られるのではないでしょうか。

多様な生態系が生きづく
森が育まれていく
森の中で流れる
ゆったりとした時間


屋久島で体験して欲しいのは、豊かな自然だけではありません。

地元のコミュニティとの共生の取り組みや、持続可能なライフスタイル、地場の食材を使った料理など、moss ocean houseだからこその体験も用意しています。

「移住して、単に働くというだけではない暮らすことそのものへの価値観も変わった」

そう話すのは、料理を使ったプログラムを担う齊藤 拓蔵くん。

彼の話も生活するうえでのさまざまな気づきに溢れています。そして、季節ごとの屋久島のめぐみを使った手作りの料理も、丁寧に淹れてくれる朝のコーヒーもとても豊かで美味しく、心も身体も満たされるのです。

料理を使ったプログラムを担う齊藤 拓蔵さん
島の季節の恵みがふんだんに
参加者との交流も楽しい時間
「単に働くというだけではない、
暮らすことそのものへの価値観も変わった」
心も身体も満たされる食事の時間も
1つのプログラム
丁寧に淹れてくれる
朝の香り立つコーヒー

そして屋久島の海や風の音も、届けたい大切なもの。

私自身も波の音や虫の鳴き声など自然とのコラボレーションで、ピアノの演奏をお届けしました。丁度、中秋の満月の夜だったので、海の見えるウッドデッキに集まり、焚火を囲んでの野外コンサートを。

思い思いのスタイルでピアノの音色に耳を傾ける参加者の皆さん。これからも、リトリートの中で音楽やピアノを使うことで、さらに五感に響く体験をお届けしたいと考えています。

焚火の火をおこすのも自分達の手で
思い思いの時間が流れる
この日の夜は中秋の満月
自然から得られるインスピレーションから、
即興的に音を紡いでいきました

次は、あなたの“これから”を、ここから

日常から離れ、ゆったりと流れる時間の中。ファシリテーターの問いかけや自然からのメッセージ、インスピレーションなどをもとに内省し、対話からも気づきを得る。

ダイナミックな自然が私たちに語りかけてくる学びを受け取り、明日を動かすエネルギーに変えていく。

そこから自分自身や会社のビジョンをイメージし、これからの具体的なアクションに思いを巡らし、自分なりに表現してみる。

そんな都会のオフィスや会議室ではなかなか難しいことが、ここ屋久島の自然と人とのつながりから紡ぎ出していけると私は思っています。

もし、心が動いたらその気持ちのまま、ご一緒できることを楽しみにしています。

~自然とつながり、人とつながり、自分とつながる~
循環と共生から気づき学ぶ「屋久島ビジネスリトリート」。

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