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明日からできるオンライン授業のすゝめ(前編)

2学期からすぐにオンラインで授業をやらなきゃ!でもやり方が難しいという先生方に向けて、できるだけ簡単かつ短期間かつ予算がかからない方法を考えてみました。

(1)オンライン授業に必要な環境

オンライン授業を行うために必要になってくるのが、生徒および教員が最低限1人1台ずつICT機器を持っているということです。これは、2020年になってから急速に整備が進み、多くの自治体で実現していると思います。

配付されている端末は、iPadやChromebook、Surfaceなど自治体の考え方や予算によって様々なようです。

校内ネットワークの整備も必要です。これについても、端末の配布と同時進行で多くの自治体・学校で整備が進んでいると思います。

端末やネットワーク環境の整備と同時に、GoogleやMicrosoftの教育機関向けのサービスを導入している自治体も多いと思います。生徒・教員用のアカウントが発行されていると、オンライン授業には便利です。

まとめると、オンライン授業を行うためには

・1人1台端末
・快適な校内ネットワーク
・1人1人のアカウントの作成

といった環境の整備が必要になります。これは前述のとおり、多くの自治体がすでに実現していることであると思うので、オンライン授業を行うための基本的な環境は多くの地域で整ってきているといえると思います。

(2)オンライン授業が必要になる状況とは

前述した環境が整備されていると仮定して、実際にどのような手順でオンライン授業を行っていったらいいのか考えていきましょう。現状では、

・感染症で陽性となり欠席している。
・濃厚接触者と判定され、欠席している。
・自分の周囲に体調不良者がいて欠席している。
・予防のために欠席している。

などの理由でクラスの一部が欠席した場合、その生徒に対してオンラインでの学習支援が必要になるケースが想定されます。他にも、

・学級閉鎖
・学校閉鎖
・地域一斉の休校措置

など、学級全員が登校しない場合など複数のケースに対してオンラインでの学習支援が必要になる状況が想定されます。

(3)Step1~まずは授業を配信しよう~

オンライン授業または、オンラインでの学習支援を求められる状況になった際、もっとも簡単な方法はオンライン会議アプリ(GoogleMeetやZoomなど)を活用して、従来の授業をそのまま配信してしまうことです。

教師側は、授業を撮影し配信するためのPCまたはタブレットを教室に用意し、オンライン会議アプリ立ち上げてカメラとマイクをONにします。このとき、生徒に会議のURLなどを送ります。

GoogleClassroomを使っている場合は、各クラスに割り当てられているGoogleMeetのURLから授業の配信をすると生徒にもわかりやすく、スムーズな接続が可能になります。

黒板を使う場合は、黒板全体が写る場所にカメラを設置することが望ましいです。カメラの画角的に全体を一度に映すことができない場合は、板書の範囲をカメラの画角内にとどめるか、板書の進み方に合わせてカメラを移動させてください。

配信用の機器は、マイクも内蔵していると思います。端末付属のマイクはそれほど性能が高くない場合が多いので、なるべく教員に近い場所に設置するのが望ましいです。

カメラの画角とマイクの性能を考えて、端末を設置する場所を決定してください。

個人的にはオンライン授業を行う際には、映像よりも音声の方が重要だと感じています。映像と音声の両立が難しい場合は、音声を優先することをおすすめします。

生徒側は、教員が指定したオンライン会議アプリで授業が行われている会議に参加し、授業の内容を視聴します。

このようにオンライン会議で従来の授業を配信するだけであれば、教員に与えられた端末を使うことで比較的簡単に行うことができます。

メールやチャットなどを使ってワークシートやプリントを事前に配布しておくことも効果的です。

しかし、このStep1の方法はあくまで簡単にオンライン授業を行う方法で、端末のカメラでは板書が見にくいなどの弱点があります。後編ではこれらに対応してオンライン上でよりよい授業を行うための方法を考えていきます。

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