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妻のつわり中に夫ができること!30代男性教員が心がけた仕事と家庭のバランス!

中学校で社会科教員をしているやまはちです。年齢は31歳で教員は10年目になります。初任は小学校で5年間担任を行い、中学校に移動して5年目を迎えています。妻と2歳のかわいい子どもと一緒に生活しています。

2022年8月に妻の第2子妊娠が判明し、2023年4月末に出産予定です。第2子の妊娠判明をきっかけに、育休取得について真剣に検討するようになりました。

ただ、自分の周りの男性教員で育休を取得した人はおらず、実際の体験を聞くことはできません。育休に必要な手続きや報告、収入や保証の変化、育休中の生活などをnoteにまとめ、多くの人(特に男性教員で育休を検討している人)に知ってもらうことにつながればと思いました。

今回は、妻がつわりで苦しんでいる中、妻と娘を家に残して学校で勤務している自分が心がけていることをまとめていきます。


(1)職場での心がけ

つわり中は体調が安定せず、昨日できていたことが今日はできないということが多くあります。

娘は保育園に入っていないため、食事の準備だけしてもらっていますが、その他には妻が極力何もしなくてもいいように、なるべく早く帰宅し家で過ごす時間を長くとるように心がけています。

まずは、なるべく早く家に帰るために職場で心がけていることや実践していることを紹介します。限られた時間をいかに効率的に利用して仕事を進めるかといったことを大事にしています。

① 空き時間を最大限に利用

勤務しているのは中学校なので、1日に最低1コマは空き時間があります。空き時間は、自分の仕事(授業準備や校務)を進める最大のチャンスです。

職員室で仕事を進めてもいいのですが、職員室は電話や来客、他の先生からの急な相談など、自分でコントロールすることが難しいイベントが発生することが多くあります。

そのため、職員室以外の場所で空き時間を過ごし、邪魔の入らない状況で効率的に仕事を進めるように心がけています。すごく効率的に仕事を進められるので、職員室で仕事するメリットを感じなくなっています。

② 朝の時間を最大限に利用

朝、生徒が登校するまでの時間も仕事を効率的に進めることができるチャンスです。朝は、生徒がいない=トラブル対応などが無いため、集中して仕事を進めることができます。

朝は娘もある程度の時間まで寝ていてくれるので、その間に早めに出勤して仕事をこなすことで、これまで夕方に行っていた仕事を先にこなすことができ、出勤時間が早くなる一方で、退勤時間を早くすることができます。

現在の家庭の状況では、早く出勤して早く退勤する方が負担が少ないため、7時~7時半ぐらいに出勤して1時間程度時間を確保するようにしています。

生徒が登校してきてからも、朝の読書タイム中に提出物や保護者から回収するものの点検を終わらせておきます。読書タイム中は先生も読書をするべき!派の先生もいると思いますが、学校全体で読書タイム中に仕事を進めてもOKと言われているのでガンガン仕事しています。

③ 隙間時間を最大限に利用

意外と大事なのが授業と授業の間の休み時間や給食の時間など、学校の中の細かい隙間時間を上手に活用することです。

休み時間は移動や次の授業の準備もあるため、毎時間は確保できませんが場合によっては利用できることもあります。

勤務校は2限と3限の間と給食と5限の間に少し長めの20分程度の休み時間が設定されているため、その時間を活用することで割と仕事を進めることができます。

この20分×2×5日間を活用すると、一週間で200分もの作業時間を確保できます。意外とばかにならない数字です。一日30分ぐらい早く帰れるって結構いいですよね。

小学校だと児童と外で遊んだり、一緒に折り紙したりしていましたが中学生は各自思い思いに休み時間を過ごしているので、仕事を進めやすい面もあります。

教室で仕事してると、生徒の様子や人間関係の変化も観察することができるので下手に職員室で休憩してるよりいいかなとも思います。

隙間時間を活用するうえで役に立っているのが、校内で常に携帯している私物のSurface Pro X と iPad Pro 11 です。どこでもさっと作業環境を構築してすぐに作業を始めることができるので、隙間時間活用にはなくてはならないアイテムです。

④ 仕事を的確に進めて信頼を得る

これも、結構大事だと思っているのですが一つ一つの仕事を的確に行い、周りの先生や保護者から信頼を得ておくことです。経験が少なかったり、ミスが多く頼りない先生に対しては、周りの先生のチェックも厳しくなりますし、保護者からの問い合わせも増えます。

逆にある程度信頼を得ることができていれば、仕事をスムーズに進めることができるようになります。このような状況になった時に、早く帰るために日ごろから周囲の信頼を得ておくことを大切にしています。

⑤ 早く帰りたいと公言しておく

職場には仕事が無いのに雑談をしたり、こだわりまくって書類を作ったりするなど帰らなくても平気という感じで仕事をしている先生もいます。

こうした先生の仕事のペースに巻き込まれると早く帰ることができないので、日ごろから自分は早く帰りたい人であるということを公言しておきます。また、実際に仕事が片付いたらすぐに退勤するようにしています。

日ごろからこういう姿勢を見せておくと、周りの先生も勤務時間内に終わるように仕事を割り振ってくれたり、重い仕事もなるべく早めに伝えてくれるようになるため、遅くまで残業して仕事をする必要が少なくなります。

遅くまで平気で残っている先生と早く帰りたいと公言して、実際に早く帰っている先生では仕事を頼むときのハードルも変わってくるので、結果的に早く帰ることにつながっています。

⑥ いらない仕事を削減する

学校の中には不要な仕事であるにも関わらず、伝統や慣習、生徒の思い、保護者の願いといった美辞麗句によって継続しているものが多くあります。そういったものを削減することで、早く帰ることができるようになります。

複数の書類で同じことが書いてあり、何度も転記する必要があるようなものを統合して整理したり、行事の企画・立案・実行を簡易化するなど、不要な時間と手間をそぎ落とし、教育効果を落とさないように変更していくようにしています。

学校組織は、とにかく何でも積み上げていくことは得意ですが、それを削減して本質的なことだけを残すことは苦手です。「今までこうだったから」でやっていることが多すぎるんですね。

そういったものを仕分けて、減らすことで職場全体の仕事を減らしつつ自分も早く帰ることができるようにしてます。

⑦ 結果

①~⑥の取り組み・心がけの結果、出勤時間が早まっているものの退勤についてはほぼ定時になっています。

これらの取り組みは妻のつわりが終わっても、意味があることだと思うので継続していきたいと思います。

仕事をしていると、ついつい仕事中心になってしまいますが、「仕事は人生の一部であって、全てではない」ということを忘れないようにしたいです。

(2)家庭での心がけ

職場をなるべく定時で退勤した後は、まっすぐ帰宅します。家に着いて玄関のドアを開ける前に、深呼吸して仕事モードから家庭モードに切り替えます。これが結構大事です。

① 妻の体調第一

一番大事にしていることは、妻の体調を優先して無理させないことです。今までは夕食の準備や洗濯などをやってもらっていましたが、現在それらの家事を行うのはかなりの負担です。

なので、家事はできる限りやらずに食べられるものを食べられる分だけ食べてもらい、あとはゆっくりしていてくれればOKという体制にしています。娘が家にいますが、体調が悪いときはNHKやアンパンマンに助けてもらっています。

つわりのつらさは言葉で聞いても、男性の自分が完全には理解できないしかわりにつわりを受け持つこともできません。

子どもを産むために頑張ってくれている妻の気分が少しでも晴れるように、なるべく希望を叶えるようにしています。

② 仕事と切り替える

仕事中はなるべく早く決断して、できることからどんどん終わらせていくという姿勢でいるため、つわりで体調が悪く、食べたい物や体調を聞いてもうまく答えられない妻に、ともすればイラっとしてしまうことがあります。

そういったことを防ぐために、家に帰ってからは仕事のペースではなく家庭のペースに気持ちを切り替えるようにしています。

こうすることで無駄に妻を急かしたり、はっきり決められない時にイラっとしてしまったりすることが減りました。

頭ではつわりの時期だとわかっていても、仕事の疲れがたまってくると自分にも余裕がなくなってきます。しかし、仕事の忙しさとつわりで苦しむ妻には関係がないので、仕事と家庭で切り替えるというのはとても大事だと感じています。

③ 娘にさみしい思いをさせない

次に大事にしているのは、2歳の娘のことです。今まで家で遊んでくれていた妻が、急に相手をできなくなり寂しさやストレスを感じているのは間違いないと思います。

まだ小さいので、つわりがどういうものかわかりませんし、すごく寂しい思いをしているのではないかと思います。妻が相手をするのは体調的に無理なので、自分ができる範囲で娘と過ごす時間を確保するようにしています。

特に週末は娘と過ごす時間を確保することができるので、散歩に行ったり車で出かけたり、平日なかなかできないことを一緒にやっています。娘と過ごしていると、成長を実感できとても温かい気持ちになります。

④ 家事はできる範囲でやる

つわりの時期なので、家事は自分が受け持ってやっていますが完璧を目指さず、できる範囲でできることをやるという気持ちでやっています。完璧を目指すと疲れてしまって続かなくなるんですよね。

具体的には朝食・夕食・洗濯・掃除などを担当しています。結婚してからしばらくは共働きだったこともあり、家事はできる方が先にやっていくという分担の仕方をしていたので、一通りの家事はそれなりにこなせています。

ただ、夕食については妻がつわり中でその日の体調によって食べられるものが変わってくることや、帰宅してから夕食を全て作っていると娘の就寝が遅くなることなどから、つわり期間に入ってからスーパーやコンビニの総菜も使っています。

また、なるべく買い物にかける時間を短縮し、回数を減らしたいので、金曜日に翌週食べるものを大まかに決めて、まとめて購入するようにしています。

我が家では、献立の管理と買い物メモに、GoogleカレンダーとGoogleKeepを使っています。このあたりのレシピ管理の方法については、そのうち何かの記事にまとめたいと思っています。

チルド食品や冷凍食品などもストックしておき、妻の体調や帰宅時間に合わせて柔軟にメニューを変えられるようにしています。自炊に比べると少し値段はかかりますが、必要なコストと割り切っています。

現在は総菜のクオリティーが非常に高いので、普通においしく食べられてしまいます。将来共働きに戻った際も、大いに助けられそうです。

朝は、
起床→朝食準備→洗濯→身支度→洗濯物を干す→出発

帰宅後は、
帰宅→食事準備→片付け→洗濯物をたたむ→娘と風呂→娘と就寝
といった流れで結構あわただしいです。この間、妻はずっとゆっくりしてもらっています。

家事の分担が増え、娘の身の回りのこともこれまでよりやるようになると、今まで妻にやってもらっていた部分を実感し感謝が増します。

床の掃除はルンバに担当してもらっています。週末にルンバの入らないところを掃除機でさっとやるだけでOKです。家事を楽にしてくれる家電は購入価値が高いと実感しています。

その他に、週末は娘の食事用に使う野菜のストックを準備したり、平日には手が回らないトイレや換気扇などの掃除をしています。

週末も平日と同じような時間に起床し、娘や妻が起きてくるまでの時間にできることを済ませます。娘が起きてからは、娘の相手をしながら1日を過ごし、妻には別の部屋で休んでもらうようにしています。

週末に娘の昼寝している間と、早く就寝してくれた後の少しの時間が自分の時間になっています。

(3)まとめ

以上、妻がつわり中の男性教員が心がけていることのまとめでした。

妻は、思うように体が動かなかったり、ずっと気持ち悪くて食べたい物が食べられなかったりとすごく苦しんでいます。なんで子どもを産むのってこんなにしんどいんでしょうか。

自分はとにかく、仕事をこなしながらも今の自分にできることをやらなきゃという気持ちで過ごしています。

いつまでもつわりの期間が続くわけではないので、利用できるものを利用しながら、この期間を乗り切っていきたいと思います。

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