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キティちゃんとガンダム

男らしい男の好きなものはガンダム。


そんな哲学が生まれた我が家で「女の好きなものはキティちゃん」
という名言が生まれました。

ようは、お花とか、アクセサリーとかオーガニックカフェとかが
目に入っても認識できない男がいるのです。

そういう女子目線でしか捉えることができないものを、
総称して「キティちゃん」と呼んでいます。

私のダンナはたいそうな変わり者で、
出会ったのはもう20年も前なのですが
よく言えばエキセントリック、しかし
悪く言えばただのキ●ガイみたいな人なんです。

そんな彼に出会った当初、私は21歳の女子大生でした。
バイトの掛け持ちをしすぎて朝は5時からパン屋、
夜はスナックで学生ホステスをしていた頃、
隣の大学の学食で、
「自分の靴の匂いを嗅いでいるダンナ」を見つけ、
恋に落ちました。

初めてのデートは、弘前市の誇る日本庭園、藤田記念庭園です。

美しい洋館、日本家屋、日本庭園。見どころ満載の観光名所。

「ここが滝です。こちらが、日本庭園」と案内しながら歩いていると、
ふいにダンナがどんぐり眼で言いました。

「なっ、何も、何もない!!」
と。

「えっ? 何もないって、あるじゃないですかホラ。
木とか花とか草とか、池とか。」

「ええっ、コレ!?」

コレ
↓↓↓↓

その時私は気付いたのです。
自然物が目に入らない人間がいることに。

(ああ、日本庭園はこの人にとって、キティちゃんなのだ。


人は、興味のないものは認識しないという
能力を持っているのだ……!)

長い時間がかかりましたが、私は
男の人に「景色がきれい」と共感してもらうことをやめました。
女の興味のあるものを男に見せても、
何にもならないということを20年かけて学んだからです。

また、男の人が好きなものを認識できない女子もいます。それが私です。

サッカーのなんたらいう選手がどこのクラブチームに所属してるとか。
ザビ家がどうとか。肉の食べ放題とか、
ラーメンの新装開店に並ぶか並ばないかとか。

男子の好きなもの。
それらを総称してわが家では、「ガンダム」と呼んでいます。(*´ω`*)

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