![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8982966/rectangle_large_type_2_9ddeca352e1ebf0053f8a1c03141d927.jpg?width=800)
キティちゃんとガンダム
男らしい男の好きなものはガンダム。
そんな哲学が生まれた我が家で「女の好きなものはキティちゃん」
という名言が生まれました。
ようは、お花とか、アクセサリーとかオーガニックカフェとかが
目に入っても認識できない男がいるのです。
そういう女子目線でしか捉えることができないものを、
総称して「キティちゃん」と呼んでいます。
私のダンナはたいそうな変わり者で、
出会ったのはもう20年も前なのですが
よく言えばエキセントリック、しかし
悪く言えばただのキ●ガイみたいな人なんです。
そんな彼に出会った当初、私は21歳の女子大生でした。
バイトの掛け持ちをしすぎて朝は5時からパン屋、
夜はスナックで学生ホステスをしていた頃、
隣の大学の学食で、
「自分の靴の匂いを嗅いでいるダンナ」を見つけ、
恋に落ちました。
初めてのデートは、弘前市の誇る日本庭園、藤田記念庭園です。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8982843/picture_pc_3d6506693ae3d80979c162f0e4a38352.jpg)
美しい洋館、日本家屋、日本庭園。見どころ満載の観光名所。
「ここが滝です。こちらが、日本庭園」と案内しながら歩いていると、
ふいにダンナがどんぐり眼で言いました。
「なっ、何も、何もない!!」
と。
「えっ? 何もないって、あるじゃないですかホラ。
木とか花とか草とか、池とか。」
「ええっ、コレ!?」
コレ
↓↓↓↓
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/8982850/picture_pc_3f3f1508f591dcd8cc029dcec2abf83f.jpg?width=800)
その時私は気付いたのです。
自然物が目に入らない人間がいることに。
(ああ、日本庭園はこの人にとって、キティちゃんなのだ。
人は、興味のないものは認識しないという
能力を持っているのだ……!)
長い時間がかかりましたが、私は
男の人に「景色がきれい」と共感してもらうことをやめました。
女の興味のあるものを男に見せても、
何にもならないということを20年かけて学んだからです。
また、男の人が好きなものを認識できない女子もいます。それが私です。
サッカーのなんたらいう選手がどこのクラブチームに所属してるとか。
ザビ家がどうとか。肉の食べ放題とか、
ラーメンの新装開店に並ぶか並ばないかとか。
男子の好きなもの。
それらを総称してわが家では、「ガンダム」と呼んでいます。(*´ω`*)
毎日、楽しい楽しい言ってると、暗示にかかって本当に楽しくなるから!!あなたのサポートのおかげで、世界はしあわせになるドグ~~~!!