現役時代からのルーティンで元気です。
私は朝起きたらベッドの上で大きく深呼吸をして、滑舌の練習をします。口を滑らかに動かすための発声練習です。部屋の中では大きな声が出せないので、口だけを動かして、エアで訓練をしています。
「あ、え、い、う、え、お、あ、お」
「か、け、き、く、け、こ、か、こ」
「さ、せ、し、す、せ、そ、さ、そ」
「た、て、ち、つ、て、と、た、と」
と、口を大きくはっきり動かして、50音を何度か繰り返します。
そうすると口の動きが滑らかになるのです。
それが終わったら、早口言葉を練習します。
「お綾や、親におあやまり」
「お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ、茶立ちゃちょ」
「菊栗菊栗三菊栗、合わせて菊栗六菊栗」
「親がもめ、子がもめ、羽がもめ、孫がもめ」
と小さな声で口をしっかり動かして練習します。
その後、早口言葉がたくさん出てくる活舌の練習になる口上外郎売りを一気にそらで語ります。
「拙者 親方と申すは お立ち会いのうちに ご存じのお方もござりましょうが お江戸を発って 二十里上方 相州小田原 一色町をお過ぎなされて・・・」
この口上は早口で語っても2分はかかります。
これを3回繰り返すと、本当にびっくりするくらい口の周りが良くなって、頭もすっきりするのです。
これが私の毎朝の習慣であり、健康法です。
私はテレビ局でアナウンサーの仕事をしていました。入社してすぐに受けた研修がこの発声練習です。このトレーニングを学んでからずっと、毎朝続けています。
定年退職して三年経ちますが、リタイアしてからもこれが私の朝の儀式なっています。
発声練習は私が46年間続けているルーティンです。
この習慣を怠ると何となく忘れ物をしたような感覚になって、落ち着かないのです。発声練習は私が自分らしいおしゃべりをするためのおまじないのようなものです。
発声練習を始めて、1年でか細い通りの悪い声が、遠くの人にまで届くボリュームのある声になりました。それを3年、5年10年と続けることで、音色のいいツヤのある声が出せるようになり、トレーニングで私の声は、見事に変わりました。
今も、どんどん深みを増しています。
これからもこのルーティンを怠らず、自分の声を磨き続けていこうと思っています。
「いつもいいお声ですね」そう言われると私は躊躇しないで言っています。
「毎日訓練すると、間違いなく誰でも変わるんですよ、いい声になって、朝からパワー全開になりますから」と。
本当にその通りなのです。
私は最近自分の声に元気をもらうことがあります。
毎日の習慣が、私自身のエネルギーになるんだと言う事を実感しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
是非またお立ち寄りください。
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