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思い出の場所が無くなる

私にとって懐かしいものが最近一つ二つと姿を消している。時代と共に人気のスポットが変わり、建物などが老朽化して再建が難しいなど様々な理由で昭和の象徴的なものが無くなっているのだ。それも一時期多くの人たちに愛された地域のシンボル的なものが姿を消すのは残念で仕方がない。

子どもの頃に家族で出かけたアミューズメンパークやスポーツ施設も姿を消し、自分にとっての大切な思い出が見られなくなる寂しさを感じている

最近も残念な事があった。

南国愛媛で唯一スケートが楽しめるスポーツセンターが3年後に無くなる事を新聞記事で見たのだ。

そのセンターが誕生したのは1966年12月。その施設が出来たばかりの頃、家族4人で出かけた記憶がある。

小学校の教員をしていた父はスポーツがとても得意で、自信を持っていたのがスケートだった。「父さんは、スケートが上手いんぞ、小さい頃に満州におったけんよう滑りよったんよ」そんな父の自慢話を聞いていた私が、初めて父の雄姿を見たのが、そのスポーツセンターのリンクだった。

父はスーツ姿で氷上に立っていた。正月に思いついて出かけたのでスケートをするようなカジュアルなスタイルではなかったのだ。父は手を後ろに組んで、まるで映画のワンシーンのように颯爽と滑っていた

私はその姿を見て「お父さんは凄いな」と思った。
それから何度となくリンクに足を運んで、ウィンタースポーツを楽しんだ記憶がある
家族との思い出が詰まったそのスケートリンクは老朽化と利用者の減少や維持管理コストの上昇などから3年後に閉鎖されることになった。

昭和時代の家族との温かい思い出の場所が無くなると思うと残念でならない。時代の流れだと思うしかないのだが、とても寂しい気持ちになった



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