見出し画像

ふと思い出した両親の愛

親子の絆を取材したドキュメンタリー番組を見ていて、ふと幼い頃のことを思い出した
両親から聞かされていた遠い昔の話だ。

幸せなことに私は両親の愛情いっぱいに育てられた。しかし70歳を向かえようとしている今ではすっかり忘れてしまっていた
親から受けていた大きな愛情のことを。


小さい頃の私は、病弱でよくひきつけを起こしていたらしい。高熱が出ると意識が飛んで痙攣けいれんするのだ。

両親から初めて発作を起こした時のことを聞かされていた
私が初めて発作を起こした時、山の小学校で教鞭をとっていた父は、家族と教員住宅に住んでいた。
発作を起こした私を父と母が交互におぶって田舎の山道を何キロも先の診療所に連れて行った時の話をしてくれた
舗装をしていない石ころだらけの田舎道を無我夢中で駆け下りたらしい。

痙攣で私が舌を嚙みきったら大変なので、口に割り箸を挟んで山道を駆け下りたそうだ

診療所の入り口にたどり着いた時に、私が大声を上げて泣いたのでその声を聞いてほっとしたと話していた。

それから年に一度くらいひきつけを起こしていた記憶が残っている。最後の発作は小学校6年生の時だった
高熱で意識が無くなり入院して、翌日やっと気が付いた時、両親は「この子が発作のために脳にダメージを受けていても、仕方がない」そんな思いでいたそうだ

意識が戻った私を二人が覗き込んで「ゆっこ、わかるか」と声をかけ、私が「うん」と頷くと両親の瞳から涙が溢れたことを思い出した

私はどれだけ両親に愛されて生きてきたのか。そんなことをドキュメンタリー番組が思い出させてくれた。そして今、親の無償の愛に感謝している。




最後までお読みいただいてありがとうございました。
たくさんある記事の中から、私たち親子の「やまだのよもだブログ」にたどり着いてご覧いただき心よりお礼申し上げます。
この記事が気に入っていただけたらスキを押していただけると励みになります。

また明日お会いしましょう。💗

この記事が参加している募集

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?