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【プロット】独占欲の強いサッカー選手が、発電所に

「御小柴3回目のハットトリック」
 スポーツ紙の一面を飾る写真は、駆け寄る選手たちの笑顔で埋め尽くされた。
 不動のCFとして攻めも守りも無尽蔵のスタミナでこなす。
 サッカー選手はフル出場するとマラソンよりもカロリー消費するといわれているほどである。
 そんな御小柴はN県の水力・太陽光発電所に来ていた。
 CMのオファーがあり快諾したが、自分は最強のJリーガーである。
 ファンの人気も独占してきた。
 最早国民的スターといえる。
 だから、注文を付けたのだ。
 エネルギー問題と本気で向き合い、日本を変えるCMにする。
 電力会社でもハットトリックを決めて伝説を作るのである。
 大手の東部電力を蹴って「ミドリ電力」という聞きなれない会社と契約し、みずから視察をするつもりである。
 発電コストが高いため、ミドリ電力と契約すると電気代が上がってします。
 大きな壁だった。
「逆境には慣れっこだ ───」
 御小柴は拳を硬く握りしめた。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。