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今も昔も続く廃品回収

 段ボールや雑誌の回収は自分が子どもの頃からやっていた。
 漫画雑誌が山のように集まるので、つい読み始めてしまう。
 近くに終点のターミナル駅があったので、網棚に忘れられた雑誌が集められる場所があって、貰いに行ったものだった。
 回し読みもある意味再利用である。
 電車の中でマガジンを読んでいると、
「終わったら読ませて」
 と見ず知らずの人に声をかけられることもあった。
 発売日に電車の網棚を探すと、一冊くらいはあったものだ。
 ある大手印刷会社のセミナーで、
「うちの25メートルプールより大きな印刷機を見れば、紙のリサイクルなんかしても無駄だとわかりますよ」
「一日に、富士山と同じ高さになる印刷物を、うちで印刷してます」
 と言われたことがある。
 途方もない量の印刷物が出回っている現実があった。
 その大半は週刊誌である。
 書店やコンビニに雑誌がたくさん並ぶのは、日本くらいだとも言われた。
 デジタル化が進み、紙の使用量は減り資源の無駄遣いは改善しただろう。
 反面出版不況が深刻になり、文章を書く仕事は転換期を迎えた。


「利益」をもたらすコンテンツは、すぐに廃れます。 不況、インフレ、円安などの経済不安から、短期的な利益を求める風潮があっても、真実は変わりません。 人の心を動かすのは「物語」以外にありません。 心を打つ物語を発信する。 時代が求めるのは、イノベーティブなブレークスルーです。