【2022.11.30.】現時点での2024年介護報酬改定議論のこと
※このコラムはどなたでも、最後までお読みいただくことができます。
「要介護1と2」が介護保険のサービスから外れるかも
とか
通所介護事業所で訪問サービスが可能になるかも
などなどの情報がSNSやネットニュースで流れてきており、情報に敏感な関係者は戦々恐々としているようですが、いろいろなメディアが取り上げている情報のみで右往左往するのではなく、いつも伝えている通り、情報の原本をきちんと確認する習慣を身につけましょう。
2022年11月30日現在でいろいろメディアを含めて騒いでいるのは、こちらに掲載されている情報と思われます。
◆社会保障審議会(介護保険部会)
上記の会議日程一覧の中に、11月で3回ほどの会議が開催されており資料も公開されています。その資料をもとにいろいろネット上で情報が駆け巡っているようです。
でもね、こちらの情報は2022年8月で止まっています。
◆社会保障審議会(介護給付費分科会)
より具体的な介護報酬の点数について議論される会議の情報は2022年8月で止まっています。だから現時点で決まった情報は何もないのです。
2024年の同時改定に向けて、論点をどのように絞っていくのかということの議論が、介護保険部会でなされているので、現時点ではどんどんいろんな論点が出てくるのです。
論点だけで言うと、前回の介護報酬改定議論の中でも訪問看護ステーションの看護師の人員比率を6割にするということも論点として取り上げられましたが、最終的には実施されることはありませんでした。
論点に上がることで、議論が本格化することにはなる。論点に上がらなければ議論の対象にもならない。
だけど論点に上がって話題になっているから、現在ネットニュースで流れている情報のような展開になるとは現時点では断言できないのです。
普段このような情報を見慣れていない方ほど、不安になるのかもしれませんが、不安ならきちんと情報を継続してみていくことが必要です。
情報をきちんと把握するからこそ、どのように方針を立て、どのような行動をすべきかということが見えてくるのです。
2024年に向けて不安な方は、ぜひ以下のコラムもお読みください。
リハビリテーションに関するお仕事をしている方で、「要介護1と2でサービス利用できなくなるかも?」 とか「通所介護で訪問サービスできるようになるかも?」みたいな話題を知らないって方は、少し情報に疎いと思いますよ。SNSでフォローする対象が適切ではないんですね。もしくは見ている情報が不足しています。
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作業療法士
山田 剛
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