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ダブルスクールの大学生と第二新卒対象!音楽業界で仕事をしたい人に、求められている「デジタル人材」についてレコード会社社長と話します!


デジタルシフトを始めた音楽業界のデジタル人材への渇望

 「音楽ビジネスは、デジタルとグローバルが主戦場になりました」「日本の音楽界は、世界で一番DXが遅れていて、7年くらい遅れています」 ― 僕が危機感を持って、伝え続けている現状です。
 コロナ禍を経て、CDビジネスを中心に据えることを諦めた日本の音楽界は、やっとデジタルファーストに舵を切りました。守旧的なスタンスだったレコード業界の経営者のみなさんも意識が変わられたようで、お会いすると必ずと言ってよいほど、「山口さん、デジタル人材がほしいんだけど、紹介してもらえない?」と訊かれるようになりました。
 僕自身も「デジタルとグローバルの時代の人材育成」は、音楽業界だけでなく、日本のエンタメ界全体にとって最重要だということを感じ続けています。エンタメ分野のスタートアップが成功するためにも、既存業界のDXは必須です。既存の教育機関にご協力する形では、即戦力となる人材を業界に送り込むという「結果」に繋げられないことを実感し、自分たちで始めることにしました。

業界内部と連携してつくる、その名も「エンターテック・ユニバーシティ」

 大阪音大とのトラブルに悩んだときに相談した教育業界の専門家のみなさんが口を揃えて「学校法人のスキームは避けた方が良い」とアドバイスされたので、新会社を作り、はじめることにしました。その専門家の一人、リクルートで教育ビジネスコンサルに長年携わっていた教育業界のプロフェッショナル、寺裏誠司さんが、取締役ファウンダーとして参画してくれています。

 日本の音楽業界には、昔からシステマチックな人材育成制度は存在しておらず、入社してから「背中を見て覚えろ」という思想でした。音楽が好きな人が、なんとか業界に潜り込み、もがきながら育っていったのがロールモデルです。今や、デジタル化、ビジネスのスキーム、生態系そのものが変わってしまったので、「見て学ぶ背中がなくなってしまった」のが、今の音楽業界の課題なのです。各社の経営者がお悩みになるのもよくわかります。ここ数年、そんなみなさまの課題感を伺って、今回設立するのがエンターテック・ユニバーシティです。まずは、10月開講の「ミュージックビジネス専攻1年制」から始めます。
 音楽業界の(ほとんど)全ての会社と連携して始める「学校」です。協力会社のクレジットは、これからどんどん増えていくと思います。

大学生のダブルスクールと第二新卒と業界マッチング

 音楽ビジネスには多様な関わり方がありますし、学歴も全く関係ない世界です。ですので、いろんな人にさまざまなスタンスで関わって欲しいと思っています。そのための学びの場を提供していくつもりです。ただ、我々にとっては新規事業ですから、まずはニーズが顕在化しているところに集中します。
 音楽に思い入れを持ってデジタルフィールドでアイデアを出し、手を動かせる若い世代が今すぐ求められています。そこで、大学生のダブルスクールと、いわゆる「第二新卒」にフォーカスしようと考えています。一度就職したけれど、やっぱり音楽の仕事がしたいと思っている人たちが相当数いることは、肌感として持っています。音楽業界に就職したいと思っても、いわゆるシューカツやインターンへの応募では、「芯を食った」動きにはならないというジレンマを感じる学生にもたくさん会ってきました。
 僕はそもそも、新卒一括採用というのは昭和の製造業中心の時代の遺物で、惰性で続いているだけで非効率的な方法だという認識です。音楽業界には、大卒の学歴や4月からという年度にこだわりは無いので、「通年採用」が可能で、実際に行われています。我々は現在進行形の音楽業界の内側にいるので、インターンという形式にこだわることなく、それぞれの企業が求める方法で、学生にとっても納得のいく選択ができるやり方で、マッチングしていくつもりです。

今、業界で起きていることと、これから起きることに対応できるための学び

 講義はZOOMを使ったオンラインが中心です。既存の学校法人の「弱点」は、フルコミットの教員が前提になっていることだと、大阪音大で新専攻を作ってみて痛感しました。この形式だと、実際に音楽業界で活躍している人が、学生に接する機会は非常に限定的になります。そして僕の感覚で言うと、例えば5年くらい前に音楽ビジネスからリタイヤした方だと、学生に教えられる内容は不十分になります。ビジネス自体が速いスピードで変化しているからです。著作権法の精神や、音楽に接するときの姿勢など、変わらない大切なものは、もちろんあるのですが、今、業界が求めている「デジタル人材」を育成の中心に据えないと、「音楽ビジネス専攻」になりません。ビジネスを語る時点で、「産学連携」が大前提ですよね?エンターテック・ユニバーシティでは、今、実際に現場で実業に関わっている方々に、授業をしていただきます。それが他では学べない内容になります。

 カリキュラムの内容、講師陣、その他については、順次、こちらのnoteに書いていきますが、まずは「エンターテック・ユニバーシティ開校記念特別イベント第一弾」ということでプレイベントを開催します。

レコード業界「改革派社長」との本音トーク!

 今回のゲスト、ポニーキャニオン代表取締役の吉村隆さんは、レコード業界内で改革派の筆頭です。国内市場だけを見て「メジャーレコード会社」と言うのではなく、世界市場の中で「インディーズレーベル」と自らを位置付けて、戦略を立てていらっしゃるようにお見受けします。アニメに携われる強みも活かし、Official髭男dismをスターに押し上げましたし、世界のシティポップブームが初めて可視化された「真夜中のドア」のSpotify1位獲得など、大きな成果を上げています。まさに「デジタルとグローバル」を実践している経営者です。エンターテック・ユニバーシティの構想をお話ししたときから、強い賛意をいただき、お会いするたびに「どうなっていますか?」と催促されるほどでした(笑)
 ポニーキャニオンのオフィスに僕がお邪魔して行う対談型のトークイベントです。本音トークを引き出すつもりですので、是非オンラインでご視聴ください!

8月10日のプレイベント開催日に公式サイト公開します!

 エンターテック・ユニバーシティの公式サイトも同日公開予定です。これからプレイベント、学校説明会もガンガン開催していきますので、音楽を仕事にしたいと思っている人は、ぜひ入学を検討してみてください!

モチベーションあがります(^_-)