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大阪音大で元Avex伊東さんと話して気づいた今の高校生アーティストには可能性しかないのでウラヤマシイという話

 2022年4月開講の大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻は、告知、宣伝活動などを開始しています。特任教授として広報は重要な役割と認識してい僕も頑張るつもりです。高校生を対象としたオープンキャンパスで、客員教授をお願いしている元エイベックスマネージメント社長の伊東宏晃さんをゲストに対談イベントを行いました。
 YouTubeLiveでの中継が観られますので興味のある方はどうぞ。初のフェースシールド体験でした。

対談動画公開中

 そこで話したのは、2022年に大学生になる日本人にはチャンスしか無くてウラヤマシイという話です。音楽ビジネスを取り巻く環境は構造的に大きく変わっています。デジタル化、グローバル化というのが大きな変化なのですが、日本は世界に大きく立ち遅れました。6年位遅れた日本の音楽界も急速にデジタル化が進み、既存の業界人は役に立たなくなったことが顕在化します。彼ら彼女らが社会に出るのは5年後ですから、ちょうどそういう「不要になった人たち」がおそらく一掃され、少なくとも可視化され、新しいデジタルネイティブ世代が伸び伸び活躍する状況になっているでしょう。伊東さんや僕のような、過去の仕組みがわかっている世代がそういう「清掃」と「再構築」をしないといけないと痛感しました。この動画では流せないような内容を新大阪駅から大学の往復で、「あるべき姿」と「僕らがやるべきこと」を話し合いました。

音楽業界の人材ミスマッチは致命的

 音楽ビジネスのスタッフに求められるスキルは根本的に変わって、ほとんどの業界人が対応できてないという危機感が僕たちに共通しています。デジタルサービスが音楽ビジネスの核になって、ソーシャルメディアがコミュニケーションの中心になった今、音楽を広めるために必要なスキルは、TV局やラジオ局に顔が利くことではなく、ユーザー行動の解析ができることに変わっているのです。

 野口悠紀雄著『リープフロッグ』の19世紀のイギリスで「電気機関車になっても、釜炊き手の同乗が義務付けられていた」という記述を読んで、笑えませんでした。蒸気機関車が電気機関車に変わったことに勝るとも劣らない構造変化が音楽ビジネスには起きています。すでに日本以外の国では成立していて「答えは出ている」ことです。「どうなるんだろう?」ではなくて、「そうなることはわかっているから、どうしよう?」という段階ですね。
 従来の仕組みの良さをわかっている僕は、それも活かそうという発想をしがちです。「電気機関車に釜炊き手」みたいなを間違った判断をしないように気をつけたいです。起業家にそんな提案したら困惑させるだけですね。

 若い世代に対する責任を自戒する意味も込めて、新成人に向けて「オトナはだいたい間違える」というエントリーを書きました。デジタルネイティブであることの優位性を自覚して、グローバルに戦った欲しいなと心底思います。

就職に強い専攻

 大阪音楽大学ミュージックビジネス専攻では、日本人が蓄積してきた想像力を活かして、デジタルを前提に、グローバルな視野で活躍する若者を応援していきたいです。在学中の起業はもちろんのこと、進路についても責任を持ってコミットします。学長とパンフレット用の対談をした際に「大阪音大の変革のきっかけになる素晴らしい専攻なんだけど、親への説明が難しい」とのご意見があったので、「親御さんには難しいこと言わずに、就職バッチリ!と伝えて下さい。偏差値が低くても音楽さえ好きで、この専攻で楽しんでくれたら、少なくとも一部上場IT企業には就職させられます!」と言い放ってしまいましたw でも日本における人材のミスマッチは明確なので、コンテンツとテクノロジーがわかって起業マインド持っている若者が就職には困らないという判断には自信があります。客員教授の皆さんとも連携しながら、インターン活動も充実させて、良い形で社会に送り出していきたいです。

10代のアーティストにも来て欲しい 

 本格的な宣伝が始まって気づいたことがあります。大学に入学してくる学生は一般的には10代ですから、音楽がすごく好きなら、自分がアーティストである場合は多いということです。これまでもアーティストを諦めて、周りのアーティストのためにスタッフになるというパターンはありました。(僕は18歳でバンドを辞めてその決断をしました。)音楽活動全般がパーソナルになっている今、大阪音大に入学して、アーティスト活動を充実させて、在学中にヒット曲を出す、という目標設定がわかりやすいですよね?
 音楽大学なので、音樂のスキルを上げるツールはもともと揃っています。ビジネスマインドを学んで、デジタルメディアを仲間と一緒に使いこなして、アーティストとして一定以上の成功を収める人を輩出するのはやっていこうと思います。教授陣は音楽ビジネス、プロデュースの一流のプロがたくさんいるのですから、十分可能なはずです。
 アーティスト活動をしている高校生で、進路に迷っている人がいたら、大阪音大ミュージックビジネス専攻に通いながら、アーティスト活動を成功させるという有力な選択肢があることを伝えてあげて下さい。親が心配した時の説得には「就職に強い」を使うこともww

毎月イベントやってます!

 高校生向けのイベント大学キャンパスでを毎月やっていきます。YouTubeでの配信もやりますので、チェックしてみて下さい。
 2月は外国人対象のポップカルチャーフェス「もしもしにっぽんフェス」を仕掛けるなどグローバルに活躍するアソビシステム社長の中川さんを、
 3月は日本一の宣伝プロデューサー梶さんをお呼びしています。

 仲良くさせてもらっている二人ですが、高校生対象に話すのは初めてなので僕自身楽しみにしています!

●2月21日(日)13:00~「Kawaiiカルチャーの誕生と未来?~きゃりーぱみゅぱみゅの世界戦略を聞く~」
ゲスト:中川 悠介氏(アソビシステム株式会社社長/客員教授)
ホスト:山口 哲一(大阪音楽大学特任教授)

●3月21日(日)13:00~「宇多田ヒカル、いきものがかりから見るレコード会社の仕事」
ゲスト:梶 望氏(ソニー・ミュージックエンタテインメント 宣伝プロデューサー/客員教授)
ホスト:山口 哲一(大阪音楽大学特任教授)

こちらに詳細&申し込みがあります!待ってます!


モチベーションあがります(^_-)