間取り図を自動生成するAI
デザインにもAIが進出していることを聞かれた方はいらっしゃるでしょうか。
スタイル変換(style transfer)という技術を使うことで、ゴッホひまわり風な、ネコの画像を生成できるようになっています。
このように画像分野に進出するようになったAIの生成モデルですが、ここで紹介する技術では、「物件の間取り図を自動生成するAI」を実現可能にしています。
ここで用いられるAIはGANと呼ばれる生成モデルです。GANは、正式にはGenerative Adversarial Network(敵対的生成ネットワーク)と呼ばれています。Generator(生成ネットワーク)とDiscriminator(識別ネットワーク)の2つのネットワークから構成され、互いに生成と識別を繰り返し、競い合わせることでお互いのネットワークを洗練させ、精度を高めていきます。
本論文では、生成ネットワークにGraph CNNを採用し、部屋の位置と区間に関してまずはランダムに生成を行います。これに対して、識別ネットワークは、この生成ネットワークが生成した部屋のレイアウトが本物かどうかを見分けることで、お互いに切磋琢磨をし、どんどんリアルに近づいていく、という訳です。
論文の報告によれば、部屋数が決められない難点はあったものの、人間に見せても専門家が作成した図面とほぼ同等に見分けられなかったとのこと。
確実にAIの建築分野へ貢献がありますね!ちなみにこの研究はアメリカで活躍する日本人の研究者の先生が主導されているようです。今後の展開が楽しみです!!
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