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日々の演劇

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メモ。
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#演技

結局のところ、これから

結局のところ、これから

文字通りノンストップで演劇を続けてきたけど、とりあえず今月末にひとつ客演をして、しばらくは就活で休みに入るらしい。

この前の公演を振り返って改めて思ったのは、客演の3人(1人は陰湿集団に入団)はもとより、陰湿集団から出演していた5人の中でも、演劇に関して共有されているものはすごく少ないと感じた。それがこの集団のいい所(面白い所)でもあると思うし、ただ"劇団"としては弱い所でもあるも思う。それをま

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役者さんごめんなさい、ありがとう

役者さんごめんなさい、ありがとう

「pump」福岡公演終幕
北九州の企画に参加するこの芝居、あまりにも予約が少なく、「交通費が…」なんて福岡の声に答えて急遽、日曜日くらいに、この木金での福岡公演を決定した。

本当は1回ずつやって2回の予定が、観客の都合により4回に増えてしまった。特に最後の1回は、上演中に「(開演に間に合わなかった観客がいるから)もう1回やるか」という、まさに苦渋の決断。

この「pump」という芝居、テキストは

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本公演稽古、身体

本公演稽古、身体

本公演、清水邦夫の「狂人なおもて往生をとぐ」の稽古。

出役の俳優が、はな役の女優に、官能的に触れるシーンがある。
彼は演劇を初めて日が浅く、まだ身体が、役同士ではなく、役者同士のものとしての反応を見せていた。
今回は、その辺りのウソをどう取り除いていくかというアプローチで演技指導をした。

1 椅子に体重をあずける
女優に形式的によりかかることはできても、身体に力が入り、リラックスできていない。

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とんじる祭。祭りのあと

とんじる祭。祭りのあと

とんじる祭が終わった。

改めて、この祭に作品を提供する側として参加できたことを幸せに思う。二番手というのを任されたのも、今日までそこまで意識していなかったが、正直、やりやすい場所だなと思っていた程度で、その役割を意図せずして果たせたのではないかと思うとともに、2月の2回目では、もっと上手くバントを転がせるのではないかと思う。

こんな祭企画でも思うところはあって、芸術としての演劇とは何かというこ

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魂の半分を浄化、本番初日

魂の半分を浄化、本番初日

ちゃんとした小劇場で1から灯体を吊って配線するという経験は初めてだった。それも、図面も無く、プランを直接2団体の演出家から聞きながらという。
(普段照明もやるといっても、ギャラリーで持ち込みのLEDをセットするだけだった。その中でも色々と実験はできていたが、やはり本格的な吊込は楽しい)

そして役者としての本番。
今回の上演はCTT(Contemporary Theater Training :

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本番前夜のドタバタ

本番前夜のドタバタ

客演でとある劇団の座組に加わっている。
単発カンパニーへの参加は今までに何度かあったが、既存の劇団にこのような形で加わるのは初めてで、まずこの劇団の一員としての自覚を持つことを意識した。
なんというか、自分はムードメーカー的な立ち位置にいるわけではないけど、楽しくなるのは割と得意だったり。

今回の演出家は、フィーリング派だと思った。
こういう分け方が正しいのか分からないけど、自分はロジカル派だ。

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クセの話

クセの話

20151210 番外公演稽古 本番まであと15日

タイトルは「ピーターパン・シンドローム」
陰湿集団で初めて脚本・演出を僕以外の人が担当する。彼は団員でもないため、番外という扱いで、僕は今回演出助手、あるいは演技コーチという形で加わっている。(専門ではないのだが、音響もやることに)

演技コーチって仕事はまた面白くて、演出に関してあーだこーだ考えることなく、ただ役者を見続けることができる。

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