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ONE PIECE×アドラー心理学②〜トラウマなんてない!〜

引き続き、ONE PIECE×アドラーの記事を書きます✨

前回は『横の関係』について書きましたが、

今日のテーマは、『原因論』と『目的論』について。

これだけだと何のこっちゃって感じだと思うのですが、アドラーは『トラウマ』について明確に否定しているんです。

これについて、ONE PIECEのこのシーンから。

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ルフィは海に落ち、近海の主から食べられそうになります。

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間一髪、助けに来たのが、赤髪のシャンクス。

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ただ、シャンクスはこの時ルフィを助けるために左腕を失ってしまうんです。。

ここで、ちょっと考えて欲しいんですが、この場面。ルフィは死にかけているし、さらに自分の大切な人は海賊としては致命的な傷を負ってしまっています。

もし実際に起きていたら、おそらく一生消えない心の傷が起きてしまってもおかしくないレベルの事件です。

でも、ルフィはそれをトラウマにせず、海賊王になる道を選びます。

ここがまさにアドラーのいう

『目的論』です。

『すべての人は自分が望む目的をかなえるために行動する』

というのがアドラーの立場。

目的論について説明するために

「登校拒否」を例にとります。

そもそもなぜひきこもるのか??

考えられるのは

・学校で辛いことがあった・

・友達ができない。

・先生が嫌い

などなどの原因があるから登校拒否になってしまったと考えます。

これが「原因論」です。

要するに、過去の何らかの経験によって

それが現在苦しむ原因になるという考え方です。

トラウマとは原因論の代表例です。

対する「目的論」では

登校拒否になることで

何を得るのか?
を考えていきます。

登校拒否になれば

・親が常に心配してくれる。

・学校のみんなから関心が得られる。

・人間関係で悩むことはない。

などなどといった状態になるのは想像できますよね。

反対に学校に行くと

・人間関係に巻き込まれることで傷つくかもしれない。

・注目されることもなくなる。

・親からも特別扱いされなくなる。

という状態になってしまいます。

つまり、過去に何があろうが関係なく、今何を得たいのか?

が目的論の考え方です。

だから、アドラーはトラウマなんてない!

と主張しているのです。

ここまでの話で、胸が痛くなってしまう人もいるかもですが

前向きに考えると

過去に何があろうとも、今ここから未来は変えられる!!
というのが、アドラーの考えであり、目的論です。

私たちは、過去に何があったかに縛られるのではなく、望む目的を変えることで、いつからでも、何回でも現実を変えることができます。

さて、ここでもう一度ONE PIECEに話を戻します。

ルフィはこの出来事の後

「己の非力さ、海の過酷さ、そしてなによりシャンクスという男の偉大さを知り、こんな男になりたいと心から思った。」

とモノローグが入ります。

もしここで、ルフィが

・自分のせいでシャンクスの腕がなくなった。

・海賊になっても迷惑をかけるだけだ。

などと、原因論的なアプローチからトラウマを抱えてしまった場合

ルフィは海に出ることはなく、ONE PIECEの物語は始まらなかったでしょう。

しかし、ルフィはこの出来事をトラウマにすることはなく

おれもいつかこの一味にも負けない仲間を見つけて、世界一の財宝を見つけて、海賊王になってやる!!!

と宣言しています。

これが理想的な目的論です。

この言葉に対し、赤髪のシャンクスは

「いつかきっと返しに来い!立派な海賊になってな」

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と伝え、自分の麦わら帽子をルフィに預けます。

これがONE PIECEの物語の始まりです。

過去の失敗や人から裏切られた経験とか、生きていれば確実に傷を負ってしまいますが、それに捉われていたら何も前に進むことができません。

ルフィが海に出なかったらどれだけの人が困ったでしょうか??

ルフィだからじゃなく、あなたにもきっと出来ることがあるはず!

参考にしてもらえたら何より嬉しいです♪

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