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変で、面白くて、凄い人

NHK朝ドラの虎に翼ではないけれど、凄い女性を見ると嬉しくなってしまう。先日お会いした女性も「素晴らしくも変な経歴を持っていた」人であった。

大学を卒業後はCAになり、フライトを10年以上続けた後、CAを辞めて大学院に入った。大学院で専攻したのがカウンセリング心理学で、CAの仕事からコミュニケーションの勉強をしたくなったからだと言う。

その後は大学で心理学を教えるようになり、相談員も兼務で行う生活になったという。それで終われば良いものを、何を思ったか法律に興味を持ってロースクールに入り、司法試験も突破した。

ロースクール受験のエピソードも面白く、「心理の仕事をやっていると、その中だけでは解決できない事も多く、法律の壁にぶつかってしまう。逆に法律の人々も人間相手の仕事なのだから心理は必要なのでは?」と思うようになり、「たまたま入った書店で手に取った法科大学院の入試本があり、めくると本日が受験申込終了になっていたので、大学院に電話をして即日申し込んだ」というのだ。この行動力と変化対応力は驚きではないだろうか!

彼女の今は、弁護士×心理師+CA経験者として活発に弁護士として活動している。ざっくりの年代を考えても、4年制大学卒業後のCA10年以上というから、CAを辞めて心理学の大学院修士に入ったのは30代半ばと考えられ、心理士として働き出したのは30代後半~40代前半となる。

そして法科大学院入学なので、既に40代半ばになっていただろうし、ロースクール3年間+司法修習1年なので、ストレートに進んだとしてもそれだけで50歳を越えている。その年齢でも弁護士に成れるというお話である。これを素晴らしくも面白いと言わずに何といえば良いだろうか?

とういことで、私は俄然、彼女に興味を持ってしまった。実はエンジニア仕事だった私の学部時代は心理学だったので話も合ったということで、また何処かで会えると良いなと素朴に思ってしまった。「変に面白い人」が私は好きである。
#note   #エッセイ   #高齢者   #フリーター   #役立たず
【記】やく・たたず(屋久 佇(竚))

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