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26年越しの完結。

時は1995年。


みなさん、その時なにをしていましたか?
(まだ産まれていない方もいらっしゃいますかね…)



思い返してみると、災害・事件・ITの加速…今でも印象強い出来事が多くあった年でもありました。

私は当時小学生。
家から3キロ圏内が自分の生活の全てで、
学校→自宅→公園がテリトリーのやんちゃガールでした。

そして大体漫画かゲーム、夕方のアニメ枠を楽しみに日々頑張っていた子どもでもありました。
(※2021年現在も、全く変わっていません。)


そんな平凡な小学生の日常に、突如不思議な風が吹くような出来事が。それは…


「新世紀エヴァンゲリオン」(通称エヴァ)TV放送!

【簡単なあらすじ…】
物語の舞台は西暦2000年9月13日に起きた大災害セカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界。
父に呼ばれ、第3新東京市を訪れた主人公の碇シンジ(14歳)は、巨大な汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン(EVA)に乗り込むことに…。

1995年〜1996年/テレビ東京系列他
監督:庵野秀明
副監督:摩砂雪、鶴巻和哉


先日、とうとう「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開に。この映画で最後…完結。
スタートから26年。
数字にすると凄まじいですよね。私含め子どもだった人たちも、もういい大人になってる訳だ…。


話は戻り…。
1995年当時、エヴァはテレビ東京夕方枠で放映されていました。
(今考えると、よく流せたな〜という内容ですが時代的な部分も…。)


正直、初めて観た時はあまり理解できず途中から話を飛ばし飛ばし。(笑)
「エヴァかっこいい〜!プラグスーツ乗って操作したい!」とかは考えていたんですが、話を見ていくうちに「?」ばかりに…。

まだ幼かったのか、理解できるほどついていけず…
それでも今までにない雰囲気のアニメという衝撃と、主人公の「碇シンジ」(以下シンジくん)に少し自分を見ているような…そんな感覚も。

その後、しばらくして本屋さんに漫画も並べられていたのにも気付き途中から漫画にシフト。
そこで一気に読み、アニメ観たい!と、思ったら最後。もう放送は終わっていたのです…。
(この後、漫画・アニメ・劇場版それぞれで違うようで同じような…複雑な感情になっていくのは少し先のお話…)


今のようにアーカイブが残るような便利な時代ではなく、もう一度観る手段は
①録画しておく
②再放送を待つ
③販売を待ち、購入またはレンタルする

この三つでした。

そもそも③にいたっては企画が持たれるかどうかもわからないので、①をしなかったことを悔やみましたし、②があることを新聞欄などで事細かに確認したものです…。


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仕方ないか〜…と、また小学生の日常に戻りエヴァのことは徐々に忘れていった頃。
私は中学生になり、それはもうバリバリの反抗期に突入しました。
(※母曰く、反抗期といえるほど大したものではなかったらしい…あれ〜…。)


観たかったTVがチャンネル争いで見られず、腹がたって夜中こっそり独り占めしてやる!と、小さな謀反を起こした日。

新聞のテレビ欄を見ると
「(再)新世紀エヴァンゲリオン」の文字が…


そう、深夜枠で再放送していたのです!


2年が経過した1997年深夜の出来事。
一気に記憶が蘇り、それからは母に許可をもらって深夜枠で見続けました。
(夜中観てたのはめちゃくちゃ怒られた。)

今思うと、この深夜枠のアニメはエヴァが先駆けだった気がします…。


当時はまだVHSの時代。
急いで録画できるテープを探して、録画しながら観るというスタイルで再放送にかじりついていました。

放送が終わった後は、2年前とは全く違ったなんとも言えない感情でいたことを覚えています。
シンジ君と同い年になっていたことも大きかったかもしれません。

同年には「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に。」の上映。
もう私にとっては衝撃の連続。使徒、襲来!の気分でした。

ただ、当時周りにエヴァを観ている人がおらず…
一人で映画にいく勇気もなかった私は、「なんだかんだでその場を楽しめる」ことに定評のある母にお願いし、一緒に観てもらいました…。
(母もよくOKしたな…)

映画はTV版以上にもっと「??」となってしまい、あまり解決の糸口もわからないまま上映終了。それでも、私は同い歳の少年の葛藤とシンクロするようにハマってしまいました…。


ちなみに母は、チンプンかんぷんだけど映像すごくて見入ったとのこと。ほんと楽しめるタイプ…。

でも、当時のことを聞くと少し心配になっていたとか…。確かに描写などは過激ですし内容もよくわからんとなると、親としては考える部分もああったのかもしれません。

でも2021年現在、「よくわからないけど映像すごい」で母もなんだかんだで楽しんでいます。我が母ながら面白い…。


今年の完結までに、3作品を上映。ブームはずっと続いている。
「エヴァンゲリヲン新劇場版:序」
(2007年:総監督 庵野秀明/制作 カラー)

「エヴァンゲリヲン新劇場版:破」
(2009年:総監督 庵野秀明/制作 カラー)

「エヴァンゲリヲン新劇場版:Q」
(2012年:総監督 庵野秀明/制作 カラー)


地上波でも放映され、話題になりましたね。
観ていない方も、この機会に是非… :)


結末を観ることはできるだろうか…と、今か今かと待ち構え…
そしてとうとう、26年という月日を得て完結…感慨深いです。
きっと同志も多いのではないでしょうか…。


VHSを擦り切れるほど見たあのTVアニメ。
シンジ君の年齢も、年上のお姉さん的存在だったキャラクター葛城ミサトさん(29才)の年齢さえも追い越してしまった。
観る衝撃が、エヴァは年齢によって少しずつ変わってきている気がします。

作品の中にいる大人キャラたちの心理がなんとなくわかるようになってきたのは、自分もそれだけあの頃のシンジ君みたいに色々な大人たちと交流を重ねてきたことなのかも…
なんて思うようになってきたわけです。


長々と書いてきましたが、私はまだ完結を見届けていません!(笑)

ネタばれの地雷を踏まないよう、慎重にネットで反応を見つつ…
自分自身の目でしっかりこの作品を迎えるのが楽しみでもあり…ちょっと怖くもあり…。


「なんとも言えないあの感情」と一緒に、最後を見届けた後の景色が気になって仕方ない日々なのでした。


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2匹のkids(猫)のごはんをグレードアップするのが目標です…🐱