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ニューライフへのプレウィーク

⬆このエッセイで書いたように、ようやく「庭にシカが遊びに来る土地に建つ家」に引っ越せそうです。

終活という言葉がありますよね。

先だって亡くなった夫は「人は死ぬまで生きているのだから、“終活”なんてしなくていい」というのが持論でした。

それって、「やり散らかしで死なれた後の人のことを考えない生き方でしょう?」と反論するも、人の言うことなんかに耳を傾けない人なので、折り合うことはありませんでした。

そんな考え方だった夫は、死ぬまでの残りの人生は新しくてトラブルのない家がいいからと、自分の夢を託した家を設計し建築途中で亡くなってしまったのです。

わたしはどちらかと言えば、歳をとっていくのだからサイズダウンしていきたいと考えていたぐらいなので、新築の家を遺されてうろたえました。いゃ、実は今もうろたえたままです。

夫婦だけになり、子どもたちの通学など考えなくてもよくなったからと、町から車で10分ほど走った田舎の土地を確保したのが2018年12月のことでした。そして1年かけて練りに練って設計して契約にこぎつけたのが翌年の12月。

2020年の年明けに基礎工事が始まり、「よっしゃー今年は夢が叶う年!!」とわくわくしていた矢先にコロナ禍突入、癌宣告、闘病の末他界です。

運命ってほんとうに残酷ですよね。

夫のプロジェクト置いていかれて、どうしていいかわからず。😓😥
夫を失った悲しみで泣きまくり、家のことが不安で悩みまくりの半年でしたが、家族みんなの助けと知恵で夫のドリーム・ホームが完成にこぎつけました。

5月から新しい家の暮らしがスタートです。

わたしの住む町は小さなカレッジタウンなのですが、中心部から車で5分も走ればのどかな風景になります。緯度は北海道ぐらいなので、北海道を想像すればイメージがわくかもしれません。野生のシカや野うさぎが庭に表れる野原みたいなところに家を建てました。

夫はDIYが得意だったので、この家で死ぬまで日曜大工を楽しもう。もの書きでもあったのでこれでゆっくり執筆活動ができると楽しみにしていました。

「引っ越したらお姫さまでいいからな。雪かきも草刈りもみんなおれがするからな」と言っていたのに、どうしてくれるよ!!怒、怒😣😣😣😪😓

隣近所を気にしなくていいという田舎のメリットはあるものの、敷地が広い分、小さなこの体で今後どうメンテナンスをしていけばと考えるだけでめまいがぁぁぁぁ。

と、クラクラするけど気をとりなおして落ち着いてポジティブに。😊

どうせパンデミックで外出もままならないので、広大な敷地の中でのびのび動き回れば、いいエクササイズになるわね。😁😂😃😆😃😅😄😄

と作り笑顔で挑むことにします。

うれしいことには、いちばん上の息子夫婦がいっしょに住んでくれることになったので、メンテはわたしひとりで抱え込まなくてもよさそうです。夫がいなくなってさびしいのはやまやまだけど、息子夫婦はなかなか個性的カップルなので、とうぶん退屈せずに暮らせそうな予感です。

note用にたくさんのネタを運んでくれそうだわん。

さぁ、今週は心の準備ウィークとします。

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