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緊急事態発生で家族全員が心痛める、マイモ騒動

先週はわが家にとって残念なことが起こりました。前回の投稿で

生きていれば、ときおりこんなエマージェンシーは起こります。

なんて記した矢先のできごとですけど、まさに再びソレを実感しました。

実はマイモ(プードルミックス♂)がいなくなってしまったのです。子ども同然に可愛がっているペットですから、我が子がいなくなったのと同じショッキングな事件です。

と言っても現在わたしの家で飼っているわけではありません。

もともとは娘夫婦の犬です。娘夫婦は6年ほど前、オハイオ州に暮らしていたころからプードルミックスのラッキーを飼っていました。ラッキーを連れてLAに引っ越しましたが、ある日通勤途中LAの路上でやつれた犬を発見してしまいました。助けてシェルターに運んだのですが、ラッキーと同じような犬種だったこともあり、可哀想な犬を見殺しにできずシェルターから引き取りマイモ(サツマイモ🍠から😆)と名付けました。

娘は2019年から昨年まで夫婦でミシガンに戻っていました。ちょうどコロナ禍で夫の闘病中でもあり州内にいてくれたことは助かりました。次男夫婦とは近所だったので、臆病で人見知りのマイモも次男夫婦にとても懐いていました。

そして、昨年再び娘夫婦がLAに引っ越すことになり、活動的なマイモを思うと大きな庭のある家で過ごすほうが幸せだろうと、次男夫婦の家にマイモを預けラッキーだけを連れてLAに戻って行きました。

以来、カリフォルニアとミシガンでビデオ交流をはかりながらマイモは4人の子どものような扱いで暮らしていました。

先週6月13日は次男夫婦の7回目の結婚記念日だったので二人で食事にでかけるついでに、マイモを一度ドッグシッターに預けて少しずつドッグシッターに慣らしてみようということになったようです。

そのときに、娘のダーリンは何かを予感したように、マイモを預ける前にペット用GPSトラッカーを買ってつけようと提案したそうですが、とりあえず結婚記念日には間に合わないので今回は見合わせそのまま近所のドッグシッターにマイモを連れて行きました。

はじめてドッグシッターに預けられたマイモは、シッターさんの同居人がフェンスを開けたほんの一瞬のすきに逃亡、すぐに追いかけたそうですがマイモの逃げ足のほうが早く行方不明になりました。

次男夫婦が連絡を受け駆けつけ、見失ったあたりの家を訪ねてまわったところ、森に走っていくのを見たという情報がありましたが、それ以外の足取りはわかりません。

自然溢れる地域で住宅街でありながら逃げ込んだという森は大きく深い

自宅からは3キロほど離れた場所で、もともと散歩もしていなかったため、マイモにとってはまったく知らない土地で逃走をはかったことになり自力で自宅に戻ることは難しそうです。

月曜の夕方に起こり、火曜の早朝から大捜索が始まりました。マイモはわたしにとってもたいせつです。夫が亡くなったあとの7ヶ月間、人生でいちばん辛い時期をマイモとラッキーといっしょに暮らしていました。ぽっかりと空いたわたしの心の隙間をマイモたちがどれほど癒やしてくれたことか……。

マイモにはチップも入っているし、首輪には飼い主の情報をつけているのにどこからも連絡がありません。木曜になってもみつからなかったので、捜索のためLAから娘が飛行機で飛んで来ました。わたしも車で150キロの距離を駆けつけ合流しました。

数百枚のチラシを配りまくりました

SNSを駆使して、迷子犬の情報をありとあらゆる人々がシェアもしてくれました。その数は何百にも上り、ミッシングドッグのポスターをあちこちに貼り、チラシも何百枚も配ったのですが、目撃情報はありません。

チラシの印刷のために、立ち寄ったビジネスサプライのお店のレジの女性がたまたまFBで見ていたらしく、

「あなたたちだったの?私もハスキーを逃した経験があるので投稿を見るたびに胸を痛めシェアしていたのよ。早くみつかるといいわね。シェルターはたまに連絡してこないこともあるので、アニマルシェルターには必ず行ったほうがいいわよ」

そう言いながら、とても同情して下さりポスター制作のために購入したものを2割り引きにしてくれました。

どこに行ったか皆目検討がつかないのですが、ペットの逃亡に詳しいスペシャリストのアドバイスを聞いて、逃げたらしい森にカメラを設置し、次男ワイフの匂いのついた服やマイモの愛用していたマット、水や食べ物を置いて待ってみたりと、手は尽くしましたが出てきません。設置した動きに反応するカメラにはオポッサム親子やシカやたぬきばかりが映っています。

子ども4匹載せたママオポッサムが映っていたけどマイモはいない

逃亡したあたりの近所のドアからドアをまわり、もし見かけたら連絡を下さいと言ってまわりました。多くの家が犬やネコを飼っているためか、同情してくれたり、やさしい声をかけてくれる方が多いのはせめてもの救いで、残念なできごとながらも、人々の優しさに触れる機会となりました。

こんなことでもなければ、絶対に話しかけたくないような様相の人にも勇気を出してお願いしてみると意外とやさしかったり……。

腰にはナイフ、体全体にすごいタトゥーが入っていて、スキンヘッドにいかにもなデコレーションのモーターバイクの前でたむろっている、いかつい男性たちはどう見ても極右の差別主義者ぽい出で立ちでしたが、話してみるといい人たちでした。😅

こんなサインを掲げている家は多い

いっぽう、玄関先に"Black Lives Matter" のサインなどを掲げている家も多くてそんな家は安全な気がするところが、分断されている米国ならではです。

金曜から月曜まで早朝6時から連日、日が沈むまで探しに探しましたが、未だみつかりません。なんとか出てきてくれることを祈るのみです。捜索中にもいなくなったネコちゃんが3ヶ月後にみつかったケースや何日も隠れていて出てきた犬の話などいろんなエピソードも耳にしたのでまだ希望は捨てていません。

森を歩きすぎてジーンズにたくさん穴があきました。それでもみつけたい一心で探し続けました。今回のことから学べることは果てしなくたくさんあります。シッターにとっては、たいせつなペットを預かっていて逃したのですから責任問題ですが、事故と言ってしまえば事故です。まちがいは誰にでも起こりうるのでただ責めても仕方ありません。

とはいえ悲しく残念でなりません。

see you soon!

マイモよ出てこーい!!
みんな待ってるよ〜。


↓※2週間後の続報↓



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